概要
のり平とは、株式会社桃屋のテレビCMのCMキャラクターである。
のり平出生の秘密
新聞の突き出し広告にあったタレント出演による桃屋の商品広告に三木のり平が出演したことが発端である。
当時の主力商品「江戸むらさき」の新聞広告に起用された三木は「私がとやかく言うより絵でも描きましょう」と自身の似顔絵を描き入れた。これが好評だったことから約1年間突き出し広告の顔となり、「のり平漫筆」としてシリーズ化された。
1958年に桃屋でテレビCMを放送するにあたり、「のり平漫筆」はテレビCMへと移行。これがCMキャラクターとしての「のり平」の原点である。
第1作は歌舞伎の「助六」で、アニメーターは大西清だったとされている。
ちなみにこの翌年の1959年に三木は風貌と芸風がよく似ている大村崑と『とんま天狗』で共演した際、持ち芸だった鼻メガネを大村に譲っている。
キャラクターとしての「のり平」の声も1998年の「カライ盗ルパン」編まで三木本人が演じ、1999年に三木が死去してから放送された「大根の運命」編からは長男の小林のり一が演じている。
2018年にはシリーズ60周年を記念して三木のり平時代の「オムニバス」編と「川柳」編をエイケンがリメイク、三木のり平の音声もそのままに期間限定で放送された。
コラボ
1969年放送「桃屋のいか塩辛」CM「コンピューター」編。
同番組の名物コーナー「コンピューター恋人選び」のパロディ。コンピュータールームの担当者として小林大輔アナウンサーをモデルにしたモグラのキャラクターが登場した。
放送中に3作品のコラボCMが制作された。
「鬼太郎と目玉おやじ」編では鬼太郎と目玉おやじが、「鬼太郎とネコ娘」編ではそれに加えてネコ娘がのり平顔に変身した。
「妖怪会議」編では主要な妖怪たちが人間社会に必要な物について会議し、のり平顔になった鬼太郎が「ごはんですよ!」を勧めていた。
映画『劇場版ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』でもコラボが行われ、5人の鬼太郎と共にのり平顔の鬼太郎が登場したほか、工事現場の作業員としてのり平も登場している(声も小林のり一)。
2作品のコラボCMが制作された。「孫ごはんですよ!登場」編では孫悟飯がのり平顔で登場し続いてブルマ、クリリン、亀仙人ものり平顔に変身。
「シェンロン」編では神龍に願いを言おうとした瞬間にチチが「ごはんですよ!」と叫んだことから神龍ものり平顔に変身し「ごはんですよ!」を授けていた。
主人公たちの対戦相手としてのり平が登場。「ごはんですよ!」を使用したパンを制作した。担当声優は青野武。