オロチ丸
おろちまる
※他の大蛇丸は『大蛇丸』を参照。
『天外魔境ZIRIA』の登場人物。火の一族で、ヘビ族の末裔の青年。江戸のショーグンに育てられ、直属の密偵となった。得意とする武器は弓(格ゲーの『天外魔境真伝』では薙刀を使用)で、特技は「ながしめ」である。
ショーグンが大門教に入信してしまったため、ジライアとともに大門教を相手に戦うことを迷っている。
『天外魔境II』で登場するカブキ団十郎は同じくヘビ仙人を師に持つ弟弟子。
OVA版「天外魔境 自来也おぼろ変」では、旅芸人をしている青年。正体は隠密であり、ヒルコの秘密を探っていた。最悪の場合は雪姫を殺すように命令を受けたが、自来也たちと協力してヒルコを倒した。戦いが終わった後は、綱手と共に旅立った(綱手が一緒についていった)。
小説版では、義円に仕えている隠密。ヘビ仙人がいないために(ガマ仙人の話ではムカデに食われてしまったのだろうとのこと)、流浪の民となったヘビ族の行く末を案じている。
ゲームにおけるボスキャラの一人である「ヤシャ姫」は「蛇姫(じゃき)」という名前で、オロチ丸の実姉という設定になっている。蛇姫は人間側についている弟オロチ丸について『ヘビ族の面汚し』と嘆いていた。
ナメクジ族の綱手に想いを寄せられて、最初は嫌がっていたが、綱手の存在によって救われた場面が多々あり、自分を慕う一途な姿に接することで、次第に彼女の気持ちにまんざらでもなくなる。だが、互いの一族の性質上結ばれることはなかった。
義円に心酔し、彼が自分たちヘビ族を導いて救ってくれるのではないかと期待していたが、結局、義円にとって自分は道具に過ぎないと思い知る。そのため、流浪の民となったヘビ族をまとめるために自らがヘビ仙人になることを決意し、戦いが終わった後は一族を連れて山中に消えた。
序盤から登場。仲間には加わらないが、女性失踪事件の元凶が大門教(デーモン教)であることを教えて、カブキを戦いに駆り立てた。その後はたびたび手紙で状況を教えるなど、筆まめな面を見せている。
綱手からは惚れられて追っかけられていて困惑している。ロンドンに旅立ったカブキを見送ったときに綱手に見つかったオロチ丸は半泣き状態になっていた。
ヒロインの阿国はオロチ丸が拾って育てた隠密であり、オロチ丸曰く「阿国は私が育てた最高の隠密。勘、身のこなし、技、それを取っても非のうちどころがない」とのこと。
だが、阿国がカブキに「あたし、はじめて人に心配してもらった……。あたしのこと、心配してくれる人がいるって、うれしいね……」「あたし、ずっと、ひとりぼっちだった……。チャイナで生まれ……ジパングに流れ……。そして、オロチ丸の配下となって、誰にも愛されずに死んでいく……そう思ってた……」とカブキが初めて自分を心配してくれた人だと話していたことから、オロチ丸にとって阿国はあくまで「駒」であり、オロチ丸と阿国の間に信頼関係はなかった様子。