概要
藤子・F・不二雄大全集16巻に収録。
ペンとタブレットがセットになった道具。タブレットに地図を表示し、ペンで丸く囲んだ範囲の天気や気温を操作することが出来る。ペンの色によって効果が変わり、作中では赤色(気温を上昇させる)、青色(雨を降らせる)、白色(雪を降らせる)、金色(太陽が出現して周囲を晴れにする)、オレンジ色(雷を発生させる)、七色(虹を出現させる)、黒色(竜巻を発生させる)が登場している。
それだけでなく、こちらも「お天気ボックス」と同様に、室内にも雷を発生させたり太陽や虹を出現させることが可能。また、ペンで変更した天気や気温は、専用の消しゴムを使用してペンで書いた線を消せば元に戻すことが出来る。
ストーリー
下校中のび太は、寒い日にも拘わらずジャイアンから後で空地で野球の練習をやると言われ、こんな時に鍛えてこそジャイアンズは強くなる、サボったら承知しないと言われてしまった。だがのび太はやはりサボることにし、暖かい部屋で昼寝をすることにしたが、部屋ではドラえもんが毛布にくるまり寒がっていた。
そしてストーブが故障してしまったことを言われると、暖かくなる道具を出すことを言い、ドラえもんは「アメダスペン」を取りだした。さっそく地図に野比家を写し赤いペンで囲むと本当にこの部屋が暖かくなったので、のび太はこれで空地を囲むことを思いつき皆が待っている場所に向かったが、守備練習が始まるとジャイアンがエラー1回につき拳骨1発を宣告したためトイレと言って再びドラえもんに相談。
すると雨を降らせる青いペンを貸してくれ、のび太はこれで空地に雨を降らせ練習を中止させると、消しゴムで消して晴れにした後、白いペンで雪を降らせた。積もるまで1時間はかかりそうだったのでしずかの家に行き、彼女にもこの道具を紹介すると太陽や雷、虹を発生させた後、再び空地に行ってみた。
するとそこは既にジャイアンとスネ夫が占領してしまっていて、雪玉を投げつけられたためドラえもんに相談。そこでドラえもんは空地を黒いペンで囲み竜巻を発生させ、ジャイアンとスネ夫はこれに飲み込まれてしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1988年2月5日に放送されたが、現在のところ水田版では、まだアニメ化されていない。
1988年版
- 冒頭の下校のシーンではのび太はすごく寒がっており、しずかは「風邪でも引いたのでは」と心配していたが、ジャイアンとスネ夫はオーバーだと言い更にスネ夫が「子供は風の子って言うじゃん。身体を動かしてれば独りでに暖かくなるよ」と言ったため、ジャイアンは野球の練習をすることを思いついた。そしてこの後ものび太は、ジャイアンとスネ夫が友情から練習をしようと言っていることを思い出している。
- のび太はドラえもんがロボットであることを指摘していたが、「僕のような優秀なロボットは人間以上に応えるんだよ」と返された。
- のび太は再びドラえもんに相談した際、練習のことを聞かれたが、げんこつのことを伝えると雨のペンを貸してくれた。
- ジャイアンとスネ夫は、のび太が雪を降らせたのを電柱の裏から見ていて、空地の土管の中で待ち伏せしていた。
- のび太が相談して来た時、ドラえもんはどら焼きを食べながら屋根の上でミーちゃんと話していた。そして空地に着くとジャイアンとスネ夫に速やかに出て行くよう警告したが、雪玉を口の中に投げ込まれてしまったため実力行使に出た。
- ラストは2人が中々降参しなかったため、ムキになったドラえもんが全部のペンを両手に持って何重にもグルグル巻きに空き地をなぞり、その結果空き地は高温→冷気→土砂降り→虹→落雷の異常気象に見舞われ、発生した巨大竜巻にドラえもんとのび太も巻き込まれ、参ったというか言わないかの取っ組み合いになった。