主に以下の2つの用法がある。
KUSANAGIの別称
彼は『2002』のゲーム画面では「KUSANAGI」と表記されているのに対し、公式サイトでは「クローン京」として掲載されているため、これが正式名ではないかと言われていた。
……のだが、このページをよく見ると周りは「日本チーム」「オロチチーム」等のチーム名であり、さらに「クローン京」の隣にあるオメガルガールの枠に至っては「最終ボス」となっている。
さらに、当の「クローン京」のページを開くとそこには大きく「KUSANAGI」の名前があるため、当時から「KUSANAGI」も正式表記だったと見るほうが正しいのかもしれない。
その後、『2003』では設定の変更でクローンではなくなったこともあり、正式に「KUSANAGI」の名前が当てられた。
KOFシリーズ全体の公式サイトでは「KUSANAGI(クローン京)」としてまとめて記載されている。
量産型クローン
ネスツ編の物語中にて、京のクローンは秘密結社ネスツに量産されている。
『'99』では世界同時テロのための兵隊として大量に生産されたが、クリザリッドが起動に必要なトリガーデータ(殺人のデータ)の採取に失敗したために起動できず、ハイデルンの部隊によって全て収容された。
『2001』に登場したK9999が草薙京の9999体目にして最後のクローンなので、9999体は作られていることがわかる(ただし、K9999が本来は失敗作として破棄される予定であったことを考えると、破棄された個体も多くあると思われる)。
なお、京は同キャラ対戦の際は自分の偽者とかそういう扱いはせず、「またクローンか」と納得してしまう事が多い。そりゃこんだけクローン作られたらそうもなる。
固有名を持つクローン
固有名を持って登場したのは他に『'99』に登場した草薙京-1(通称メロ)、草薙京-2(通称ホキ)がいる。お互い同時期に製造されたため兄弟ような存在であり、多数のクローンの中から選出されて大会に送り込まれた。それ以外の量産型クローンは上記の通りである。
※通称の理由はそれぞれの好物。魚については詳しくは代用魚の項目を参照。
性格は京-1、京-2、KUSANAGIの3人についてはそれぞれ人格があり、性能にもオリジナルとは異なる個性がつけられているが、『2002UM』ではより個性がはっきりした。
京-1、京-2のプロフィールは格闘スタイル、身長、体重、血液型はオリジナルの草薙京と同じ。それ以外の二人の共通点は
- 肌の色が褐色
- 誕生日:7月5日
- 嫌いな物:オリジナル
- 得意スポーツ:なし
- 大切なもの:遺伝子
となっている。声優はオリジナル京と同じ野中政宏である。
草薙京-1
- 趣味:技のアレンジ
- 好きな食べ物:メロ
『'99』に登場した京のクローンの一人。『'95』までの京の性能をベースだが、オリジナルの京にはない性能や技を持っている。
設定上では、ネスツの技術が成熟していなかったため完全に再現できることができず、「あくまで京の持つ技の特性をできる限りの状態まで引き出し、それでも不足しているところはネスツなりのアレンジで補われている」状態であり、オリジナルの京と似て非なる技を持つのはそのためである。
また、彼らが使う技は本来なら草薙流古武術に付けられるはずの『○○式』の番号が全て省かれている。
デフォルトカラーは紺色の短ランで、襟章の右側で菱形に「京」文字、左側は「I」の文字を切り抜いた形となっている。
オリジナルの記憶は持っておらず、ネスツの命令に従う忠実な戦闘マシーン。
『'99』の勝利メッセージは1つしかなく、無表情。
『2002UM』では勝利メッセージに違いが出ており、他のクローンと比べると落ち着いた性格である様子。
『'99』ドラマCDに登場する京-1は戦闘データを収集するべくネスツから送り込まれた刺客として登場。ドラマ本編ではK'やウィップを追い詰めるほどの強キャラになっている。
格闘家達からデータを集めるためにジョン・フーンやチョイ・ボンゲを襲い掛かるも、その直後に現れたK'と激突する。
- Aパート
闘いの中で迷いが吹っ切れたK'に大蛇薙をあっさりと受け止められて動揺したところでK'の超必殺技「ヒートドライブ」を受けて敗北した。
- Bパート
K'との戦いに乱入してきた八神庵と対面となるが、数回の会話で本物の京ではないと見抜いた庵から「紛い物」と挑発されて怒りに身を任せて殴りかかるが庵の炎に燃やされて敗北する。
