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グリンフレーク

ぐりんふれーく

『ドラゴンクエストⅦ』に登場する町の名前。本記事ではこの町で発生するイベントと人物についても触れる。
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解説編集

過去の世界にのみ登場し、現代は廃れてしまったのか跡地があるのみ。

ただし、後に最初に訪れた時から30年ほどが経過したグリンフレークに訪れることもできる。(当記事ではそれぞれ「過去(1回目)」「過去(2回目)」と表記)

ハーブで栄えている町だが、あめふらしの襲撃で「灰色の雨」の被害に遭い村人全員が石化している。

主人公たちはかつて灰色の雨により滅びたダイアラックで受け取った「天使の涙」を用いて、この町の住民を救うことに成功する。


…と、ここまでならよくあるドラゴンクエストの町村の小エピソードであり、実際石化を解いた時点でこの地方の封印は解けるため主人公たちの旅の目的はひとまず達成される。しかし、呪いを解くやいなや昼ドラもかくやと言わんばかりの、四人の男女の四角関係による愛憎劇を見せられることになる。

しかも、過去(1回目)→現代→過去(2回目)を通して見ることでようやく全貌が見えてくるという長編でもある。

メインストーリーに関わらない町人たちのイザコザをここまで長々と見せられるのはシリーズでもかなり稀であり、良くも悪くも『ドラゴンクエストⅦ』らしいと話題になりがち。


愛憎劇が話題に上がりやすいが、このグリンフレーク編ではマリベルの屈指のデレシーンが見られたり、マーニャミネアにそっくりなモブの踊り子姉妹が登場したりと見どころや小ネタも多い。

ギュイオンヌ修道院にて


登場人物編集

主要人物編集

  • イワン

ボルックの息子でハーブ園のお坊ちゃま。

カヤ曰く困っている人を見ると自分が助けてやるという強い使命感に燃える人物。

リンダに熱を上げており、そのためリンダがペペと親密そうにしていると嫉妬に狂ってしまう。

ペペが町を出てからは「オレよりもいなくなったペペの方が大事だなんて冷たすぎる」と愚痴っている。

過去(2回目)ではリンダと結婚して、エペを授かり、ハーブ園も継いだが、周囲の反対を押し切ってハーブ園をブドウ園に転換して経営に失敗して屋敷も失い多額の借金を抱え酒浸り生活に。

ポルタからハーブ園の庭師の仕事を斡旋してくれており、エペと共になんとか日々の糧を得るが全く仕事のやる気を見せないダメ人間と化していた。

カヤの悪事が明るみに出た際、「全て自分の指示である」と嘘をついてカヤをかばい、そのままカヤとともに町を出てった。


  • リンダ

道具屋の娘。グリンフレーク編のヒロインポジションともいえる人物。

他界した両親の借金を帳消しにする代わりにイワンとの婚約をする。ペペと両想いなため彼に駆け落ちするよう持ち掛けるが断られた。

過去(2回目)ではイワンと結婚。円満とは言い難い生活を送り、やがて耐えかねてペペへの未練を捨てきれず家出。ギュイオンヌ修道院に身を寄せて「シスター・ベシア」と名乗って生活していた。家族を捨てたことに恥じていたためペペに直接会わず遠くから見守っていたが若くして亡くなったという、悲劇的な人生を送った。没後、彼女の墓は後にペペが開いたハーブ園メモリアリーフを見下ろせる場所に立てられている。


  • ペペ

ボルックが経営するハーブ園の庭師。リンダの恋人。

幼なじみのリンダを愛する気持ちは本物であり、灰色の雨に襲われた際も彼女を庇ってより多くの雨を浴びてしまった。

ちなみにこの時リンダに覆いかぶさるような姿勢で石化しているため、マリベルから「昼間っからなにやってんのよ」「ヘンタイ」と勘違いされてしまっている。

リンダからは駆け落ちを持ち掛けられているが、家族や恩のあるボルックを裏切ることはできず、さりとてリンダが不幸になる様を見たくもなく、と板挟みに断った。主人公達の説得も聞かずひとり町を出て行く。

