へし切長谷部の項も参照。
プロフィール
概要
『刀剣乱舞』のキャラクターであるへし切長谷部が極にランクアップした姿。
Lv70以降、四日間の修行に出る事で極の姿になる事が出来る。
2017年10月31日のメンテナンスで、宗三左文字極と共に実装された。
修行の手紙
修行の許可を出してくれた審神者のためにも、審神者の剣として恥じぬように、切れ味を増して帰ると決意を表明する長谷部。
ところが、修行の地として連れてこられたのは、因縁深き元主・織田信長の居城がある安土だった。信長は1576~1582年に安土城を居城にしていたとされる。
『黒田家譜』にはへし切長谷部が下賜されたのは1575年7月とある。その頃の居城は岐阜城で、1567~1576年に住んでいたとされる。
安土に来た以上、信長との対面は避けられない問題。
あるいは、信長を克服してこそ真の強さを得られるということだろうか、と長谷部は考える。
「問題は、俺が我を忘れて斬りかかったりしないかですが」と手紙を読む審神者をヒヤリとさせるブラックジョークまで綴る場面も。
しかし、「……冗談ですよ。俺は貴方の刀。歴史を守るための刀剣なのですから」と審神者の刀として使命を遵守する意思を改めて示す。
信長が黒田官兵衛(黒田如水)にへし切長谷部を下げ渡した理由。
それは「官兵衛の才覚を警戒しており、だからこそ最大限機嫌を取るために贈った」というものだった。下げ渡された理由をずっと考えていたのに、意外な答えが返ってきて、「なんともまあ、拍子抜けしました」とあっけらかんと語る長谷部。だが、同時に「なるほど、そうであれば、大事にしていた俺である必要もあったのでしょう」と納得する。
あっさり腑に落ちた様子だが、おそらくは黒田家をとても大切に想っていることも関係しているのだと思われる。長谷部が呼ぶ「如水様」とは黒田官兵衛の隠居後の名前。
種が割れれば、もはや気にするまでもないこと。気持ちを切り替える。
「今後は、今の主のことだけを考えて生きていくこととします」と宣言する。
「へし切長谷部。戻りました。俺の刃はただ、今代の主のためだけにあります」
性能
ステータスが大幅にアップし、レアリティが一段階上がった。
初期値で生存55・打撃73・統率99・機動57・衝力48・必殺71・偵察43・隠蔽82になり、連結により打撃109・統率99・機動70・衝力68にまで上昇する。生存の最大値は69。
機動は現時点の極打刀では単独1位。
極になった打刀男士の特性として、遠戦で稀に両隣のどちらか片方の刀剣男士を「かばう」能力が追加された。当初はかばった際には軽減されたダメージを負っていたが、2019年1月22日に8面ステージ実装に伴い無効化に上方修正された。
容姿
カソックを模した衣装は黒い生地に金の縁取りのついた高級な風合いとなり、その上にケープのような外套を着ている。紫の防具の下には白い生地に金の十字の刺繍の入ったストラを纏っている。
胴には南蛮胴らしき黒い鎧を着込んでいる。南蛮胴は頑丈だがかなり重いらしい。
腰元はコルセットらしきものを着て、草摺が追加された。
以前にも増してキリスト教の司祭を思わせる恰好に変化。メインカラーが変わって大幅なイメチェンとなった。
絢爛図録で隠れソックスガーターであることが判明したが、極の衣装でも装着しているのが真剣必殺で衣服が破けた左足をよく観察するとわかる。正直言われないと解らないチラ見えだが。
戦闘時には刀身に炎のオーラを纏っている。刃紋の皆焼刃をイメージしたものだろうか。寺社の焼き討ちを提案するブラックジョークも言っていたがまさか本当に炎属性になるとは…。
真剣必殺では斬撃で炎が広がっている。ギガスラッシュっぽいと言う人も。
性格
格好も相まって主に敬虔に仕える聖職者のごとく審神者への忠誠心が増しており、コンプレックスを解消したことで自尊心が高まった。最も忠実で役立つ者を自負し、戦功を挙げて褒めれば「ええ、俺は貴方の刀ですから」と審神者が愛情かけて育てた審神者の刀であることを誇る。
「この刃は、今代の主のためだけにあります」と宣言するように審神者を唯一の拠り所と定めてひたむきな思慕を向けてくれる。審神者を過去の主とは異なる存在と特別視しており、最後に仕える主として生涯を尽くす覚悟が随所から窺える。愛が重い。
元から多かった審神者を指す呼称を発する回数も更に多くなり、「主」という呼び方に加えて「貴方」とも呼ぶようになった。2018年3月25日時点で「主」「貴方」と言う回数は29回、これまでトップだった厚藤四郎極を上回る。
以前は避けていたへし切呼びも信長とは大違いの存在と認める審神者になら構わないと言う。
ちなみに、宗三左文字極は自身に大きな影響を与えた審神者を信長のようだと言う。審神者を高く評価してくれる点は同じだが、逆のことを言うのが面白い。
就任記念日には審神者のことを「俺の自慢の主」「立派な主」と大いに褒めてくれる。三年目には審神者の成長を側で見守ることを「刀の幸せ」と感動する言葉をくれる。
近侍に据えれば審神者に頼られ依存されることを待望して何でも叶えようとし、万屋では買い物に悩んで意見を求めた審神者を甘やかす。一部からはダメ審神者製造機にも数えられていたり。
