サジタリ(ウルトラマンZ)
さじたり
『ウルトラマンZ』の外伝小説『ジャの道は蛇』に登場するキャラクター。
明確な容姿は表現されていないが、普段は仮面を被っており、その素顔は長い髪をした哀しい目の美女と表現されている。
そして、かつて惑星O-50の〈戦士の頂〉の試練に挑戦し、オーブの光からグルジオの力を授かった人間型の宇宙人である。
かつて戦乱の続くとある惑星で生まれ、生きる為に少女兵となり、やがては星間連盟の特殊工作部隊に狙撃手として入隊する。
連盟の指示で様々な任務をこなしてきた彼女だったが、ある日連盟の内部抗争の影響で彼女を残し部隊は壊滅。事態の発覚を恐れた連盟は彼女の部隊を抹消し、表向きは存在しない扱いに追いやった。
連盟に裏切られたサジタリは復讐すべく戦士の頂に登頂し、オーブの光から力を授かるも復讐に歪んだ心を持っていた為に、彼女にはウルトラマンではなく怪獣グルジオの力を与えられてしまう。
その後、サジタリは『牡牛のファラリス』の異名を持つ武器商人のファラリスと行動を共にし、星間連盟への復讐を為し遂げていった。しかし、その噂を耳にしたセレブロがファラリスに接触。〈いのちの木の種〉を提供されたファラリスは、これを契機に『宇宙の終焉』へと目的を転換。
更にファラリスはサジタリを生体兵器へと改造し、サジタリとしての自我は殆ど失われた、攻撃と殲滅のみを思考する怪獣兵器・グルジオライデンへと変貌させたのだった。
更にファラリスの死により、グルジオライデンは制御不能の暴走兵器と化してしまい、セレブロの文明自滅ゲームの駒として連盟と敵対関係にあった、イムバット連邦の首都バホメットを壊滅。ジャグラスジャグラーすら顔を歪める地獄絵図を作り出したのだった。
破壊の限りを尽くしたグルジオライデンは休眠状態に入り、その間にセレブロによって別宇宙の地球へと送り込まれたのだった。
名前の由来は恐らく射手座(英:Sagittarius)。