ナムコが1984年(昭和59年)12月に発表したアーケードゲームでグロブダー(戦車)を操作してバトルフィールド内の敵を撃破するゲーム。
「グロブダー」の名のとおりプレイヤーが操作する自機はゼビウスの地上物(を大戦後に競技用にした改造車という設定)。グロブダーの名前は「黒豚」に濁点を付けたもの。
ストーリー
西暦20XX年。高速・小型・多機能化したコンピュータは、人間を機械の制御から解放した。しかし操作する楽しみは、やがて趣味から競技へと変化した。数ある競技の中でも競技場の戦闘競技「バトリング」は人気の的であった。バトリング最大の競技団体であるNBA(National-Battling-Association)は4種のロボット・マシンと競技用マシンを公認し、障害物とマシンの配置を規定、競技を取り仕切っている。競技者は「グロブダー」を操り、「バトリング」を行なうのだ。
概要
戦車「グロブダー」を操作して競技場(バトルフィールド)内の敵を全滅させるとステージクリア。要塞は残したままでもOK。1~99面まであり、そのまま開始すると1面からスタートだが砲撃ボタンを押しながらゲームスタートするとゲームを開始する面が選択できる(インストラクションカードにも記載されている)。99面クリアでメッセージを表示して終了(ループ無し。)。99面終了時に残機数1機につき100万点ボーナス点が加算される。
大ヒットこそしなかったものの、マニアックな戦略が常連客を呼び後に別のハードへ移植された。移植版では当時のパソコンの低い性能を補うべく、二人対戦モードやエディットモードが加えられるものもあった。
現在はPS版及びPSP版『ナムコミュージアムVol.2』、XBox360版『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』、Wiiのバーチャルコンソール、およびアーケードアーカイブスでプレイ可。
余談
このゲーム、1面からの通しプレーで全99面オールクリアした人は既にいるが(難易度イージー設定で1988年頃、難易度ノーマル設定で2006年をノーミスで達成した強者はなかなか現れなかったが、2017年にノーマルでのノーミス達成者が遂に現れた。
開発サイドも高難易度であることを自覚してか、出荷時のディップスイッチの設定は1コイン3クレジットになっている(ロケテスト版のバージョンの中には1コイン10機設定もあったとか)。
自機
元々ゼビウス軍の水陸両用車だったものをビーム砲とエネルギーシールド発生装置を取り付けて更に地球人用に改造したもの。
シールドには制限があり、エネルギーゲージの残量(砲撃をしていない時やシールドを張っていないと回復。移動時は回復が遅い。)に応じて敵弾・誘爆防御、敵弾のみ防御、効果なしと変化していき、ビーム砲の威力もエネルギーゲージの残量に応じて下がっていく。
敵弾の直撃や爆風に巻き込まれるとミス。ただし、シールド(エネルギーゲージ残量により異なる。)で防げる。
敵
大まかな分類。
- ビームを撃ってくる戦車(シールド有無とビーム砲の速度違い有り。)
- 誘導弾を撃ってくる敵(シールド無し、誘導はゆるやか、移動速度の違い有り。)
- 要塞(耐久力のある移動砲台を装備、大型誘導弾を撃つこと有り。)
敵の挙動について。
- 敵を爆風に巻き込むと高得点が得られる。
- 敵の残骸上では自機・敵共に移動速度が落ちる。(要塞の残骸は走行不可。)。
- 敵を倒すのに手間取っていると攻撃が激しくなって来る。
バトルフィールド
- 固定画面でスクロール無し。(※1)
- バトルフィールドごとに敵と障害物の初期配置が固定されている。
- 各面開始時に"Get Ready!"とサンプリング音声のアナウンスが出る。(※2)
※1・・・この頃にはハードウェア側で既にスクロールは可能だったが、あえて固定画面にしたそうで有る。
※2・・・アナウンスの声の担当声優はおらず、開発者の遠藤雅伸氏が自身の声を当てている。