蹄の音で、事件解決!?
概要
バトルあり、恋模様あり、陰謀あり、ドバイを舞台に競走馬ジャスタウェイと大和屋氏が巻き込まれた大事件を書くキテレツ・フェイクドキュメンタリー風小説。
一言で言えば、名探偵コナンの浦沢脚本か大和屋脚本みたいな小説である。
あらすじ
物語のはじまりは、北海道 日高町。
有限会社HORSE MIND DETECTIVEと名乗る事務所では、
所長・犬山犬尾と助手の猫皮猫子が怪しげな研究に打ち込んでいた…。
ついに開発に成功した「ヤカン型馬語翻訳AI」が突如逃げ出した先には、
功労馬用放牧場で穏やかな生活をおくる名馬・ジャスタウェイ。
その頭部にヤカンが着地した瞬間、ジャスタウェイは驚くべき物語を話しはじめる……。
2014年に出走し、華々しく優勝を飾ったドバイデューティーフリー。
その後、ジャスタウェイと大和屋はとんでもない陰謀に巻き込まれていた!?
ジャスタウェイ、ドバイの“美少女仮面”ドバイアン、女王、キング、馬肉職人、横綱、そして、大和屋暁と浦沢義雄。
それぞれの欲望渦巻く大騒動は、いったいどこに着地するのか──。
登場人物
語り手にして主人公。一人称は"私"。優しく謙虚な性格で、敬語で話す。好きなTV番組は深海の熱帯魚の映像等。名探偵コナンの影響でミステリー小説の愛読者であり、紙の本派。実写化したら自分役を依頼したいのはあの名馬。
ジャスタウェイの馬主。自称「クズ」の41歳独身。基本的に物語は大和屋氏の視点で進むため、実質的な主人公とも言える。レモンサワーを愛飲している。ジャスタウェイが語ったことを大和屋氏が聞き書きしたのがぱからんとか何とか。
大和屋氏の師匠。本作を出すと言い出した元凶であり、原案の段階では出演の予定はなかったが、大和屋氏の意向(曰く意趣返し)により、本稿から登場。本作の映像化を希望している。
ドバイアン
ドバイの美少女仮面。表紙の中心にいる女性。登場人物の中ではジャスタウェイ以外で唯一、店舗特典のポストカードを用意されている。
犬山犬尾と猫皮猫子
㈲HORSE MIND DETECTIVEの所長と助手。ヤカン型馬語翻訳AIの開発に成功するが…
ジャスタウェイの親友。輩口調で話す。ジャスタウェイからは「シップ君」と呼ばれている。天皇賞前にジャスタウェイに彼なりの激励?をしている。
天皇賞(秋)でジャスタウェイと対決し、共にドバイへ渡った三冠牝馬。天皇賞の時は反抗期であった。ジャスタウェイからは「ジェンティルちゃん」と呼ばれている。
ジャスタウェイの許嫁と子供たち。大和屋氏の所有馬でもある。カリボールとヒヒーンは小説の帯にて本作へのコメントを寄せている。
ジャスタウェイの陣営の人々。被害者。
余談
著者、原案、絵がコナン制作陣であるため、大和屋氏は「浦沢と大和屋が両方詰まっているうえに山本監督が絵を描いてくれているのですからもうほぼほぼTV版の『名探偵コナン』みたいなものですので、ぜひ間違って読んでいただけると幸いです。」と述べている。
なお、山本監督には浦沢・大和屋師弟をコナンの犯人のように描くように依頼したとのこと。