路線データ
路線名 | 久留里線 |
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路線区間 | 木更津〜上総亀山 |
ラインカラー | シーグリーン |
路線距離 | 32.2km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 14駅 |
最高速度 | 65km/h |
単線区間 | 全線 |
非電化区間 | 全線 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) |
保安装置 | ATS-P |
運転指令所 | 千葉総合指令室内房指令 |
大都市近郊区間 | 東京近郊区間:全線 |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
概要
木更津駅(千葉県木更津市)と上総亀山駅(君津市)を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線で、地方交通線。千葉県のJR旅客線としては唯一の非電化路線である。
元々は上総中野駅で木原線(現・いすみ鉄道いすみ線)と繋がる予定だったが、上総亀山駅〜上総中野駅間は建設される事なく未成線のまま現在に至る。
地元一部での愛称はパー線。毎年春になるとストライキで運休するのが風物詩…だった。
大都市近郊区間の「東京近郊区間」に全線が組み込まれているが、交通系ICカード乗車券「Suica」は利用出来ない。
2012年(平成24年)3月17日ダイヤ改正まで国内でも数少ないタブレット閉塞(メイン画像)による運行が行われていた。その為老朽化による機器の故障でその度に運休したためか、産業遺産なる愛称まで付けられていた。また使用車両も後述するが国鉄時代の古い気動車が長年使用されていた為、骨董品や珍品の巣食う魔窟と呼ばれていた。
列車交換は横田駅・久留里駅のみ可能。この為これ以上の増発が困難な状態である。
存廃問題
2023年.(令和5年)3月、JR東日本は久留里線の末端区間である久留里駅〜上総亀山間について、鉄道営業の廃止を含める存続方法の協議を、沿線自治体と共同で設ける意向を示した。
これはあくまで廃止も含めて検討するという意味であり実際に廃止が確定したわけではないが、JR他社含めて最終的に廃止されるケースが散見される為、沿線を取り巻く環境は非常に厳しい。
この理由の一つに、沿線には東京駅・千葉駅と鴨川市を結ぶ高速バスが多数運行されている事が挙げられる。
沿革
- 1912年(大正元年)12月28日:千葉県営鉄道久留里線として木更津駅〜久留里駅間開業。木更津駅(県営鉄道)、清川駅、中川駅、馬来田駅、小櫃駅、久留里駅開業。
- 1915年(大正4年)7月1日:中川駅が横田駅に改称。
- 1921年(大正10年)7月10日:俵田駅開業。
- 1923年(大正12年)9月1日:国有化。鉄道省管轄の久留里線となる。清川駅が上総清川駅に改称。
- 1930年(昭和5年)8月20日:軌間を762mmから1,067mmに改軌。
- 1936年(昭和11年)3月25日:久留里駅〜上総亀山駅間延伸に伴い全線開通。平山駅、上総松丘駅、上総亀山駅開業。
- 1937年(昭和12年)4月20日:東横田駅、下郡駅、上総山本駅開業。
- 1944年(昭和19年)12月16日:久留里駅〜上総亀山駅間休止。平山駅、上総松丘駅、上総亀山駅休止。
- 1947年(昭和22年):上総山本駅休止。
- 1947年1月20日:東横田駅、下郡駅休止。
- 1947年4月1日:久留里駅〜上総亀山駅間及び平山駅、上総松丘駅、上総亀山駅営業再開。
- 1956年(昭和31年)7月1日:下郡駅営業再開。上総山本駅廃止。
- 1958年(昭和33年)4月1日:東横田駅営業再開。
- 1961年(昭和36年)3月1日:祇園駅開業。
- 1974年(昭和49年)10月1日:久留里駅〜上総亀山駅間の貨物営業廃止。
- 1976年(昭和51年)10月1日:貨物営業廃止。
- 1978年(昭和53年)10月2日:東清川臨時乗降場開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本が第一種鉄道事業者として継承。東清川臨時乗降場が駅に昇格。
- 2009年(平成11年)3月14日:大都市近郊区間の「東京近郊区間」に全線が指定される。
- 2012年3月17日:タブレット閉塞式を廃止し、特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)に変更。
運行形態
全て普通列車で運行される。木更津駅で接続する内房線への直通運転は行わない。
全線通しの列車の他に木更津駅〜久留里駅間及び久留里駅〜上総亀山駅間の区間列車が存在する。但し久留里駅〜上総亀山駅間の本数は非常に少なく区間列車は必ずしも接続を取っている訳ではない。
木更津駅〜久留里駅間は概ね毎時1本運行されているが、久留里駅〜上総亀山駅間は下り8本・上り9本のみの運行で、最長5時間40分程運行間隔が開く時間帯が存在する。なお、繁忙期や沿線でのイベント開催時には久留里駅発着の定期列車を上総亀山駅まで延長運転する事がある。
一部列車でワンマン運転を実施している。
駅一覧
使用車両
所属の記載のない車両は全て幕張車両センター木更津派出所属。
現在の使用車両
- キハE130系100番台
国鉄形気動車を置き換える為に2012年12月1日から運用を開始した一般形気動車。
秋田総合車両センター南秋田センター所属の事業用気動車(検測車)。不定期に入線する。
過去の使用車両
キハ30形・キハ37形は国鉄時代から長らく久留里線の主力車両だった。キハ38形は民営化後に八高線から転属。
キハE130系導入に伴い運用を終了し、一部は水島臨海鉄道水島本線に転属した。