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CV井上喜久子(『セガガガ』&『ソニック&オールスターレーシング トランスフォームド』での配役)

概要

任天堂マリオに対抗するために生まれたマスコットキャラクターでソニックの先輩にあたる。

略称は「アレク」。フルネームは「アレックス・キッド・オサール」で、これは「オサール家の王子」という意味である。

アリエス星という惑星に住み、マウンテン山でパンチ技「ブロッ拳」という奥義の鍛錬に励んでいた。好物はおにぎり(海外版ではハンバーガー)。

不運にもマリオが目立ちすぎたことや、後輩にあたるソニックがセガの看板キャラクターとして世界的に有名になったことで、今となっては知名度が低いキャラクターとなってしまっている。

セガガガ』では、その事を自虐ネタとして扱っている(ネタ扱いしてるのに何気に内容が重かったりする)。

登場作品

アレックスキッドのミラクルワールド

アレックスキッドの記念すべきデビュー作品で、ファンの間では今尚名作として名高く評価されている作品である。

アリエス星にある都・ラダクシャンの侵略を目論む「じゃんけん大王」とその子分を倒し、大王にさらわれた双子の兄「イグル(『不思議のお城ピットポット』の主人公)」と彼の婚約者「ルーニー姫」を救うべく冒険する。

海外ではマスターシステム内蔵ソフトとして収録されたことがあり、そちらでは操作ボタンや一部演出の変更が施されている。

2019年にはNintendoSwitchにて展開される『SEGA AGES』シリーズの一作としてダウンロード配信された。

セガマークⅢ版をそのまま移植した「オリジナルモード」に加え、楽曲のFM音源化や新規のデモ画面追加などが施された「AGESモード」が用意されている。

プレイ動画

アレックスキッド・ウィズ・ステラ ザ・ロストスターズ

シリーズ第2作で、アーケードゲームとしてのデビュー作品。開発は『ミラクルワールド』と並行して行われたらしい。

『ミラクルワールド』にあったパンチやじゃんけんの要素は無く、ジャンプアクションと時間制のショットアイテムをひたすら駆使して、12個ある「ミラクルボール」を探していく。

ステージは全7面構成だが、エンディングを見るためには、同じステージを2周する必要がある。

アーケードゲーム故か難易度が非常に高く、暗記・ノーミスゲーと化してしまっているが、Hiro師匠こと川口博史氏による楽曲や、パステルカラー調の美麗なグラフィックは評価が高い。

2人同時プレイが可能となっている。2Pキャラはタイトルにも記載されている「ステラ姫」である。

長らくアーケード版そのものの他ハードへの移植は行われていなかったが、2020年12月発売のアストロシティミニにて本作が収録されることとなり、初めて移植が実現した。

1人プレイ動画

2人同時プレイ実況動画

BMXトライアル アレックスキッド

トップビューのレースゲームである。

ラダクシャンを舞台にアレク達がBMXレースを繰り広げるというもの。

プレイには周辺機器のパドルコントローラーが必要。

FM音源に対応しており、FMサウンドユニットを取り付けたセガマークⅢや日本版マスターシステムで遊ぶと、楽曲がFM音源で再生される(後述するマークⅢ版『ザ・ロストスターズ』も同様)。

プレイ動画

アレックスキッド ザ・ロストスターズ

『アレックスキッド・ウィズ・ステラ ザ・ロストスターズ 』をセガマークⅢ向けにアレンジ移植した作品。

アーケード版からシステムが変更されており、ショットアイテムは時間制から残弾制に、残機制がライフ制になったことでアーケード版と比べ難易度は下がっている(全7ステージを2周してエンディングという仕様はそのままだが)。

かなりの良移植なのだが、アーケード版で可能だった2人同時プレイが出来なくなったことでステラ姫が削除された他、ハードの制約によりグラフィックがやや劣化しているため、評価が二分してしまっている模様。

プレイ動画

Alex Kidd in High Tech World

海外マスターシステム限定作品。

元々日本マークⅢ版『あんみつ姫』だったのを無理矢理アレックスキッドに置き換えた作品であり、その結果『ミラクルワールド』や『天空魔城』と設定やストーリーが矛盾してしまっているため、ファンからは不評らしい。

タイトルの「High Tech World」は、アレクが向かうゲームセンターの名前であり、日本版『あんみつ姫』でいうケーキ屋「ぽんぽこ」に相当する。

プレイ動画

アレックスキッド 天空魔城

シリーズ唯一のメガドライブ用作品で、『ミラクルワールド』の続編作品。

じゃんけんの本場「ジャンバリク星」に存在する天空魔城の支配者「ジャン・アシュレー」を倒し、そこに幽閉されているという父「サンダー王」を救うのが目的。

道中にある「ジャンケンハウス」に入ると、野球拳によるじゃんけん対決が繰り広げられ、勝つとアイテムが手に入る。ただし、負けてしまうと…。

ボス戦も同様に野球拳で勝負する。

『ミラクルワールド』の直系のため、ストーリーや要素が引き継がれているが、操作性が悪いなどゲームバランスに問題があったため、失敗作扱いされてしまった。

本作の失敗が、ソニック誕生の一因になったとも言われている。

後述の『Shinobi World』は国内リリースされなかったため、本作はセガが日本国内で発売した最後の『アレックスキッド』シリーズ作品となった。

プレイ動画

Alex Kidd in Shinobi World

『High Tech World』と同様、海外マスターシステム限定作品。

アレックスキッドの世界観に、同じセガ作品である『忍 -SHINOBI-』の要素を取り入れたアクションゲームで、一部楽曲に『忍』のアレンジが用いられている。

悪の忍者にさらわれたガールフレンド(ステラ姫とは別人)を助けるべく、忍者の能力を手に入れたアレクが冒険する内容。

海外でかなりの高評価だった模様だが、既に日本マークⅢ用ソフトの新規リリースが終了していた他に、前作の『天空魔城』のマイナスイメージが響いたためか、残念ながら日本国内では発売されなかった。

プレイ動画

アレックスキッドのミラクルワールドDX

最新ハードでリメイクされた『ミラクルワールド』で、開発はセガからライセンスを取得したMerge Gamesの「Jankenteam」が担当している。

対応機種はPS5PS4NintendoSwitchSteam

グラフィックモードは2種類用意されており、「クラシックモード」は原作のドット絵に変化する仕様となっている。グラフィックモードはゲーム中にボタンを押すことで任意に切り替えが可能。

アナウンストレーラー

プレイ動画

余談

  • 元々『アレックスキッドのミラクルワールド』は『ドラゴンボール』のゲームとして制作される予定だったが、当時のセガがドラゴンボールの版権を取得出来なかったため、計画が変更されてオリジナルキャラクターでリリースに至った経緯がある(ちなみにライバルであるマリオのデビュー作『ドンキーコング』も同様の経緯で生み出されている。詳しくはドンキーコング初代シリーズを参照)。
  • 『ミラクルワールド』と『天空魔城』のボス戦がじゃんけんなのは、上述の通り本来操作キャラになる予定だった、少年時代の孫悟空が用いたジャン拳の名残らしい。

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