草薙京-2
- 趣味:技のコピー
- 好きな食べ物:ホキ
ディフォルトカラーは赤みがかった黒茶色の短ランで襟章は炎をモチーフにした形と、「II」の文字を切り抜いた形となっている。『'96』をベースにした京のクローン。第1号でのトライアンドエラーの結果、「荒咬み」からの連携の再現に見られるように技の再現に関してはより完全な形に近づいた。
ちなみに京の必殺技の「R.E.D.KicK」が「R,E,Dキック」あるいは「R,E,D,キック」になっているのはネスツが誤って技名登録してしまったからという公式設定になっている(ちなみに本家「R.E.D. KicK」も最後が大文字なのは京が小文字のkを思い出せず勘違いというあんまりな理由なので共にネタにされることが多い)。
京-1と同じくオリジナルの記憶を持っておらずネスツに従う命令に忠実な戦闘マシーン。
『'99』の勝利メッセージは1つだけしかなく、不敵な笑みを浮かべている。
『2002UM』からは勝利メッセージの態度などから落ち着きのある京-1と比べると京-2はやや柄の悪い性格となっている。
誕生秘話
このふたりは『'99』の開発が佳境に差し掛かってからねじ込まれたキャラであり、本来到底2キャラも追加する時間的余裕は無かったが、既にキャラクター製作から離れていた偉い人がチャチャッと2人作ってしまったという逸話がある。
ただし見た目的には以前の学ランを着た京のそのまんまコピペであるため、手抜きと言われてしまうことも多い。
ちなみに家庭版では京、真吾、京-1、京-2でチームを組むと「真吾パシリチーム」となりクリア後にイラストが見られる。
『KOF2002UM』では京-1、京-2、KUSANAGIの3名でクローンチームを結成して登場する。リーダーはKUSANAGIらしい。個別では乱入キャラとして登場している。
性能
京-1
『'94』『'95』の京に近いが、性能がほぼ変わらない朧車と七拾五式・改、大蛇薙のみであり、その他に関しては独自の要素が多く、ほぼ別キャラクターとなっている。
単発の攻撃力は高めでゲージ依存が低いが、全体的に技の隙が大きい。
小足の隙が僅かに大きく、オリジナルの京で可能だった近距離立ち強パンチへの目押しができない。
また、立ち弱キックが距離に関係なくリーチの短い膝蹴りになっている関係で、小技による牽制能力に難がある。
京のバリエーションの中でなぜか鬼焼きが実装化されていない。
京-2
『'96』以降の京をベースにしているが、通常技・必殺技の性能がオリジナルより劣っているものの、鵺摘みが荒咬み→八錆からの派生技になっているなど、独自の要素もある。
『2002UM』では通常の京には存在しない技が追加されている。京-2の趣味は「技のコピー」であり、『'99』ではオリジナルとの類似が徹底されていたが、これによって差別化が図られるようになった。
京のバリエーションの中では実は大蛇薙が実装化されていない。
コミック版に登場するクローン達
香港漫画版『拳皇』にはかなりオリジナルかつアレンジが施した様々な京のクローンが登場している。
『KOF01』に登場する京は、自分が本物だと思い込んでいたが、実はクローンだったというKUSANAGIをモチーフにした完全な京の記憶を持つ最強の「草薙京0号」。
他にはネスツ本部から盗んだゼロの戦闘服に似た戦闘服「X-0」を着用していた「草薙京3号」などが登場している。
さらに氷を使い、口が裂けていて歯も尖っているK666など、本物とそっくりな個体とK9999のような跡形もなくなったクローン体も登場している。
『XIV』の漫画版『KOF A NEW BEGNINNIG』ではネスツ残党として元ネスツの科学者とクローン京がイグニスの復活のために暗躍するが、後に京クローンのデータを元に造られたアンドロイドであったことが判明する。
しかし、機械の体では一度、炎を使えば体が燃えるという欠点を持つが、大量に生産しているため圧倒的物量で物を言わせている。
造った理由はクローンと違って心を持たずイレギュラーなことが起こらないことや、肉体を持たないイグニスに代わって手足となる駒として利用するためだった。
しかし、ネスツに個人的な恨みを持つ草薙京(過去にネスツに拉致られたことがあった)によってアンドロイド達はすべて破壊され、最後に残った一体はイグニスのデータが移植されコピーイグニスに変貌し京と対峙するが、無式の一撃でメインコンピューターごと破壊された。