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概要編集

1984年に公開された『グレムリン』の続編。

正式タイトルは、『グレムリン2 新・種・誕・生(Gremlins 2 The New Batch)』。


本作では『バッグス・バニー』のアニメーションから本編が始まり、劇中のテレビで『ランボー』が登場する等、様々なパロディが見られる。


あらすじ編集

前作の騒動から歳月が立ち、ニューヨークで不動産王ダニエル・クランプが支配する高層ビルのクランプ・センターに務めるビリーケイト

チャイナタウンの再開発を計画するクランプは、ダウンタウンの破壊工事を始める。その際、骨董品店店主が他界したためにその破壊工事から逃げ隠れていたギズモは研究員に見つかり、センターに連れていかれてしまう。

危うく研究材料になりかけたギズモを救い、再会を果たしたビリーだが、ビリーの不在時に誤って水を浴びてしまったギズモからまたしてもグレムリンが生まれてしまい、再び大量発生したグレムリン達はクランプ・センターを占拠し、パニックに陥る。


登場人物編集

前作からの登場人物編集

“ビリー”ウィリアム・ペルツァー

本作の主人公。クランプ・センターの従業員で、チャイナタウン再開発のプロジェクトデザイナー。デザイナーとしての才能を高く評価されている。


“ケイト”キャサリン・ベリンジャー

本作のヒロイン。クランプ・センターの従業員で、案内嬢。前作から引き続きビリーと交際し、一緒に暮らしている。


マレー・フッターマン

ビリーの近所に住んでいた農夫で、前作での騒動が起きる以前からグレムリンの存在を信じている唯一の人物。

前作では除雪車を暴走させたグレムリンに自宅を襲撃され、妻のシェイラと共に病院に運び込まれたが幸い一命を取り留め、本作では妻と一緒にビリーの元へ来訪。セント・エバ・マリー寺院付近でコウモリの遺伝子を取り込んだグレムリン“バット”に襲撃され、撃退した末に一人クランプ・センターへ潜入し、ビリーに協力する。


本作からの登場人物編集

ダニエル・クランプ

クランプ・センターのオーナー。白黒映画よりもカラー映画を好む。グレムリンに襲われそうになるが、シュレッダーを駆使してグレムリンを1匹撃退したことでビリーの話を信用し、協力する。

かなりのお人好しであり、終盤でビリーに「ビルをこんなにしてすみませんでした」と謝られたが、「いいよ。この施設は保険に入っているし、次にここは人間が住むのに似つかわしいところじゃなかったからね」と現金な理由ながらも、朗らかに許した。加えて、マーラと互いに恋に落ちた。


フォースター

クランプ・センターのセキュリティ担当者で、クランプの右腕。女性ホルモンを取り込んて女性化したグレムリン“ガール”に一目惚れされ、執拗に迫られてしまう。


マーラ・ブラッドストーン

ビリーの上司。当初はビリーに厳しく当たっていたが、クランプがビリーを高評価した途端、色仕掛けで迫るようになる。結局は玉砕に終わるものの、クランプと互いに恋に落ちた。


カテーテル博士

クランプ・センターにテナントを構える研究所の所長。新鮮な細菌を求めている。


グランパ・フレッド

クランプ・ケーブル・ネットワーク(CCN)のホラー映画番組の司会者で、ドラキュラ伯爵に扮している。顔馴染みのビリーとは親しい間柄。

若い頃は報道キャスターになるのが夢で、現在でもその夢を捨てきれず、グレムリンによる騒動に便乗し、見学ツアーの参加者であるカツジを専属カメラマンとして独自にスカウトし、ブレインにインタビューするなど、今回の騒動を独断で生中継する。


カツジ

クランプ・センター見学ツアーの参加者の一人。自他共に認めるカメラ小僧で、常に大量のカメラを持ち歩いており、撮影スタジオの見学で料理番組の収録中でも構わずにフラッシュを焚こうとしてケイトに窘められていた。

