天から授かりしギフト
概要
実写版『岸辺露伴は動かない』における岸辺露伴が形容する、超能力の類の呼び方の一つ。
作中では単に「能力」とも呼ばれる。意外にも超能力という呼び方は泉京香が言ったくらいで露伴からは使われていない。
原作やスピンオフ元の『ジョジョの奇妙な冒険』での「スタンド」に近いが、原作自体がスタンド以外の怪異や能力と遭遇するものであったり、仮に原作ではスタンドであっても露伴の認定しか判断材料がないので、視聴者視点ではこれに当てはまるか不明のものもあり、完全に同じものではない。
ジョジョでは命名経緯を知らないはずの人物でも使う「スタンド」と異なり、「ギフト」という呼び方を使うのも露伴だけである。
本作の造語ではなく、gift自体は天や神から与えられた、授かった能力や才能という意味が元からある単語(日本ではここから転じたギフテッドの方が馴染み深いかもしれない)であり、作中でも「天からの『ギフト』」と呼んでいる。
そのため、スタンドと異なり作中においても露伴の造語ではない可能性がある。
スタンドという言葉を使っていないのは露伴役の高橋一生へのインタビュー記事では
『ちなみにジョジョファンならおなじみの「スタンド」という言葉は、ドラマでは一切使っていないんです。「能力、いただいたもの、ギフト」という言葉に落とし込んでいるので、初見の方々もとっつきやすいと思っています。』
としているので、「『ジョジョ』の世界観に馴染みのない新規の視聴者への配慮」と思われる。
スタンドと違い、ギフトそのもののヴィジョンは登場しない。理由としては、前述の視聴者への配慮や「漫画やアニメと違い、実写で再現するとチープになりかねないという媒体の相違」「CGでの再現は高い費用がかかる」当の点が考えられる。
また、作中の意味として「映像は我々視聴者(一般人)視点であり、ギフト使いでないから見えないのでは」との見方もある。
ギフト使い一覧
露伴自体は人間の能力を見ても、必ずしもギフトと呼んでいないので明言されているのは少ない。
あくまで露伴が呼ぶだけなうえに明確な定義は作中で明かされていないので、実際のところ本記事での分類が正確かは不明。
また、ここでは便宜上原作の「スタンド使い」に合わせてギフト使いとしているが、ギフトの持ち主について呼ばれ方は特にない。
ギフト名 | ヘブンズ・ドアー |
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能力 | 対象者を本にして、記憶を読むことが可能。ペン等で命令を書き込むこともでき、書き込まれた者はその命令に逆らえない。 |
発現経緯 | 不明。実写版『岸部露伴 ルーヴルへ行く』で原作の描写が採用されたので、4部ダイヤモンドは砕けないと違いスタンドの矢由来ではなく高校生時代から使用できる |
作中のセリフから露伴が初めて認識した自分以外のギフトの持ち主。
原作では「シッポ」に触れることで体が保護色になるとされているが、ドラマ版では「シッポ」がない状態で透明化した。露伴と同じく突然発現したと思われる
正確には露伴は「僕と同じような『ギフト』があるのかッ!?」と疑問形であり、最終的には「辻神」やそれによる「いたずら」と考えている。彼自身は露伴から能力を奪った際に「きれいですばらしい力」(原作にもあるセリフ)と呼んだくらいで、特に自分の能力についての発言はなかった。
ギフト名 | 無し(原作はボーイ・Ⅱ・マン) |
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能力 | ジャンケンで勝つと、相手の能力を奪える。1度の勝利で奪えるのは能力の3分の1。相手が3度勝つ前に3勝すれば、完全に能力を我が物とできる。 |
発現経緯 | 四つ辻に住まう怪異に取り憑かれ発現 |
ギフト使いとは明言されてないが、特殊な能力を使う描写がある者
前述のように原作からして様々な怪異や能力があるので、人間であっても本作での「ギフト」に分類されているのかは不明なものや怪異由来と思われるものも多い。
異常なまでに筋トレにのめり込み、「「筋肉の神」に取り憑かれた」と岸辺露伴に評されるまでになった。恐らく六壁坂の怪異に魅入られた可能がある。
ギフト名 | 無し(原作はチープ・トリック) |
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能力 | 本体の背中に取り憑き、その背中を見た者がいた場合、元の本体を殺して見た者を新しい本体とする。実写版の場合、新しい本体から見た本ギフトの姿は前の本体の姿をとる。 |
発現経緯 | 六壁坂の怪異に魅入られた |
彼が禁忌を犯して生み出した絵画「月下」は、見た者の「後悔」を具現化し、その「後悔」の方法で見た者を殺し続けた。能力は仁左衛門の怨念にて発現
彼自身は奇跡が起きて手にした「奇妙な力」とだけ呼んでいる。
ギフト名 | 無し(原作はパール・ジャム) |
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能力 | 手を見ると相手の体調がわかる。 |
発現経緯 | サソリの毒を飲み高熱を出し後に発現 |