概要
『チャンピオンRED』2019年2月号から2019年3月号まで連載された『聖闘士星矢』のスピンオフ漫画『聖闘士星矢ORIGIN』、及び2020年2月号に掲載された『聖闘士星矢DESTINY』に登場する女神。
眠りを司るヒュプノスと死を司るタナトスの妹。運命を司る神であり、人々の運命を翻弄する神である。
冥王ハーデスの側近である兄たち双子神と同様にハーデス軍の一員であり、ハーデスや兄たちと同様に、有翼の冥衣を身に纏っている。
劇中の様相
『聖闘士星矢ORIGIN』
サガとカノンの双子の兄弟の誕生に合わせて、「第3の双子座」として悪霊レムールを放ってサガに取りつかせる。『聖闘士星矢』作中では、サガの悪の心は多重人格と解説されていたが、『聖闘士星矢ORIGIN』では、このレムールがその正体とされている。
カノンが悪行によってスニオン岬の牢に閉じ込められた後、カノンのもとに現れ、牢から出すことと引き換えにアテナ殺害を持ちかけるが、カノンが同意しなかっため、彼のもとを去る。
その後、偽教皇に扮したサガがアテナ殺害を企て、アイオロスがそれを阻止して聖域を追われた際に、サガがそれを悔いて黄金の短剣で自害しようとしたため、その自害を阻止し、生きてアテナを殺すことを囁き続ける。
13年後に星矢たちによりサガの乱が阻止された後、アテナの楯の力によりサガの体から抜け出したレムールをあっさりと踏みつぶし、多くの聖闘士がサガの乱で死したことで、聖戦におけるハーデス軍の勝利を確信する。
そこへカノンが現れ、自分たち兄弟を弄んだケールに対して、ポセイドンの神器たる三叉の鉾をもって一矢報いる。
ケールは、人間でありながら神である自身に傷をつけたカノンに逆上するも、「殺さずに生かしておけば、ポセイドンを巻き込んで面白いことになる」と、カノンからケールにまつわる記憶を消したのみで、敢えてカノンを生かしたままでその場を去る。
『聖闘士星矢DESTINY』
星矢たちと海皇ポセイドンの闘いが終結し、海底神殿が崩壊した後、カノンはかろうじて生き延びるも、ポセイドン軍との闘いを招いた罪を悔い、自害を試みる。
ケールはそれを傍観しており、カノンのことを「もはや用済み」として、それを傍観する。
しかしながらカノンの働きでアテナ軍もポセイドン軍も壊滅状態となったとして、ハーデス軍の勝利を確信する。
さらに念を入れるため、冥界の最奥の地獄であるコキュートスへ赴き、氷地獄に遭っているサガ、デスマスク、アフロディーテの3人の黄金聖闘士に対して、アテナの首をとることを条件に、氷地獄から出して永遠の命を授けることを持ちかけ、冥闘士として甦らせる。
カノンは自害の直前に、この不吉な予感を感じて自害を思いとどまり、アテナによって救われた命を無駄にしないため、死の前にすべての邪悪を打ち払うため、そして地上の愛と正義のために、聖闘士としての再起を新たに決意する。
こうしてサガとカノン、二つの魂が聖域の十二宮で再び激突することとなる。