クリミネ
くりみね
「クリミネ」とは『ドラゴンクエストⅣ』に登場するクリフトとミネアのカップリングのことである。
主人公(勇者)とシンシア(勇シン)、ピサロとロザリー(ピサロザ)のような公式カップリングで無ければ、クリフトとアリーナ(クリアリ)のような準公式扱いもされていない。そもそも回復役という以外は共通性がほとんど無かった。
それまで二次創作でもマイナーであったこのカップリングが大きく扱われることになったのは、リメイク版の会話だった。クリフトが参入する時には既にミネアがパーティーにいたが、その時ミネアが
「クリフトさん 病気が治って 本当に良かったですね
姉さんやトルネコさんとは違って 常識のある人みたいだし わたし うれしいです」
と言ったことに始まる。
・・・とは言っても公式ではそれ以上の会話もなく、仲が進展するという描写も皆無であった(余談だが、この台詞のせいなのか、ミネアに腹黒属性がついた)。
いただきストリートシリーズでもミネアはクリフトの事を「常識のある人」として対戦したいと言ったが、お互いどちらかが不参戦ということもあった。
主にミネアの台詞が元で、カップリングが成立したと言えるが、逆にクリフトの台詞でミネアとのそれを想像させるのは皆無である。
なお、ファミリーコンピュータ版の後にエニックスが出版したゲームブックでは、5章でミネアが病気で寝込むクリフトを一目見て
「素敵な方だわ……」
と心を惹かれており、マーニャが「こんな青白いのが好みか」と茶化す一幕もあった。
またガーデンブルグで盗賊バコタにミネアが人質に取られた際、クリフトが自分の大事なロザリオを差し出し、引き換えにミネアを返せと交渉する展開もある。
このゲームブックからクリフトとミネアのカップリングを支持するようになったという人も、一定数いるのではないかと思われる。
クリフトは『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』から登場、ミネアが『ドラゴンクエストヒーローズⅡ 双子の王と予言の終わり』から新規参戦となり、派生作品では初の本格共演となった(厳密にはそれ以前にも『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリート MOBILE』で同時参戦自体はしているものの、別々に参加していた2作品をただ合わせただけという扱いだったため、会話も特殊セリフもなかった)。
本編ではクリフトが回復と守備のエキスパート、ミネアは回復主体ながら攻撃魔法や高い力を持っている変則的汎用キャラとなっており、力はミネアの方が高いくらいであったが、今作ではクリフトの代名詞の一つでもあるベホマラーがミネアに譲られ、クリフトは代わりにやや違う運用体系の回復魔法リホイミ系を習得。
またクリフトの方が力が高くなり強力な物理攻撃技が追加され、ミネアは力も守備もHPも低めな代わりにMPと魔力は最高峰となった。
ミネアは回復が優秀な一方モーションの遅さや装甲の薄さから回復とデバフ特化の後方キャラ、クリフトは味方の補助や回復をしながら前線に打って出る汎用物理キャラとなり、原作から逆転したかのような役割になった。
基本的に二人ともそれぞれの相方と一緒にいるが、前夜祭ムービーではミネアが水晶玉で何かを見ているところを、クリフトが「ミネアさん、何が見えるんですか?」と興味深げに覗き込んでいるシーンがあったり、伝承の塔に登る途中で高度を怖がるクリフトを「大丈夫ですよ、クリフトさん」と優しく励ますミネアのセリフが入ったり、封印を破るためにホミロンを護衛するステージでは必ず守り抜こうと張り切る二人の会話が入ったりする。
いずれもボイス付きで、その様子からも二人の良好な信頼関係が窺えるものとなっている。
また、倒れた相手をせかいじゅのはで蘇生させる際のボイスでは
- クリフト→ミネアの場合「ミネアさん、しっかり!」
- ミネア→クリフトの場合「あなたの使命を果たすのです!」
となっており、特にミネアの方は内容的にも何やら特別な雰囲気を感じさせるもので、いろいろと妄想を掻き立てられる。
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マーニャ目線のクリミネ。 オーリン…自分で書いておいてなんですが、えらいモテ男ですね。 うちのクリミネはクリアリ&オーミネ(ミネオーかな…どちらかと言うと)からのクリミネなのです。なので、クリアリもオーミネも好き。そんな話も書いてみたいなあ。3,762文字pixiv小説作品【後編】クリフト「愛ってなんですか?」
