概要
TVアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』最終回「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」にて、エンポリオが発したアニメオリジナルのセリフ。
ラスボスであるプッチ神父を完全に論破するセリフであり、原作・アニメファン両者からの評価も高い。また、原作通りのセリフに自然に馴染んでいることから、TVアニメを見た後に原作を読んだファンからは原作のセリフでなかったことについて驚きの声が上がっている。
顛末
プッチ神父はメイド・イン・ヘブンで世界の時を加速させることで宇宙を一巡させ、生物に時の旅の中で自分の運命を見せて「覚悟」ができる「天国」を創ろうとしている。即ち「天国」は、自身がいつ結婚しいつ病気になりいつ死ぬかがわかる世界である。ただ、一度前の世界で起こった運命は、一巡後の「天国」では二度と変えることはできない。
プッチ神父は、エンポリオに逃げられてしまうという運命が決定される前にその運命を変えるため、一巡する寸前で加速を一時停止した。
徐倫からエンポリオに託されたウェザー・リポートのDISCにより収拾された純酸素は次第にプッチ神父を追い詰めてゆく。とうとう顔を殴り潰される寸前にまで落ちたプッチ神父は、エンポリオに命乞いを始める。世界の時の加速が始まったケープ・カナベラル以前で己が死ねば、生物が先の運命を知ることはなくなり、運命を変わってしまうと…、一巡しさえすれば後はいくらでも命を捧げると、そう懇願した。繰り返し『覚悟こそ幸福』だとエンポリオに解いた。
それに対してエンポリオはこう返した。
「 わからないのか? おまえは「運命」に負けたんだ! 」
「 ぼくひとりじゃあない ぼくをここに送り込んだ徐倫おねえちゃんの意思だ! 」
「 ウェザーも… F・F… エルメェス… アナスイ! それに承太郎さんもだ! 」
「 みんな 未来なんか知らなくても覚悟があった! 」
「 覚悟ができていなかったのはおまえだ プッチ 」
「 「正義の道」を歩む事こそ「運命」なんだ! 」
プッチ神父が過去に経験した絶望、それにより彼は『覚悟こそ幸福』の考えの下、全生物に強制的な「覚悟」を強いようとし、作中でも再三「覚悟」について語っていた。だが、最後の最後に「死」への覚悟ができていなかったのはプッチ神父自身であったのだ…。
最後、「 このちっぽけな小僧がああああああああああ 」という醜い断末魔をあげながら、エンリコ・プッチは斃された。
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「覚悟」とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ:ジョジョにおける「本当の「覚悟」」の定義、覚悟とは断じて諦観の同義語などではない。プッチの覚悟論ははなっからズレていたのである
スピンオフ『岸辺露伴は動かない』の実写ドラマ版オリジナルのセリフ。こちらも、マナーを厳守する山の神々を違和感なくを論破しており、人気が高い。