概要
てんとう虫コミックス43巻及び、藤子・F・不二雄大全集10巻に収録「男は決心!」に登場。
この粉末を何かを決心しながら飲むと、その決心が自分の中で固まって必ずそれをやり遂げることができる。ただしその物事をやり抜くまでは、途中で何が起きても決心した物事を実行する必要がなくなっても、決心を取り消すことはできない。
ストーリー
のび太が顔を凛々しく引き締め帰宅するなり宿題をやり始めると、ドラえもんは毎度のことだと笑い出すが、のび太は気分を壊したと怒って宿題を止め座り込んでしまう。そこでドラえもんはお詫びにとケッシンコンクリートを取り出し、のび太はこれを使用し再び宿題を始めるも、ある問題が全く分からず休憩しようとするが、この道具の効果で机から離れられなくなってしまった。
そしてその時しずかが訪ねてきたので、のび太が勉強中であることをドラえもんが伝えしずかには帰ってもらった。今度はジャイアンとスネ夫が野球に誘いに来たのでまたドラえもんが断るも、のび太は尿意を催してしまいトイレに行くため、大急ぎで間違いだらけながらも宿題を終わらせることができた。だがその時ジャイアンとスネ夫が野球の試合に負けたことのクレームを言ってきたため、のび太は再びケッシンコンクリートを使い、あいこグローブでジャイアンを倒すことを決意する。
だがこんな時に限ってジャイアンが見つからず、のび太は皆にジャイアンに決闘を申し込むことを宣言するも、土管を殴ったことであいこグローブが壊れてしまい、ケッシンコンクリートの効果で家に逃げ込むこともできなくなってしまった。ジャイアンから逃げながら土管の中であいこグローブを修理するも、修理が終わった頃には既に夜になっていて、決闘は明日に持ち越しになってしまう。つまり明日まで家に入ることができず、しかも家の前には野良犬が居座っており、ドラえもんとのび太は泣きながら互いを責め殴り合いを始めるが、あいこグローブの効果で勝負がつくことはなかった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1983年12月2日に、水田版は2013年7月12日にそれぞれ放送していて、サブタイトルは両方共「決心コンクリート」に変更されている。
1983年版
- のび太が帰宅してきた時、ドラえもんは漫画を読んでいた。
- ドラえもんがのび太との面会を断って来た時、しずかは「のび太さんに頑張るように伝えてね」と言い残し帰って行った。
- のび太を野球に誘いに来た時、ジャイアンとスネ夫は私服だった。
- スーパーの店員はジャイアンのことをタケ坊と呼んでいた。
- のび太に喧嘩を止めるよう言ったのはしずかになっている。
2013年版
- のび太の家にやって来た時、しずかは浮き輪やバッグを持っていて、この後やって来たジャイアンとスネ夫だが、スネ夫もジャイアンと同じく野球帽を被っていて、野球の試合は午後3時からとなっていた。
- のび太がトイレを済ませた後には鹿威しが画面に映し出された。そしてドラえもんから野球の件を聞き嫌がるもドラえもんに行くよう言われ、道中でケッシンコンクリートを使用した。
- のび太が来た時はまだ試合の際中で、原作通りメンバーが8人だったため劣勢になっており、のび太はホームランを打つ宣言をしている。だが全く打てず、ジャイアンとスネ夫に責められるが、途中で雨が降り出したため試合は中止されるも、のび太は先ほどの決心で帰ることができずやって来たドラえもんに手伝ってもらって夕暮れまで練習することになった。
- ドラえもんがあいこグローブを出したのはその日の夜だったため、ジャイアンを捜し回たのも翌日になっている。
- ジャイアンはあいこグローブが壊れた直後にやってきていて、のび太達が逃げた直後にスネ夫がその場で決闘の件をジャイアンに伝えている。