概要
『ひだまりスケッチ』TVアニメ第三期。
2010年1月から3月までTBS、MBS、CBC、BS-TBSにて放映された。全12話+特別編2話。
特別編を除くと時系列は第一期、第二期とはちがい、ゆのと宮子が1年から2年、ヒロと沙英が2年から3年に進級する2月27日から7月12日まで流れ、回想として過去1年半に起きたことをシャッフルしてストーリーに加える形をとっている。
ストーリー
4月になり、ゆのと宮子は2年生に、ヒロと沙英は3年生になる。
そしてひだまり荘に、新しく1年生の乃莉となずなが入ってくる。しかし、なずなには今までの住人にはない秘密があった。
主な登場人物
- ゆの(CV. 阿澄佳奈)
- 宮子(CV. 水橋かおり)
- ヒロ(CV. 後藤邑子)
- 沙英(CV. 新谷良子)
- 乃莉(CV. 原田ひとみ)
- なずな(CV. 小見川千明)
- 吉野屋先生(CV. 松来未祐)
- 夏目(cv. 福圓美里)
- 校長(CV. チョー)
- 大家さん(CV. 沢城みゆき)
- うめ先生(CV. 蒼樹うめ)
作風
スケジュールミス?
ハイビジョン製作および制作会社のシャフトが大忙しのため、TVでは中間付近で作画や脚本の乱れが多かった。
特に第7話で智花がひだまり荘に泊まりに来る回では、あちこちの作画(特に手)がおかしく、また乃莉が自分の部屋に行くといって2階に上がったりしている。(Blu―rayやDVDでは誤りが修正されている)
そのほか、TV放送版のOP・EDは3話までは所謂「未完成版」で、以下3話までの未完成状態と4話以降の変更を記述する。
・OPは、未完成版についてはキャラクターの登場も少なく動きのないものだったが、4話からは大幅に差し変わったOPとなり、その後も途中で複数の細かい箇所の修正が加えられており、12話分が完成形となる(BD/DVDでは修正が加えられた完成版のOPとなっている)。
そのため、4話以降の差し変わった版では映像の中で「未完成で申し訳なかった」を表現するみかんと額に「申し訳」と書かれた泣き顔のお面(横にカッターナイフが置いてある)が登場している(特別編ではうさぎと横になっている顔のない人の姿に差し替えられている)。
・EDも未完成状態で始まり、1~2話では夜のひだまり荘を背景にした一枚絵のED。3話は奥にある桜を見つめるゆのら4人の後姿のモノクロ映像が少しずつズームアウト、サビ以降でカラーになるという演出だった。4話以降は大幅に変更され、3話以前には未登場だった乃莉やなずなをクローズアップした完成版となっている。
・なお、本作『×☆☆☆』(特別編含む)には映像特典のノンクレジット版が存在しない。
出番の少ない3年生
『ひだまりスケッチ×☆☆☆』では主人公のゆの、その友人の宮子以外では、新入生の乃莉となずな、ゆのと交友を深める卒業生の有沢さん(cv:中原麻衣)の話が多かった。
原作では修学旅行の話などがあるのだが、アニメ化は第四期『ひだまりスケッチ×ハニカム』に持ち越すことになり、3年生は夏目を含めてメインのストーリーに絡むことは少なかった。
とはいえ見せ場がまったくなかったわけではない。たとえば、沙英は小説の原稿がうまくいかず悩み、進路に悩んでいることをゆのとヒロに白状し、ヒロは朝に弱く住人の日課となっている朝の体操に最終回まで参加することなく、これまで以上に料理をふるまうことが多かったが、両者とも最上級生としてゆのの相談に乗りアドバイスを送るなど、内面的な見せ場に終始することが少なくなかった。
また、エンディングテーマ「さくらさくら咲く ~あの日君を待つ 空と同じで~」は、夏目の沙英への想いを歌っているのではないかとファンの間で話題になった。
シャフトの2010年
この頃月詠-MOONPHASE-からシャフトを支え続けたチーム新房第一世代が相次いで抜け(大沼心がSILVERLINK.に移り、尾石達也が傷物語専念のため長い沈黙期間に入る)、第二期までのシャフトっぽいシャフトの路線が控えめとなっている(普通になった)。これまでのファンからすると物足りないかもしれない一方、シャフト演出に慣れていない人からすると見やすいかもしれない。
2010年はひだまりを除くと円盤売上があまりよろしくなく、そろそろかと思われつつあったが、後から考えれば翌年のアレの産みの苦しみの年だったともいえる。
ちなみにエンディングテーマには「桜が見えるよ まどから」という意味深な歌詞があるが関係は不明。
主題歌
オープニングテーマ
「できるかなって☆☆☆」
歌 - ゆの(阿澄佳奈)、宮子(水橋かおり)、ヒロ(後藤邑子)、沙英(新谷良子)
エンディングテーマ
「さくらさくら咲く ~あの日君を待つ 空と同じで~」
歌 - marble
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 2月27日~3月7日 真っ赤点 / 4月3日 ようこそ ひだまり荘へ |
第2話 | 4月6日~4月7日 イエス ノー / 7月19日 オリーブ |
第3話 | 4月8日~4月9日 決断 / 12月10日 カップ小さいですから |
第4話 | 4月15日 日当たり良好 |
第5話 | 4月20日 オンナノコのきもち / 1月31日 まっすぐな言葉 |
第6話 | 10月15日 空の高さも木立の影も / 4月26日~4月27日 恋愛上級者 |
第7話 | 5月3日~5月4日 7等分の日 |
第8話 | 5月13日~5月14日 ゆのクラブ / 9月26日~9月27日 やっぱりナスが好き |
第9話 | 11月22日 三年生と一年生 / 5月21日 泣く女 |
第10話 | 5月28日~6月2日 ひだまりパレット |
第11話 | 6月5日 マッチ棒の謎 / 2月16日 48.5cm / 3月7日 春 |
第12話 | 7月12日 みつぼし×リコピン |
特別編 前編 | 6月11日 ファミレスわっしょい! / 4月7日~4月17日 なつめ… |
特別編 後編 | 6月23日~6月25日 帰っちゃった / 7月30日 バベキュ |
関連タグ
ひだまりスケッチ ひだまりスケッチ×365 ひだまりスケッチ×SP ひだまりスケッチ×ハニカム
血だまりスケッチ׆††(はかみっつ)(魔法少女まどか☆マギカの俗称。×☆☆☆のタイトルにかけたもの)