概要
てんとう虫コミックス36巻及び、藤子・F・不二雄大全集15巻に収録。
これを叩くと中から「シズメバチ」が出てきて、怒っている人にレーザー光線を刺して怒りを鎮めることができる。
もう一度叩くとシズメバチは巣に戻るが、近くに本物のハチがいると、それを吸い込んでしまう。
ストーリー
ドラえもんは家の前でママに叱られるのを恐れ、家に入れずにいるのび太を見つける。ドラえもんは自分が謝ってあげると言ってのび太を横に座らせ、0点のテストの件を言い出すとママは予想通り怒り出すが、のび太はそのことではないと言う。
そこでドラえもんはお使いのおつりを誤魔化した件や、ママの寝言をテープに録音し皆に聞かせて大笑いした件を言い出すが、これにママが大激怒したためドラえもんとのび太は外に飛び出した。のび太はママの知らないことまでばらしたと大泣きし出したので、ドラえもんはシズメバチの巣を取り出しこの蜂を使ってママの怒り鎮めて見せた。
これに安心したのび太はさっそくこの道具を持って外出し、しずかに人形の顔に髭を書いてしまったことを告白し、しずかの怒りをシズメバチで鎮めた。続いて神成さんにもガラスを割って逃げたことを告白し、同様に怒りを鎮め解決した。
だが今度はスネ夫がジャイアンに追われてやって来たため、ジャイアンにもシズメバチを使って怒りを鎮めて見せた。これに目を付けたスネ夫がシズメバチの巣を横取りして使用したため、シズメバチは逃げてしまい何とか見つけ巣に戻すも、スネ夫はそのままこれを持ち逃げしてしまう。
スネ夫はさっそくジャイアンを背後からバットで殴り怒らせ、シズメバチを使用しようとしたが、そこに入っていたのは本物の蜂だったため、そのことに気付いたドラえもんとのび太は慌ててスネ夫のもとに急ぐのだった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1985年5月31放送
- 冒頭でドラえもんは家に入ろうか迷っているのび太を後ろから脅かしていて、のび太もドアの開き具合を確かめていたと誤魔化したが、すぐにドラえもんに泣き付いている。なのでドラえもんは脅かしたお詫びにと、のび太と一緒にママに謝りに行った。
- ドラえもんはママに5からカウントダウンをさせ、のび太の0点のことを伝えていて、のび太が謝ろうとしていたのはふすまを破いてしまったこと。
- ママはシズメバチが来た時、叩きで部屋の掃除をしていた。
- ドラえもんとのび太が怒りが収まったママからおやつのケーキをもらい食べる下りが追加され、のび太は自分のケーキと交換でシズメバチの巣を貸してもらった。
- のび太に髭を書かれた人形の映像があり、怒りが収まった後のしずかのセリフは「もう過ぎたことでしょ」になっている。そじて神成さんは怒った際、のび太に名前や通っている学校などを聞き出そうとしており、怒りが収まった後はのび太に茶でも飲んでいくよう強引に勧めたが、振り切られ転んでたんこぶができたもののニコニコしていた。
- スネ夫がジャイアンに仕掛けたイタズラは水が入ったバケツを電柱の上に吊るし、下に来たタイミングで勢いよく下すというものに変更。一方のび太が帰宅した時、ドラえもんはシズメバチを捕まえて窓際にいたため、のび太に「危ない!」と言われ危うく落ちそうになった。
- ドラえもん達が来た時、既にスネ夫はジャイアンにズタボロにされ、ドラえもん達もスネ夫に濡れ衣を着せられてジャイアンに殴られてしまった。その後帰宅するもママが部屋の掃除をした際にふすまの穴が見つかってしまい、のび太はドラえもんに助けを求めるが「ちゃんと怒られた方がいい」と出て行こうとしたため、のび太がドラえもんにしがみつき、逃がすまいと更にママものび太の足にしがみついている。
水田版
- 2023年11月18日放送。
- ママの寝言は単に皆に聞かせたとしか言われていない。
- スネ夫がジャイアンに追いかけ回されたのは、公園でポテトチップスを食べていたはる夫を見つけた際、うっかり「ジャイアンは頭が悪い」と言ってしまい、ジャイアンが後ろでそれを聞いていたから。
- のび太は逃げたシズメバチを見つけるため、塀の向こう側やゴミ箱の中を覗いたりしている。
- ドラえもんが押し入れで本を読んでいた際、シズメバチが帰って来て頭に止まった。
- スネ夫は巣から蜂を出す際、少し手間取っている。