概要
食林寺に存在するのだが、その寺が人間界最大の樹海「ロストフォレスト」に存在しており、正確な位置が分からないため、寿司職人にして食の占い師モンチーの元に様々な食材を持っていき、恵方巻きを作ってもらうことで寺に行くことができた。
その実態は名前の通りシャボン玉で出来た果実であり、食に対する感謝と礼儀作法「食義」を習得しないと入手不可能。
庭の池から湧き出るものは珍鎮々が作った練習用のレプリカで、本物は寺の裏道「バブルウェイ」に存在する。
シャボンフルーツは超シャイでヤキモチ焼きな食材であり、よく知る珍鎮々とあともうひとりのみしかバブルウェイへの通行を許さず、さらに他の食材を持ち込むのもNG。
バブルウェイは特に劣悪な環境も猛獣もない・・・ただし他の食材も、水すらもなにひとつない、ただ殺風景な泡の道が続くだけの空間である。このいたるところにシャボンフルーツは存在しているが、食への感謝が極限まで深まるまでその姿を見せることは無い。餓死と隣り合わせの過酷な最終修行である。
シャボンフルーツに認められることこそ、食義の奥義「食没」を習得した証である。
噛む度にホロホロと砕けながらシュワっとした炭酸が溢れ出る。まるで蜜のように甘いシャンパンゼリーのような味と食感。
生でも充分美味く、餓死寸前だったトリコはパワーアップを果たし、瀕死の重傷を負った珍鎮々を暗技・蘇生包丁との合せ技で復活させるほどであるが、
薄皮を剥いて茹でると味が深まり、旨みが増すのだという。調理されたシャボンフルーツを食べた四天王はグルメ細胞が進化した。
だがその調理は食義を極めた料理人でも難しく、作中で明確に成功させているのは千代と小松のみである。スタージュンも調理している描写があるが、探していた食材ではなかったようだ。