「得体が知れない。万が一。そんな理由で子供を殺さないと生き延びられないなら、──人類なんて滅んでしまえばいいんだよ」
「戦い抜くのだろう? なら、戦争が終わるまで生き残らなければね。だから、帰っておいで、必ず」
プロフィール
概要
ギアーデ連邦成立以来10年の間暫定大統領を務め続けている男性。
10年前の市民革命の立役者であり、政治の透明性から国民からの支持率も高いが
戦時中で国民が充分な教育を受けられておらず選挙が行えないという理由で
正式には就任せずあくまでも“暫定”を貫いている。
情勢が情勢故に連邦軍最高司令官も兼任している。
ほかのキャラクターや地の文では単に「エルンスト」と呼ばれることが多い。
初出は原作1巻だが、名前が判明したのは2巻から(アニメでは12話)。
人物
政治の場においては「火竜」に喩えられる発言力と存在感を示す辣腕の男。
革命指導者だけあり本性は理想に殉ずる狂人であり
「子どもを見殺しにするくらいなら人類が滅んだほうがいい」
と本気で考える「普遍的な正義や平等」という理想に対する原理主義者である。
軍部と政府の頂点を兼任し選挙の心配もない事実上の独裁者である彼が強権を発動するのは基本的にその「普遍的な正義や平等」に悖る進言がなされた時であり、
得体のしれないシン達を処分したほうがいいという連邦高官の意見を退け、
自らの養子として連邦に迎え入れている。
とはいえ10年善政を敷いてきただけありある程度は現実に妥協する器を持ち合わせており、
モルフォ討伐作戦ではシンたちを敵中枢への鉄砲玉とすることを苦渋の末承認しつつも、部下たちにはまさに火竜のごとき凄まじい気迫で釘を刺している。
政治信条が絡まなければ温和な性格。スーツは常に大量生産品。
ほかのキャラクターとの主な関わり
旧スピアヘッド小隊
特別偵察任務の末に連邦に保護された彼らを引き取る。
革命時、処刑されそうになっていたところをたまたま督戦に来ていたエルンストが助けた。
以後はエルンストの養女として正体を隠している(詳しくは本人の記事を参照)。
仮にも大統領であるエルンストのことを「木っ端役人」と呼ぶ。
テレザ
エルンストの私邸で働くメイド。
エルンストの妻と寸分違わぬ、雪の女王のような面差しをしている。
余談
黒系種であるため酒には強い。
短編『オールスター香水バトル』で語られているところによると、