当初はグレムリンによる騒動を番組の一種と勘違いし、騒動の渦中でも逃げずに堂々とカメラを回していたが、カメラマンとしての才能をフレッドに見込まれ、彼と行動を共にすることになる。


登場グレムリン編集

本作でも、ギズモが水を浴びて分裂し、新たなグレムリンが誕生している。

モホーク

前作のストライプのような、グレムリンたちのリーダー格。モグワイ時も顔つきは凶暴そうなそれで、ストライプ柄のモヒカンのような体毛が頭部から生えている。

グレムリン化すると、モヒカン部分は鋭い棘状に変化。腕っぷしも強く、人間を殴り飛ばしたりしている。

劇中では幾度もギズモをいじめていたが、劇中後半では、クモの遺伝子を取り込んで、下半身が巨大なクモと化したスパイダーモホークに変化。しかしギズモが放った火矢を受けて死亡する(ちなみに矢を放った時のギズモの姿やシチュは「ランボー・怒りの脱出」のパロディで、ヘッドバンドを締めている)。


ダフィー

同じくギズモから分裂したモグワイの一匹。マヌケ面をしており、その顔つきに違わずかなり頭も悪い。モグワイ時、他の仲間が黑毛に対し茶色の毛のため、当初はケイトにギズモと間違われて自宅に連れていかれた。そのため、モホークとはあまり同行していない。

いつも笑っているが、凶暴な性格。歯医者でビリーを拷問しようと迫ったが、クランプ・センターに潜入したフッターマンに光を当てられ、逃走。

グレムリン化した時には、モグワイ時と同様のやや間が抜けた顔になっている。


ジョージ、レニー

同じく、モホークやダフィーと同様にギズモから分裂したモグワイたち。ジョージは顔つきが親父っぽく、ダフィーとレニーのまとめ役。レニーは愚鈍な性格で出っ歯である(モデルはグーフィー)。

この二匹はコンビで、ジョージがレニーにしょっちゅうのように物をぶつけられている。


ブレイン

脳ホルモンを飲んだ事で、知性を急激に高めたグレムリン。高い知能及び会話能力を取得し、劇中で眼鏡をかけ、インテリっぽくなって人間と言葉を交わしていた。


バット

コウモリの遺伝子を取り込んだため、蝙蝠の翼を持ち飛行能力を得た。更にブレインにより日焼け止めの遺伝子を注射され、日光を克服。昼間でも空を飛べるようになる。

そしてそのまま壁を破って外に飛び出し(その際破られた壁は、バットマンのバットシグナルの模様になっていた)、ニューヨークを訪ねていたフッターマン夫妻に襲い掛かるが、セメントで反撃され逃走。最後はセント・エバ・マリー寺院に止まり、ガーゴイルのような姿で固まった。


ベジタブル

野菜の遺伝子を取り込んだため、身体中が(だまし絵のように)野菜で構成された姿になったグレムリン。耳がキャベツの葉のようになり、身体中からトマトなどの野菜を生やしている。


エレキ

電気の素を取り込み、実態を持たない電流の姿になったグレムリン。電線や電話回線の内部を、自在に動き回る事が可能に。

電話回線の中では、「禁断の惑星」に登場する「イドの怪物」のような姿になっている。


ガール

女性ホルモンを取り入み、セクシーな女性化したグレムリン。フォースターに一目惚れして執拗に迫る。

ギズモを除く、グレムリンの中では唯一劇中で生き残った個体で、ラストシーンではウェディングドレス姿でフォースターに迫っていた。

マリリン・モンローをイメージしたキャラ造型だったためか、ソフト版吹替ではマリリン・モンローやベティ・ブープの吹替声優で知られる向井真理子が最後の台詞を担当していた。


関連タグ編集

映画 スティーヴン・スピルバーグ

グレムリン(映画)

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