概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。及び同作品のエピソードの一つ。TC19巻収録。
その名の通り煙突の形をしており、その中に欲しい物を書いた紙を入れると、本当にそれが手に入るというまさに夢のようなひみつ道具。ちなみに2つ以上もらうことも可能。
ただし、逆さに使うと自分の持っている物を失ってしまう。
あらすじ
サンタクロースの存在を信じるのび太はテレビゲームをもらおうと手紙を書くが、それを見たパパは「いかんいかん、あんな高い物」と拒否し、偉い人の本を勧めようとする。
翌日、のび太は手紙をポストに投函するも(それを見ていたジャイアンとスネ夫は「サンタなんている訳ないじゃん」と笑っていた)、サンタ名義で「今年のプレゼントは偉い人の本」と手紙を書かれて泣きじゃくり、それを見たパパは偉い人の本を買いに出かける。
それを見たドラえもんはサンタえんとつを出し、のび太は、「テレビゲーム」と書いた紙を入れて注文。その頃パパは偉い人の本を買いに行く途中で友人に出会い、その家で子供達が遊ぶテレビゲームをプレイ。あまりの面白さにすっかり夢中になり、偉い人の本をやめてテレビゲームを買ってあげるのだった。
欲が出たのび太は今度は電気機関車を注文し、朝食の最中それを聞いたパパとママは「とんでもない」と驚いて反対する。のび太は「やっぱり2ついっぺんは無理なのかな」と考え、それに対しドラえもんは「必ずもらえるけどね」と言う。そしてドラえもんの言う通り、子供のいない親戚のおじさんが忘年会の福引の当選品である電気機関車をくれた。
すっかり調子に乗ったのび太は友人に紹介するも、ジャイアンが独占。漫画がもっと欲しいため、「漫画たくさん」と書いた紙をサンタえんとつに入れる。
ただし、逆さに使ったために持っていた漫画を母ちゃんに「ちっとも勉強しないから、この漫画燃やしちゃう」と取り上げられてしまい、号泣するのだった。
アニメとの相違点
大山のぶ代版にて1994年12月23日に放送。
- のび太のパパの友人に「山田さん」という名前が設定されている。
- 電気機関車の送り主が北海道のおじさんになっていて、手紙付きで宅急便で送られてくる。ただし手紙の内容は原作と同じ。
- ジャイアンの母ちゃんが漫画を没収した理由が「ちっともウチの手伝いしないから」に変更されている。