サファイア・ペンダット
じょういそんざいのぎげんがくしゃ
ボクとキミだけが得するってことさ、約束するよ。
『エキサイティング・デュエパ・デッキ ネゴシエートの偽衒学者』にて登場するスターノイドのクリーチャー。
3色かつ優秀なコマンド種族の複合であり、なかなかいやらしい効果を持ったテクニカルな1枚。
まずスレイヤー持ちのブロッカーであり、パワーもそこそこ高くて打点も高め。
例の如くヘブンズ・ゲートから呼び出せ、後述の効果もあって相手ターン中のプレッシャーは地味に厄介だろう。
そして固有効果その1。
相手に選ばれた時、相手の手札1枚をハンデス。
何を捨てるのかは相手が選び、また選ぶ事自体は妨害できない欠点こそあるが、カウンターでハンデスを打てる為、状況次第では相手に躊躇わせる事もできる。
霊刑連結ジゴク・パルテノン等でジワジワ削っていれば、そういった展開に持ち込むのも不可能ではないだろう。
第2効果は少し変化球なシールド増加。
このカードを召喚した自分以外を攻撃する時、なので基本は自分から相手を攻撃して誘発。
シールドを増やしつつドローまで可能となり、自分から攻めるタイミングでは簡単にアドバンテージを稼げる。
キーカードの盾落ちリスクに関しても、後述の効果である程度カバーできるのはありがたい。
そして第3効果。
自分のシールド内の呪文にトリガーを付与する破格の効果。
あらゆる呪文がカウンター効果を持つ事になり、上記のシールド増加ともマッチしている。
色が共通する電磁魔天イエス・ザナドゥとのシナジーも良い。
どちらも【天門】なら並べやすく、トリガー呪文や非トリガー呪文による制圧力が更に増し、シールド増加&ドローで呪文を仕込んだり手札に確保、トリガー付与でイエス・ザナドゥの除去を相手ターンに打ちやすくなる。
この様にコストや種族、効果も優秀な要素が詰め込まれたカードだが、多人数変則デュエルのデュエパーティーで更に輝く1枚、というか元からその様にデザインされたカード。
特にシールド増加効果はかなり厄介になり、自分以外なので他のプレイヤーがこの効果の恩恵を受けられる=自分以外のプレイヤーが攻撃される状況なので、狙うとハンデスを食らう効果もあって生き残りやすくなる。
上位存在である『知恵』のサファイア・ウィズダムと『記録』のサファイア・ミスティの息子。
両親が司る知恵と記録の間、すなわち『嘘』を司る上位存在で、事実と聞こえる事を重要視しており、嘘を介して両親よりも積極的に世界に干渉している。
実はデュエル・マスターズ_プレイスの英知と追撃の宝剣、予言者クルト、エマージェンシー・タイフーンで初めて言及された存在で、その後本家デュエル・マスターズでもカード化される形で登場した。
光文明に父ウィズダムの叡智を騙り、自分達こそその後継者である、と勘違いさせる等やってることがエグい。
またゼニスとの戦いの詳細が歪んで伝わっていたのも、実はコイツが改竄したのが原因と判明。
おまけに母ミスティのブログ、ミスティ・レポートの編纂や副読本を作る等協力するが、当然の如く嘘が混ざっており、より難解な内容に仕上がっている始末。
収録デッキのフレーバーテキストにも彼がついた嘘が混ざっているらしいが、彼が嘘をつくのはクリーチャー達に対してであり、現実世界のプレイヤーに直接嘘をつくことは無いと解説されている。
仙界一の天才ミロクとも知り合いらしく、記事冒頭の様ないかにも胡散臭い取り引きを持ちかけている。
公式によれば、ペンダットは積極的な性格故に、面識のある上位存在が多いとのこと。
フレーバーテキストの幾つかはミスティのコメントも含まれており、ペンダットが関わっている以上、嘘が混ざっている可能性が出てきた。
ぶっちゃけ設定の矛盾が出ても、コイツの犯行にすればそれで片付く美味しい立ち位置にいるとも言える。
巨大な鍵を所持しており、それを使って他者の記憶を封印・改変したり、『嘘の生き物』を創造できる。
こうして創造された存在しない生物こそ衒影獣、トゥルースと呼ばれる種族の正体。
実は兄弟の末っ子らしく、甘やかされて育ったらしい。
名前の「ペンダット」は、収録デッキからおそらく「ペダント(pedant)」、つまり「衒学者」と思われる。
衒学者とは、知識をひけらかす人間を意味するが、このクリーチャーは偽衒学者となっており、ペンダットがその様な人物ではない事を示しているのだろう。
やってることははた迷惑極まりないが。
というか、公式から一番迷惑なヤツと明言されてしまった。
「他のプレイヤーに心理的な誘導を行う」、というコンセプトでデザインされた看板クリーチャーだが、テキストにするとややこしくなり、かなり難航したとのこと。