イントロダクション→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8145518 前編→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8203301 (9月11日追記 R-18って程のものでも無いかなーと思い直したので、取り敢えずR-15 タグ付けときます) めっちゃ長くなりましたスミマセン。 正直、他の方々が描かれる様な綺麗なかっこいいクリフトでは無いので、胸糞かも知れません。一応ハッピーエンドです。 あとオリキャラ出ます。スミマセン。あんまでしゃばらないようにします、いやしてるか。 以下、設定と反省(ネタバレ有り) 【クリフト】 作者による被害者1号。原型クリフトを正位置とした時、神官クリフトという後から作られた対外性人格を逆位置としてうんたらかんたら。上手く反映出来ず。彼の『透明なもの』しか認めないというか、そういうのは昔自分が思っていた事。元から透明なものなんて無いゾ、と言ってやりたい。 アリーナ好きからクリアリを知ってドラクエジャンルに来ましたが、アリーナの相手にはクリフトなら良いかな、という考えです。だから、特別クリフトが好きって訳じゃ無いんですが、読む時に自己投影するのは彼な訳で、つまりかっこよくあって欲しいとは思ってます。 【ミネア】 作者による被害者2号。可愛い。正位置逆位置は彼女の武器からの発想。今作においては汚れ役となってしまい申し訳無くて仕方無い。DQH2でめっちゃお世話になりました。褐色キャラそんな好きじゃ無いけど、この姉妹のお陰で大好物です。 【マーニャ】 動かしてて楽しい。可愛い。仲良し姉妹とか大好物なので、あまりユリユリしない様に気を付けた。お姉ちゃんは妹大好きであって欲しい。あ、やっぱりDQH2でお世話になりました。ラスボスにトドメ刺したのは彼女でした。主人公ェ……。 【アリーナ】 作者による被害者3号。可愛い。原作と一番解離してるキャラ。というのも、僕がプレイ当時、彼女を同年代だと思っており(10歳くらい?)、でもクリフトは大人だと思ってたので、それで恋愛とか想像つかなかった為、年齢を引き上げたのです。おてんばって、小学生くらいまでじゃないかな、使うの。すると子供らしさが無くなってしまってこうなった。反省はしている。けどこういうのが好みでもある。次回からはもう少し原作に寄せたいところ。 【勇者】 プレイヤーなのでキャラ付けが難しい。それこそ、それぞれなので。取り敢えず口調は自分に寄せて。彼の恋愛観(好きか嫌いかとか)は、ゲーム中の『はいorいいえ』的なあれです。 【マリア】 元々の舞台がロザリーヒルだった頃の名残。ロザリー→ロザリオ→マリアといった具合。そういや5にもいたけど気にしない。よくある名前ですわよ。 二次にオリキャラってのはあんまアレだそうですが、許して……。 ちなみに、賢者の石と同化しているのでMP消費無しでベホマラーが使えるけど、人体にどういう影響があるか分からない為、クリフトに禁止されてるという設定。 【きこりの人】 別にクリフト(城の人)寄越さなくても彼がいるじゃんと思ったのは、すでに後編を中頃まで書いた辺りだった――――。 腰とか痛かろうし、仕方無いね。 【大臣】 前編執筆途中、普通に嫌味な奴でしたが、一応クリフトへの親心的なのはあるよ、って感じに変えたキャラ。 【野盗】 勧善懲悪モノっていいですね。スカッとします。が、そこに至るまでに酷い事してないといけない訳で。お母さんの髪をナイフで切ったのは、我ながら酷い奴に出来たなと思いました。 さて、キャプなんてそんな読む人はおらんと思うので好き勝手やりました(^q^) ~~~~ 「クリフトさん、この子はどうしますか?」 ミネアさんに寝かし付けられた少女――――マリアはすやすやと寝息を立てている。 彼女の心臓は、もはや賢者の石と同質のものと言っていいだろうが、これが後にどんな弊害を起こすか分からない。前例が無いのだ。 「……僕は、この子を最後まで見届けないといけません。緊急時だったとはいえ、過ぎた神秘が人間にとって毒で無いとは限りませんから」 後悔などしようが無いが、それでも、もしかしたら他に手はあったかも知れない。そう思うと、彼女の成長をきちんと見届けていかなければならないと思ったのだ。 その為、教会に預ける、という選択肢は僕の中には無かった。 「クリフトさんがきちんと覚悟を持ってそうするのなら、私も一緒に見届けましょう」 そう言って僕の肩に頭を乗せてくる。 告白をして、一緒に暮らすようになってから、色んなミネアさんを見るようになった。――――これは、甘えている時のミネアさんだ。可愛い。 「にゃ~ん」 あざとい。でも可愛い。やばい。 「――――ごほん。んん、ミネアさん、隣の部屋へ行かないかいっ」 いつの間にか絡み合う僕らの指は、互いの体温で熱いくらいだ。 「行きますにゃ~」 もう可愛すぎて何が何だか分からないが可愛い。僕は一刻も早く別の部屋へ行きたかった。 僕らは密着したまま立ち上がると、ミネアさんの袖を引っ付かんだまま寝ていたマリアがべろん、とくっついてきてしまった。幼いのに凄い筋力だ。 「あれ、どうしたの、ふたりとも」 「なんでもないにゃ」 「ミネアさん」 ――――こうして今日も、健全に一日が終わったのだった。 end42,146文字pixiv小説作品