※この項目はネタバレを含みます
概要
ナドラガ教団の創始者にして最高指導者の老竜人。
背が低くふさふさと豊かな眉と髭、常に閉じている目、コブ状の奇異な形の杖が特徴的。
竜族の世界であるナドラガンドの分かれた5つの領界を繋げて、ナドラガ神を復活し竜族に救いをもたらす「解放者」の登場を待ちわびていた。
民の前では心優しい総主教として信者を導いており、孤児や被災者の保護を行なっており好々爺に見える。
ナダイアが本性を現した後も、エステラからは「ナダイア様に騙されたのだろう」と心底信頼されていることがわかる。
しかし、その正体は「ナドラガ神の意志」であり、封印された時に血肉の一部が切り離されて自我を与えられ、復活の願いを託されたものである。
それゆえ自身を「竜神の意志」と称し、意に従わぬ者を裏で処理していた。これまで邪悪なる意志ことナダイアによるものと思われた所業は、全て彼が糸を引いていたのである。
ナドラガ教団本部の地下には広大な牢獄が広がっており、おぞましい拷問の痕跡が見て取れる。
そして、ドラゴンクエストシリーズでは数える程しか起きない主人公を殺すという暴挙を成功させた。
ローブの下に隠した巨大な蠍の尾で腹部を貫き、地面に何度も叩きつけた上で大いなる闇の根源由来の強烈な魔瘴毒を仕込むというかなりエグい殺し方をしている。
このシーンは(CEROの問題で患部を見せられないこともあってか)主人公の一人称視点となっており、中空に持ち上げられて叩きつけられる様や次第に視界が色を失ってゆく様などが異様にリアルに描かれておりホラー感満載である。
その後主人公はクロウズが助けに来るまで長時間放置され完全に死んでしまったとされ、蘇生呪文をかければ、神父を呼んでくればというツッコミを回避している(事実、アンルシアが何度ザオリクをかけても効かないという描写がある)。
邪竜教祖オルストフ
総主教オルストフが変身した姿。
顔に総主教としての面影を残しながらも上半身は筋骨隆々で巨大化した杖を構え、下半身はサソリをベースにした異形。
竜と名乗っているがどう見ても竜には見えず、系統も「???系」である。
蠍の姿になったのは、おそらく主人公を殺すシーンの演出が優先されたためだろう。
主人公を再び殺そうと襲い掛かって来るが、実際の目的は「倒されること」にあり、戦闘後はナドラガに肉体と魂を捧げ復活のトリガーとした。
ナドラガからは「我が肉片」と呼ばれており、オルストフ自身の自我はもはや無くなったものと思われていたが、後に主人公たちがナドラガの体内から脱出する際に道を示し穏やかに見送っている。
主人公(およびプレイヤー)にとっては不意打ちで殺してきた悪党という印象が強いが、エステラにとっては父親代わりの存在であり、本人もまたエステラの育ての親としての情は残っていたようである。
関連モンスター
紅殻魔スコルパイド
邪竜教祖オルストフの骨格を流用したモンスター。魔祖の血族の一体。
同じく毒攻撃を使用する他、「ザオトーン」というギミックを使用する。
上記のオルストフの「蘇生呪文が効かない死」を戦闘システム上で表現したものと思われる。
詳しくは→紅殻魔スコルパイド
関連タグ
ドラゴンクエストⅩ 竜族 エステラ トビアス ナドラガ 黒幕 蠍
冥王ネルゲル…同作Ver.1で主人公を殺した。