概要
「さらばだ、ミレディ。できるなら、もっと平和な時代に出会いたかった」
ベルン王国に仕えるドラゴンマスターで、ベルン三竜将筆頭マードックの副官。王女ギネヴィア親衛隊のミレディとは恋仲で、互いが仕えた主君の違いから彼女と敵対することになる。
自身の地位を横取りした私利私欲の塊であるナーシェンとは逆に無欲無私の男であり、恋人のためならそのナーシェンに頭を下げることを拒まず、またそんなナーシェンの戦死でさえその最期を気遣う人格者。
出世欲などを持たない人柄に加えて優秀な竜騎士でもあるため、ミレディの弟ツァイスからは実の兄のように慕われており、現三竜将筆頭のマードックや主君ゼフィールにも認められた上で本来は三竜将の地位へ推されていたが、元々が東の大国ベルンに対して西の大国エトルリアの人間であることを騒ぎ立てたナーシェンによって先の通りその地位を横取りされてしまった過去を持つ。(この出来事は小説版でもゲイルを竜将にすべきだったとマードックは悔やんでいる。)
その経緯から地位を奪ったナーシェンからは酷く警戒され一方的にライバル視されてもいるが、ゲイル自身は自分が他国人でありながらも重用してくれるゼフィールやマードックには心から感謝しており、今の自分の立場に満足しながら忠誠を尽くしている。
ナーシェン亡き後は国王からの勅命により晴れて三竜将へと昇格するが、このタイミングでの昇格は明確に敵として恋人やその弟と戦場で相対することを意味しており、後の決戦では自身との戦いで動揺を見せるツァイスに祖国と戦う覚悟を確かめると、最後には「自分の信じた道に立ちふさがる者があれば、それが誰であろうと叩きつぶせ!」と迷いを払い、彼にすべてを託した。
敵味方に分かれるミレディ、ツァイスの姉弟との関係の深さや、仲間になるキャラクターにしかないはずの属性(氷)持ちである関係から印象に残る存在だが、本編で仲間にすることはできず、クリア後のトライアルマップでしか仲間にはならない。
後付けキャラクター?
ゲイルについてはかなり後から作成されたキャラクターなのではないかという説がある。その理由としてゲイル関連のイベントはバグが多く、加えて本来の出番が終わった終章間近の23章「ベルンの亡霊」でもなぜか内部にゲイルのデータがあり、ここでゲイルを仲間にできるかどうかを考えていた形跡があるためである。
- 以下、バグの一覧
- イベントでの飛竜の翼の音がペガサスナイトの羽音になっている。
- ドラゴンマスターではなく何故かドラゴンナイトで登場している章がある。
- 敵として登場した時の行動パターンがおかしい(本来は背後から現れてロイを優先的に襲うプログラムが組まれていたと言われている)。
- 三竜将に昇格しているはずが、戦闘時に三竜将のテーマが流れない。
- 仲間にならないのに属性がある(これは上記の仲間入りを考えた末に消し忘れた結果と言われている)。
ヒーローズ
蒼穹の竜騎士 ゲイル
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 槍/飛行 |
武器 | キャンセルの槍+→蒼穹の竜槍(専用) |
奥義 | 竜穿 |
A | 攻撃守備の大覚醒3 |
C | 攻撃の波・奇数3 |
2020年11月に大英雄戦でようやく登場。
ステータスはHP攻撃守備が高めで速さは低い。
フィオーラ以来のキャンセルの槍で奥義を遅らせる。魔防も高めなのでマムクートにも対抗できる。当然、飛行特攻や速さの低い弱点には注意
2024年7月のアップデート専用武器「蒼穹の竜槍」が登場。キャンセルの槍の上位互換かつ自分を中心とした縦横3列の敵は戦闘中、攻撃守備-5かつ確定絶対追撃に戦闘後にHP7回復が追加。
特殊錬成効果は特殊錬成効果は敵から攻撃されるか敵のHPが75%以上の時は戦闘中、敵の攻撃守備-5かつ守備15%分さらに敵の攻撃守備が減少と奥義カウント変動量+1と攻撃守備のデバフ無効。
これで速さもカバー出来るようになり、大幅な攻撃守備のデバフをつけられるようになる個性を得た。
余談
彼がどういった経緯でベルンの騎士になったのかは不明である。またゲイル=gale(疾風)という名前やバンダナから次回作烈火の剣に登場するラガルトとの関連性が稀に指摘される。かつてラガルトにはアイシャという名の女性のパートナーがおり、粛清者として彼女を始末した辛い過去が語られるが、エトルリア人であったのかなどは不明。
ヒーローズで声優を務める寺島拓篤氏はファイアーエムブレムシリーズ初出演。またカムイ女、カンナ女、ナーガ(後任)を務めた佐藤聡美氏とは夫婦であり、声優の夫婦同士がファイアーエムブレムシリーズで作品に関わる初のケースとなった。