あらすじ
沈丁花ハナメはジリ貧だった。編集者だったハナメは担当雑誌の休刊に伴い、勤め先の出版社を退職。仲の良い友人には先を越され、いい感じだったカメラマンの彼とは疎遠になっていた。
母子家庭で育ったハナメは、今も母と二人で暮らしている。母の翠(みどり)は庭に河童がいると言い出す不思議な人だったが、ある夜、翠は河童を探して裏山の沼に落ち、昏睡状態になってしまう。警察が捜索した結果、同じ沼から30年前に盗まれた郵便ポストが見つかり、中から翠が「ハナメの本当の父親」に出した手紙が発見される。
ハナメが手紙の住所を訪ねると、そこにいたのは骨董店「電球商会」を営む胡散臭いおっさん、沈丁花ノブロウだった。自分の実父かもしれないノブロウ、そして「電球商会」に出入りする青年ガスと付き合ううち、ハナメは骨董品に興味を持ち始める。
概要
2001年に三木聡が構成を担当した深夜番組「北半球で一番くだらない番組」内のコーナー「日光テレフォンショッピング」で紹介された架空の商品「インスタント沼」が原点である。
主演は麻生久美子。麻生は三木がメイン演出を務めたテレビドラマ『時効警察』のヒロインであり、同じく三木作品の常連であるふせえり、岩松了、江口のりことも今作で再共演している。
シオシオミロ
主人公のハナメが毎朝愛飲している、独自の配合によるミロ。
ミロ大さじ10杯に対し、牛乳12.5cc。メーカーのネスレ推奨の配合(ミロ大さじ2杯&牛乳150ml)に比べるとミロの分量が多く、かき混ぜると泥のようになる。
キャスト
沈丁花ハナメ - 麻生久美子
沈丁花ノブロウ(電球) - 風間杜夫
賀須(ガス) - 加瀬亮
飯山和歌子 - 相田翔子
西大立目部長 - 笹野高史
市ノ瀬千 - ふせえり
立花まどか - 白石美帆
刑事・隈部 - 渡辺哲
亀坂社長 - 岩松了
沈丁花翠 - 松坂慶子
スタッフ・データ
監督・脚本 - 三木聡
製作 - 加藤武史 / 鮫島文雄 / 尾越浩文 / 石井晃
音楽 - 坂口修
主題歌 - YUKI「ミス・イエスタデイ」
撮影 - 木村信也
編集 - 高橋信之
製作会社 - アンプラグドフィルム / 角川映画 / ポニーキャニオン / シネマ・インヴェストメント
配給 - 角川映画 / アンプラグド
公開 - 2009年5月23日
上映時間 - 119分
製作国 - 日本
言語 - 日本語
関連タグ
映画 / 邦画 / コメディ映画 / ファンタジー映画 / 映画の一覧