KOFシリーズ第8作、ネスツ編第3章で完結編。ラスボスはネスツ創設者ネスツの息子・イグニス。
発売当時の状況
本作の開発当時、既にSNKは倒産の危機に瀕しており、韓国のイオリス社の支援を受けて完成に漕ぎ着けた。
コピーライト表記はイオリスとSNKだが、発売直前にSNKが倒産したため、子会社であったサンアミューズメントが販売を担当した。開発は同じく子会社だったブレッツァソフトが担当、後にサンアミューズメントに吸収されてSNKネオジオとなり、版権管理を担当していたSNKプレイモア(旧プレイモア)にさらに吸収されて現在のSNK(新SNK/2代目SNK)の基礎となった。
旧社の倒産を見越して新たな体制で作られた最初のKOFであり、倒産のゴタゴタで体制の整わない中で作られた曰くつきのゲームでもある。KOFの中でもバグが多く調整不足も否めないタイトルだが、メーカー倒産という危機にあってもゲームを作り続けシリーズを断絶させなかったことは評価されるべきだろう。
システム
使用キャラクター4人の内、戦うキャラを1〜4人から任意に選び、残りのメンバーをストライカー(援護攻撃要員)とするタクティカルオーダーを採用し、3on3ではない自由度の高い対戦が出来る。このシステム自体はバランスが良かったものの、それ以外の対戦面で粗が多く、本編では本作を最後にストライカーシステム自体が採用されていない。
後にイオリスが携わったカオスブレイカーのシステムは本作の影響が見られる。
登場キャラクター
(※)龍・グルガン・クリザリッドはストライカー専用。