概要
『ONEPIECE』の外伝小説「novel A」で登場したキャラクター。モーダと同様、人気キャラであるポートガス・D・エースが絡んだ貴重な女性キャラでもある。
人物
階級が少尉の女海兵。通称「釘打ちのイスカ」。朱色のミディアムヘアーで頭の上にサングラスをかけており、一般海兵服とショートパンツを着用した長い美脚にブーツを履いた美女。
正義感が強く、エースを捕らえるためスペード海賊団を執拗に追い続けるものの、毎回エースにいいようにあしらわれ、ここぞというところで逃げられている。
性格は直情径行にして曲がったことが大嫌い。秘密裏にスペード海賊団を軍艦で包囲させるなど頭も切れるが、いかんせん真っ直ぐすぎる性格ゆえに少し間が抜けている所も。
戦闘能力
悪魔の実の能力は持たず、覇気や六式は体得していない。獲物は剣で、船の間を軽々と跳躍する身の軽さと、「釘打ち」の異名通りの間断なき連続斬撃で敵を追い詰める。その速さと気迫は、本来刀など通じないはずのエースすらたじろがせるほど。単純な実力は本編に出てくる少尉という階級以上の物を持っていると思われる(参考にすると登場時点のサンジに一方的にボコられたフルボディは本部大尉)。
来歴
幼い頃に故郷を海賊に襲われ、火災により両親を亡くして自身も手に火傷を負ってしまった過去を持っており、その時に自分を救ってくれた海兵のドロウ(現中将)に憧れ、自分のように海賊によって家族を失う子供たちを増やしたくないという理由で海軍へと入隊した。
ネタバレ
実はドロウこそが故郷を焼いた張本人。
かつてイスカを救ったドロウは海賊討伐の為ならば民間人を巻き添えする事も辞さない過激派であり、イスカの両親を殺したと思われた海賊は火災のキッカケに過ぎなかった。
その後、エースの活躍でドロウは倒されたが、真相を知ったイスカは信じていた者に裏切られて意気消沈していた。その様子を見かねたエースからは「海賊じゃなく賞金稼ぎとして船に乗れ」と勧誘されたものの、葛藤の末に海兵を続ける事を選んでエースの誘いを断り、「死ぬなよ」と彼に別れを告げた。
エース 「俺は海賊で…火だからよ…あいつの手を取る、資格はねえのさ…」
時系列的にエースが白ひげ海賊団に加盟する前であるため、現在はどうなっているか不明であるが、仮に今でも生きているとすれば、少なくともエースのその後を耳にしたであろう…。
余談
- モデル
名前のモデルとなったイスカとは鳥の一種で、嘴がひん曲がった形状をして折り、西洋ではキリストの釘を抜こうとしたためこの口になったとされている。仇名が釘打ちなのも恐らくそれが由来。
- 裏切りの系譜
ゼファーやランドルフと同じく、海賊に大切なものを奪われた上に海軍の負の一面を目の当たりにして自身が信じていた正義に裏切られた海兵であるが、最終的に海軍を去らなかったイスカは言うなれば、「海軍に絶望する一歩手前で踏みとどまったゼファーのIFの姿」とも言い換えることが出来る。
- スモーカー・たしぎとの共通点
執拗にエースを狙うが人柄は認めており見逃すこともあるという立ち位置は、ルフィに対するスモーカーに通じる部分がある。女剣士、名前の由来が鳥などたしぎとの共通点も多い。
当初は逮捕のためにエースを追っていたが、その過程で彼が一般的な海賊とは違う事に気づき、(本人からは断られたものの)自身が推薦する形で海賊を辞めて海軍に入るよう説得していた。なお、のちにエースの義兄弟であるルフィもある人物に海賊を辞めるよう勧められていた。
関連タグ
海軍(ONEPIECE) ポートガス・D・エース スペード海賊団 海賊やめなよちゃん
モーダ:白ひげ海賊団時代にエースとちょっこし関わった女性。