概要
「クレイジークライマー」は日本物産が1980年に販売したアーケードゲーム。開発には、現在「乗換案内」シリーズで有名なジョルダンが関わっている。筐体はテーブル筐体とアップライト筐体が存在し、セガがライセンスを取得して販売したものも存在する。また北米ではタイトーアメリカがライセンス販売している。
キャラクターの操作方法
操作系はレバーが2本で、それぞれがキャラの左右の腕に連動しており、それを駆使してビルの外壁を上りながら屋上を目指すもの。
グラフィッカーとして関わっていた藤原茂樹氏によれば、開発初期はレバー1本とボタン2個で、レバーで左右移動、それぞれのボタンで左右の腕を上げる仕様だったという。
営業サイドの売れないという意見に反してヒット作となった。
ファミコンやLSIゲームなどに移植され、時代と共にグラフィックを向上させた移植版も少なくない。
ファミコン版はI・IIコントローラーを縦に持ってプレイする。コントローラーの十字ボタン部分に装着して使う『クライマースティック』も同梱されていた。
使用BGMについて
BGMには「子象の行進」、「ピンクパンサーのテーマ」、「ドラえもん」「しらけ鳥音頭」などを使用しているがおそらく無許可使用である。ただし、「しらけ鳥音頭」のみはゲーム中に使用され印象的であるためか、JASRACに許可を取って移植版でも使用されている。
著作権切れした曲(ステージクリアの「ジ・エンターティナー」)等はそのまま使用。
その他の曲は元の曲に『似た』曲になっている。
移植版
1985年にクレイジークライマー1985が稼働する予定だったが、同時期に開発されたゲーム・テラクレスタの基板を確保するために御倉入りになった。
(後にプレイステーションのニチブツアーケードクラシックスに収録された。)
1988年に続編のアーケードゲーム「クレイジークライマー2」が販売されている(2015年にPS4用アーケードアーカイブスに移植)
各機種 比較動画
その他
『クレイジークライマー』というタイトル名は、1979年作のアカデミー賞受賞映画『クレイマー、クレイマー』の捩りになっているとか…(公式発表はないみたい)
たまに海外ではクレイジークライマーのように高層ビルを登る命知らずのチャレンジャーが現れる事がある。まさにリアルクレイジークライマー。