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概要編集

地上の覇権をめぐって、地上の戦女神であるアテナと他のとの間で繰り広げられる闘い。

200数十年に一度、散発的な紛争も含め勃発する。


神話の時代編集

第一次聖戦編集

アテナが誕生した後、天空と大地を統治していた天帝ゼウスが、地上の覇権をアテナに委ね、天空へと消失する(理由は不明)。


大海の支配者である海皇ポセイドンは、かねてから海界のみならず大地の覇権をも狙った理由から、ゼウス消失を機として、海闘士たちを率い地上侵攻を開始。


アテナ軍の戦士たちにとって、海闘士たちの纏う鱗衣は、あらゆる攻撃を寄せつけない驚異的な防具であり、これに対抗する形で聖衣が作られ、聖闘士が誕生する。

アテナの聖闘士の登場により、ポセイドン軍との闘いは形勢が逆転。

最終的には、アテナから派遣された8人の聖闘士により、ポセイドンの地上拠点である城塞宮アトランティスが海中へ沈められ、闘いは終結する。

戦争の後編集

ポセイドンの魂は北極に封印され、その監視に数人の聖闘士が北極に派遣される。

番外編漫画『氷の国のナターシャ』に登場する氷戦士は、これがルーツともいわれている。


この闘いから7世代ほど後、アテネ市街の近隣にアテナ神殿と十二宮が建設され、聖域が誕生する。


『聖闘士星矢』における神とは、小宇宙をも超越した超感覚「神々の意志(ビッグウィル)」を覚醒させた人間のこととされている。

このポセイドンとの一戦より以降、「神神の意志」を発現させた勢力による闘いが「聖戦」と呼ばれ、ポセイドン戦は「第一次聖戦」と位置づけられる。

アレスとの闘い編集

聖戦の中でも最も過酷な闘いであったのが、戦神アレスとの聖戦である。

アレスの率いる戦士たちは狂闘士(バーサーカー)と呼ばれ、破壊と殺戮を繰り返す戦士である。


当時のアテナの聖闘士は58名存在していたが、狂闘士たちの前に劣勢を強いられ、次々に倒れる。

アテナはこの苦境に際して、ついに聖闘士たちに対して、天秤座の武器の使用を許可する。

これにより形勢は逆転して、狂闘士たちは壊滅、アレスが冥界へと逃亡し、この聖戦は終結。


なお、アレスが戦争を引き起こすと、多くの死者により冥界の住人が増えることから、冥王ハーデスはアレスの数少ない理解者の1人である。

そのために、このアテナとアレスとの一戦も、ハーデスが裏で糸を引いていたとの説もある。


前聖戦編集

現代から見て最も最近に行われた聖戦で、冥王ハーデスとの闘いである。

この時代のアテナの聖闘士は79人であり、史上最大の人数とされる。


聖戦の終結時には聖闘士の大半が戦死したものの、女神の化身サーシャがハーデス軍を封印することで終結を迎える。この経緯でハーデスはエリシオンに本来の肉体を封じ続けて、今世で最も清らかな魂を持つ者に取り憑く事実を知るも、大量に増産する冥闘士を封じ、冥界へと侵攻する手段が見つからず、更には上層部の側近が正真正銘の神々だった理由から根絶やしにさせられなかった。

生き残った聖闘士の内、牡羊座のシオンは教皇として聖域を統治、天秤座の童虎はサーシャによって神々の仮死の法メソフェタメノスを施され東欧に封じられた魔星の塔を監視する役目を与えられる。


聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』では、このハーデスとの闘いの直前、未来(1990年の現代)から城戸沙織たちがクロノスの神力で時空を超えてやってきたことで、時空が乱れ天地崩壊に等しい事態となり、それに伴う蛇遣座のオデッセウス蛇遣座のアスクレピオスの復活という、様々な介入があったことが明らかになる。

しかし沙織たちが現代世界に戻り時空は修復され、この時代の聖闘士たちの沙織たちに関する記憶も、オデッセウスたちがいた痕跡も消滅し、サーシャ率いる聖闘士たちによる聖戦が幕を開ける至っている。


現代編集

243年前の前聖戦で双子神を封じた聖箱のアテナの封印がドイツのハインシュタイン家の息女パンドラにより解かれ、ハーデスとの聖戦が勃発。

城戸沙織はこの闘いに、物語開始13年前に聖域の女神像の下に降臨し、全聖闘士もこの時代に生を受けたのである。

即ち『聖闘士星矢』における真の闘いの物語である。


この闘いに先駆け、聖域では冥王側に連なる運命を司る女神ケールによる暗躍でシオンから次期教皇に指名されずに終わったサガが内乱を誘発、彼や側近、雑兵含め黄金聖闘士は半数、白銀聖闘士も10人以上が死亡、アテナ軍はほぼ半壊の状態で、闘いを迎える。

今世のハーデスとの闘いでは上記の反省を活かし、魔星を封じる数珠で祓い、エイトセンシズを発揮し冥界へ侵攻する術を見つけるも地獄の最終地 嘆きの壁で黄金聖闘士全員が死亡という多大な犠牲を払いながら、アテナと星矢たちが超次元を越えエリシオンへと辿り着きヒュプノスの眠りで封じられていたハーデス本来の肉体を討つ。


ハーデスが神話の時代から愛していた自身の肉体も、神話の時代から築き上げてきた冥界も共に消滅し、神話の時代から続く長きに渡る聖戦は終結する。


『冥王神話』では、時代設定が「1990年」と明記されている。


その他の神々の闘い編集

現代の聖域での内乱からハーデスとの聖戦の間に行われたアテナ軍とポセイドン軍との闘いは、アニメのタイトルでは「聖戦ふたたび」とあり、スピンオフ漫画『聖闘士星矢DESTINY』でも「聖戦の火ぶたはきられた」とある。


しかし実際にはカノンがポセイドンの封印を解くことで人為的に引き起こされたものであり、作中でも「聖戦の前の些細なアクシデント」と語られていることで、聖戦と見なすかどうかは、判断の分かれるところである。

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