CV:古川慎
人物像
アーヴラウでの抗争後、鉄華団に新たに入団したリーゼントが特徴の少年。
所属はハッシュ・ミディやデイン・ウハイらと同じ実働第二部隊。基礎体力こそ他の団員に劣るものの、就学経験を持ち、工学系の専門教育を受けたこともありエンジニアとしての才覚に長けている。
裕福な家庭で育った事もあって貧困から這い上がってきた鉄華団のメンタリティを理解出来ない面もあるが、「かっこいい男」に強い憧れを懐いており、鉄華団に入団したのも自分の目指すかっこいい男になれると考えた為。
志願理由もあって当人は真剣味に欠け、普段からへらへらとした態度を取る事もあって練兵訓練の際には教官のノルバ・シノから檄を飛ばされる事も多いが、一方でシノと夜の街に繰り出した際にシノの「秘密」を握り、力関係を逆転させた。
戦闘では裏方に回る事も少なくは無いが、ハシュマル戦の際にはリミッターの不調によってガンダム・フレーム二機が不具合を起こした原因をいち早く突き止め、作戦に反映させた。
しかし、数々の戦いをくぐり抜ける中で自身の思い描く理想と現実の乖離、ヒューマンデブリ同士ですら殺しあわなければならないことに違和感を抱く所から来る人と人との争いに対する次第に慎重な考えを抱くようになり、戦う事で生きる糧を得ている鉄華団の中で苦悩を続ける。
地球での敗走を切っ掛けに仲間達の身を案じながらも団を去ったのだが、すでに地上はアリアンロッドのMS部隊に囲まれていたので、しぶしぶ鉄華団に戻りハッシュ達とともにクリュセまでのトンネル開通に協力した。
その後トンネルは開通しアリアンロッドのMS部隊と戦っているハッシュの身を案じるが、彼の戦死報告を聞き涙を流す。
最終的にはデインやヤマギと共に雪之丞が設立した「カッサパファクトリー」に就職した。リーゼントは止めた模様。
余談
彼の意見は腰抜けの様に聞こえるが説得力のある発言が多く、或る意味視聴者の代弁とも言える。
実際に、雪之丞からもこの辺を指摘され、評価すらされていた。彼が発言権のある立場だったら、二期におけるビスケット・グリフォンの様な立ち位置になれたかもしれず、鉄華団の未来も違ったものになったかもしれない。