概要
キハ35系は非冷房なため、冷房化のサービス向上のために1986年・1987年に製造した。車体は新造としたが、台車や変速機などの主要機器はキハ35形からの流用とし、キハ35形の改造名義で7両が製造された。
バス用の冷房機器が搭載されていたが、余り冷房能力は高くなく盛夏時には能力不足を感じさせることがおおかった。
1996年の八高線八王子~高麗川電化までは初期のクリームに赤帯の八高線塗装で使われたが、それ以降の久留里線転属直後は初期久留里線専用塗装、1999年以降は後期久留里線専用塗装とされ運用された。
JR東日本時代は八高線、久留里線で使われたが、2012年12月に定期運用を終了した。その後、5両はミャンマー国鉄へ移籍、1両(キハ38-1003)は水島臨海鉄道へ移籍(キハ38-104へ改番)、1両(キハ38-1)はファームリゾート鶏卵牧場 いすみ農場「ポッポの丘」で静態保存となった。水島臨海車は当初国鉄旧標準色とされていたが、近年八高線時代の初期塗装に塗り直されている。
ミャンマーでは冷房機器が元が譲渡時に30年近く前の古物であったこともあり、整備体制も手厚く施せないことからすぐに冷房故障してしまったという。