概要
ドラえもんカラー作品集2巻及び、藤子・F・不二雄大全集17巻に収録。
この道具から出たガスを吹き付けられた人は体が水をはじくようになり、濡れなくなるので、雨が降っても傘が不要となる。
ストーリー
雨が降ってるので傘を持って、しずかの家に遊びに行こうとしたのび太だったが、あちこちで傘を忘れてきていたためこれが最後の一本となり、ママに使わせてもらえなかった。そして残念な顔をしながら部屋に戻って途方に暮れていると、雨の中ドラえもんがミーちゃんと楽しそうに話しているのを見つけ、部屋に戻って来たドラえもんを触っても全くぬれていなかった。
何でか聞くとそれは、「カサイラズ」を使っていたからだと説明され、のび太もこれを使わせてもらい、しずかの家に向かうことにした。だが途中ジャイアンに遭遇してしまい、濡れないことに気付かれると別の方向へ連れて行かれてしまったので、ドラえもんに再びカサイラズを貸してもらい、ジャイアンにもこれを使用したことで解放され改めてしずかの家に向かうことにした。
だが今度はスネ夫の家からつまらなそうな声がしたので行ってみると、スネ夫がラジコンを飛ばせず困っていた。そこでカサイラズをかけてあげ、空地で一緒にラジコンを飛ばしていたが、のび太が操縦を誤ったことでラジコンが変な方向に飛んで行ってしまい、しまいには川の真ん中に落ちてしまった。これにスネ夫は怒って文句を言い始めたが、のび太は落ちたところに穴が開いていることに気付き、これもカサイラズの効果だと気づくと、自分も川の中に入って行き、濡れずにラジコンを回収できた。
その後ようやくしずかの家に到着し、カサイラズを使って遊ぼうとしたが、雨は既にやんでいたため出番はなくなってしまった。でものび太はまたいつか雨が降ったら役に立つと、しずかにもこれを大量にふきかけた。しかしその夜これの効果により、ドラえもんとのび太は風呂に入ることができず、困り果ててしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版が1987年5月15日に放送されたが、水田版ではまだアニメ化されていない。
1987年版
- 冒頭のび太はしずかと電話ではなしていて、しずかが新しいゲームを買ってもらったことも聞いており、彼女からうちに遊びに来ないか誘われ大喜びで行くことにした。また、最後の一本の傘はママが買い物に行くために使っていて、のび太は青い折り畳みにの傘は床屋に、大きな黒い傘を学校に忘れ、ママが大事にしていた花柄の傘は溝に落として骨を折ってしまっていた。
- ジャイアンは本屋から出てきて雨が降っていることに気付いていて、のび太を付き合わせたのは買い物を済ませるためで、この時のび太は犯行しようとしたが締め付けられ言う通りにせざるを得なくなった。
- のび太に呼ばれた時ドラえもんは「ドラマン」という漫画を読んでいた。また、のび太にカサイラズを貸してと頼まれた際ドラえもんは「イタズラに使うつもりでしょ」と断ったが、他にも傘がなくて困ってる人がいるかもしれないでしょと言われ、渋々貸すことにした。ちなみにドラえもんは一回で一日の効き目であることも叫んで伝えていたが、のび太はとうにその場からいなくなっていたため、聞こえなかった。
- スネ夫は雨に向かって文句を言っていて、のび太の姿を見て自分の方から出向いて行った。そしてラジコンを貸してもらう条件でカサイラズを使わせてあげた。また、ラジコンは父親に買ってもらったもので、一度電柱にぶつかりそうになっていて、スネ夫はのび太にラジコンを取って来てもらったが、危険な操縦をされたことに腹を立て、もう二度と貸さないからなと言って帰って行った。これにのび太もふてくされていたが、しずかとの約束を思い出し急いで向かうことにした。
- だがその後ジャイアンから野球をするから他のメンバーにもカサイラズをかけるよう頼まれ、その通りにしたものの、メンバーが後一人足りないことを理由に強引に誘われてしまい、しずかの家に行くのが遅くなってしまった。
- そのためのび太がやって来た際はじめは怒ったが、色々と訳があったと言われるとすぐに気を取り直していた。ちなみにのび太は来た時ヘトヘトになってドアにもたれかかっていたが、しずかはこれに気付かずドアを開けてしまったため、のび太は少し痛い思いをした。
- ラストではのび太以外の他のメンバーも同じく風呂に入れなくなっていて、ドラえもんはシャワーを出していなかった。