過去(2回目)では「メモリアリーフ」というハーブ園を開き、イワンとは逆に事業は成功。しかしリンダに未練があったのか生涯独身。後にリンダという名前の女の子を養女にしている。ギュイオンヌ修道院にリンダの墓があり彼女が他界したことを知りリンダを連れて町を出なかったことを後悔する。

総じて、他者を思う優しさを持つが、向き合わなければならない選択を放棄した結果しこりを残す人生を送った臆病な人物といえる。

ハーブ園の見える場所で

なお、現代では死後はせめて一緒にという理由で彼の墓はリンダの隣に立てられた。


  • カヤ

屋敷に仕えるメイド。

イワンに好意を抱いており、婚約者がいるにもかかわらず知りつつもキスして迫ったり、料理に毒を混ぜたなどと笑えないジョークを言ったり、ペペに「リンダの事が好きなら、家族の事も何もかも放って、一緒にこの町を出ればいい」とけしかけたりする悪女のような性格。

過去(2回目)ではカサドールと結婚して裕福な富豪生活を送る。イワンの酒場のツケなども支払っていた。

イワンを諦めきれず、夫の料理にだけ物を入れていた。

被害にあったチェリに証拠の毒物の入れ物を見つけられ、毒殺未遂を暴かれるが、庇ったイワンと共に町を出て行った。


その他編集

  • ボルック

ハーブ園の経営者でイワンの父親。

リンダの亡き両親に金を貸しており借金を帳消しのため息子との婚約をもちだした(なおあまりそういう事はしたくないと考えていた)。過去(2回目)では既に亡くなった。


  • ポルタ

ペペの弟。外見は初登場時はあらくれだが、過去(2回目)では普通のおじさんになっている。

家族思いであるためか、自分たちを捨てて逃げ出した兄のことを恨んでおり、「帰ってきたらぶん殴ってやる」と息巻いている。


  • エペ

イワンとリンダの息子。名前はどう見てもペペのもじりであり、リンダの未練が感じられる。

両親と異なりしっかり者で常識的な性格。イワンに辛く当たられるリンダのことを心配し一緒に逃げることを提案するが、後にリンダは一人で逃げてしまうため完全に捨てられた形となってしまう。

ただ、イワンがカヤの罪を被って逃げた際には素直に父の勇気に感心している。


  • カサドール

ブドウ園の経営に失敗したイワンから屋敷を買い取り、ハーブ園を作り直した富豪。カヤを妻として娶った。

重い病気を患っておりほぼ寝たきり生活であるが、主人公たちを気さくに食事に誘うなど良識的な人物。

カヤのことを愛しており彼女の手料理を唯一の楽しみとしているが、実はカヤが食事に混ぜていた毒こそが彼の病気の原因であった。

全てが明らかになった後は妻の手酷い裏切りに気落ちしてしまっている。無理もない。


  • チェリ

カサドールとカヤの屋敷で働くメイド。

普段は大人しいが、思いやりと度胸がある。

カヤが味付けに失敗した料理を捨てるにはもったいないとコパンに食べさせてしまい、カヤが夫のために作っていた料理に毒を混ぜていたことに気付く。

その後はカヤの悪事の証拠を掴むために奔走する。


  • コパン

チェリが一番可愛がっている犬。

残飯で養われているらしくカヤが味付けに失敗したという料理を食べたことで、泡を吹いて倒れてしまった。

ポルタとエペが毒消し草を与えて一命を取り留めた。





関連タグ編集

ドラゴンクエストⅦ 昼ドラ 火サス 四角関係 愛憎劇 ハーブ


サンマリーノ…『ドラゴンクエストⅥ』に登場する町。この町のエピソードで、のエサに毒が混ぜられるシーンがある点が共通している。

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