独占欲の強さをあまり隠さないようになり、他の刀剣男士を修行に見送る際には「あいつがどう強くなるかは知りませんけど、俺をお忘れなきよう」と釘を刺してくる。鍛刀で新しい刀を求めるのは一応は許容するが、本格的に他に心を向けるのは駄目なようだ。
手合わせでは爽やかな対応をするようになったが、不動行光極との手合わせ台詞は共通なため、依然として『主の一番は譲らない』という想いを抱いている。
不動の方も負ける気はないと返しており、良き理解者でもあり主の一番を競い合う好敵手でもある。審神者をめぐるライバルと言えば、回想で衝突した彼もか。
主の刀には粗雑な態度だが、主の馬には優しく接する。馬当番のボイスは必聴。
審神者に敵意を向ける者には容赦なく、苛烈な言動は更に強くなった。
出陣の際は「お任せあれ!貴方に仇なす尽くを血祭りにあげましょう」と残虐な悪役のような血生臭い台詞が飛び出す。敵大将を見つけて「さあ!斬ろう!倒そう!主の敵を!」と意気揚々と叫ぶ姿には狂気を感じる。戦闘では「状況を報告しろ!敵の退路は全部潰すぞ!」と容赦ない指揮を振るい、真剣必殺では「死ね。主に歯向かったというだけで、理由は十分だ!」と鬼気迫る形相で敵に刃を向ける。
傷を負っても挑発する姿も健在で、中傷以上では「俺を殺しきれなかったなあ?」と不敵に煽り、血だらけになっても迫力で圧倒する仁王立ち姿になる。まさに狂犬。
畑当番では長らく謎だった「汚れ仕事」に言及する。長谷部が想定するのは土汚れの汚れ仕事ではないらしく刀剣乱舞-花丸-とは異なるが、「プレイヤーの審神者にそれぞれの本丸があるように、メディアミックスにも参加する現場の数だけ本丸が存在する」と言われている。
終了時の反応からすると、血生臭い汚れ仕事を命じない審神者を好ましく思っているようだ。
「汚れ仕事も平気で行う」という設定は未だ謎だが…?
以前の放置台詞では「待てと言うのなら、いつまでも。…迎えに来てくれるのであれば」とどこか心細そうだったが、極では「待てというのなら、いつまでも。貴方は迎えに来てくれますから」と力強い口調で審神者に信服を示す台詞に変化。審神者が長期留守の際も信頼して忠犬のごとく本丸を守っており、その信頼関係が強固であることが窺える。
一方で、審神者の刀のまま生きて死ねるならば死も恐れない発言もしており、新垣氏に純粋すぎて危ういアンバランスな面があると評された部分も増している。
過去の主に手放されたり置いて逝かれたトラウマを抱えていた長谷部であるが、審神者に身体を与えられたことで今の主に対してはある答えを得てしまったことが刀剣破壊で明らかになる。
刀剣乱舞4周年では四周年と言わず五〇周年でも六〇周年でも祝いたいと遠い未来まで見据え、就任4周年ではいつまでも審神者の記念日を祝いたいと永遠を共にすることを示した。演出も相まって思わず「まるでプロポーズ」「ケッコンカッコガチ」と感想を溢す審神者も続出したとか。
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※以下、刀剣破壊の台詞バレ。
回想で死生観と今の主への姿勢に度々言及していたが、死後も審神者と供にしたい意思を最期に明確にする。
刀剣破壊は『プレイヤーが重傷進軍の警告を無視して故意に行った結果』=『信頼を寄せる審神者に捨てられた』という状況なのか、凄絶な言葉を残して散ってゆく。
「……はぁ……っ、すみませんねえ……、俺は……もう主に捨てられたくなかったんですよ……。
だから……先に逝きます……。いずれ、地獄でお会いしましょう……!」
自ら死を選んだような言い方であるのが、審神者の刀のまま生きて死ぬことが長谷部の望みなのだと痛感させられる。死後の世界で再会を誓う言葉には、『審神者は必ず迎えに来てくれる』という強い信頼関係がここにも表れているのかもしれない。
回想・黒田家の話後編の「……長政さまは良い方だった。付喪神にあの世があるならばついて行きたかった。だができない。我々は人間より長くこの世に残る。だから忘れることにした」との語りから付喪神にはあの世はないと解釈していたユーザーの中には矛盾を感じる声もあるが、いくつかの解釈が出来る。
- 長谷部の再会の誓いは願望。あの世はない説。
- 「人間より長くこの世に残る」という言い方から、あの世がないというのはついていく身体もなく永く生き続ける自分にはないものだと諦めた言葉。身体を得た現在には当てはまらない説。
- 刀剣男士各位の破壊台詞ではあの世に触れる言動の者が多数居るため、ただの付喪神にはあの世はなくても、審神者に身体を与えられた刀剣男士にならあの世はある説。
刀剣男士が死後どうなるのかは謎が多いが、刀剣破壊があるため死ぬことはできるのだろう。また、回想・安土の名工から刀剣男士に与えられた人間の姿は永遠に持続せず役目の終了に伴い審神者の能力で解けるものであることが窺える。
黒田家の話で長谷部が今の主に関しては「誰が忘れるか!」と返したり「だが一番は今の主だ!」と宣言していたのは、この頃から審神者を最後に仕える主と定めていたからだろうか。
審神者の逝く先が地獄とも取れる言い方をする刀剣男士は平野藤四郎極も居り、審神者と刀剣男士は死後どうなるのか多様な解釈がされている。