「迷妄を抑えるべし、禁欲に勤しむべし。
このシヴァが臨むはただ、ただ修行あるのみだ。
我が拳にて銀河を砕く……その高みを目指すのみ。」
概要
CV:加瀬康之/ 絵師:ダイエクスト/DAI-XT.
2020年11月、本編第11章『ウォーモンガーズ -落月の大戦-』ピックアップ転光召喚にて実装。
一人称は「俺」。
二人称は「お前、貴様」等。
人物
異世界デーヴァローカ出身、三目六臂の「転光生」。
故郷で幾度も繰り返す輪廻からの解脱を図るため、かねてより心身の修行に励んできた修行僧。
それ故か自他共に厳しく、少々堅物で禁欲的な性格をしている。
口調も厳格であり、僧という職業柄故か、度々会話中に仏教用語が入り混じることも。
競争を是とするギルド「ウォーモンガーズ」に所属する、7人の「世界代行者」が1人。
──が、当のシヴァ本人は「修行僧」としての立場を享受しており、「世界代行者」として扱われることを是としていない。
更に額の三眼が開かれたとき、宇宙全てを滅する力を発揮する、と言われているが、彼は頑なにその三眼を開こうとはしない。
なぜ彼が代行者たることを拒み、僧として在ることを望むのか。なぜ圧倒的な力を持ちながらも、それを振るうことを厭うのか。
──その顛末には、「輪廻」によって廻るデーヴァローカの「機構(システム)」、そしてかの地を追われた「追放者」とその他の天部(デーヴァ)達の謀略が深く関わっている。
「神器」は彼の持つ三叉槍、とされているが、実体としての槍の形状を保持しない。それは召喚した過去と未来、そして現在の3人の自分で放つ、三位一体の闘法を喩えたものである。
この三位一体の状態で第7のチャクラを開くことで、シヴァは月を穿つ程の一撃を放つことができる。
翌年の2021年8月開催の『サマーリバー・アドベンチャー ~異世界激流巡り!~』ではまさかの限定⭐︎5として実装され、11章に続き2度目の大舞台を飾ることになった。
比較的ユーザーからの期待度の高い水着イベントかつ、実装から1年足らずの限定化ということもあり、昨年非常に似た状況下で限定化した某軍医よろしく多くの召喚主の間に激震が走る事態となった。尚、所属元のウォーモンガーズのメンバーは比較的早い段階で限定化する者が多い。
人々が個性溢れる水着を身につけ、やれキャンプだ川遊びだと浮かれる中、やはりそこは修行僧。硬派な六尺褌とライフジャケットを身につけ登場する。
作中ではどこぞの風紀委員ばりのムッツリスケベ具合を披露したり、同じ修行に励む武道家であるジュウゴからご尤もな正論や冷静なツッコミを喰らい、大喧嘩を繰り広げたり……と、シリアスな描写の多い本編とは打って変わってコミカルな一面が描かれた。
しかし流石はウォーモンガーズでも指折りの武闘派たる世界代行者、その圧倒的なフィジカルや1世界の頂点に立つ者としての知見を生かした見せ場も多く存在する。尚、特殊クエストの選択肢次第では……
また、対となる異世界シャングリラの代行者、スモーキーゴッドについても言及している。
彼はどうやら苦行を重要視していないようで、苦行第一なシヴァは反りが合わないように感じていることが窺える。
(※該当の台詞はごく短いものであるが、スモーキーゴッドの苦行への姿勢については彼の正体を念頭に置くとある程度理解しやすいかもしれない)
元ネタ・モチーフ
元ネタはインド神話並びにヒンドゥー教に登場する破壊神、シヴァ。
額に第三の目を持ち、首に蛇を巻きつけ、三日月の飾りと三叉の槍を身に着けた姿で表される。
また灰を塗った青黒い肌や、2~4対の多腕で描かれることも多い。
破壊を司る神でありながら、同時に再生をも司り、人々に恩恵を与える側面も持つ、二面性の光る神である。
また、同じくヒンドゥー教の黒き破壊神「マハーカーラ」はシヴァの取る化身の一つであり、七福神でお馴染みの「大黒天」の原型となった神である。
仏教では諸天部の1柱、「大自在天」として表される。
因みに、キャラクター詳細画面で聴くことができるシヴァのボイスには、大自在天としての側面を踏まえた台詞がいくつか存在する。
容姿
修行僧としての特徴が色濃く表れており、両袖の破れた道着か作務衣のような衣装を身に纏い、肩からスカーフを掛けている。
が、それ以上に目を引くのはヘルメット型の蒼い冠、首に巻いたコブラの装飾、そして本体から独立した、青黒い靄のようなもので形作られた2対の腕であろう。
これらはどちらも元ネタのシヴァ神に由来する特徴であり、冠はシヴァ神が頭頂に戴く三日月が、コブラはシヴァ神が首に纏う蛇が、腕は三目六臂としてのシヴァ神の姿がそれぞれ取り入れられていると思しい。
また、腕を模る靄はシヴァ神の青黒い肌としての要素もあるが、特に作中にてシヴァの宿す「属性」に見られる特徴も深く関わっているのではないか、と思われる。
特に「月の冠」はサンスクリット語で「チャンドラセカラ(Candraśekhara、चन्द्रशेखर)」と呼ばれ、シヴァ神の異名の1つとして取り入れられている。
因みに衣装については立ち絵を担当されたダイエクスト氏がTwitterで参考資料を公開している。
ゲーム内の性能
☆3 | ☆5 | ☆5(限定) | |
---|---|---|---|
二つ名 | 【禁欲の修行僧】 | 【三位一体の拳】 | 【恋せよサマーモンク】 |
コスト | 8 | 24 | 24 |
属性 | 魔 | 英雄 | 水 |
武器 | 突撃 | 突撃 | 打撃 |
CS名 | 一月三襲(チャンドラセカラ・トリムルティ) | (同左) | 断悪修然(チャンドラセカラ・トリムルティ?) |
CS効果 | 敵に自属性・魔法ダメージ+敵にHP激減+敵に強化単体解除+敵に弱体単体解除 | 敵に自属性・全域ダメージ+CS威力増加 (基本倍率が10倍)+敵にHP超激減+敵味方全体に弱体全解除+敵味方全体に強化全解除 | 敵に自属性・打撃ダメージ+自身に武器種変更:全域付与+敵に二重封印付与+自身にHP大回復 |
- 恒常
移動型のバッファー兼アタッカー。
移動後に自身と味方に強力な攻撃バフ「極限」を撒きつつ、自身はそれに加え「クリティカル」と「暴走+」、そして「連撃」による渾身の二撃で相手を仕留める。
が、CSがかなり癖のある効果をしており、敵のみに留まらず味方のバフ・デバフまでをも問答無用で剥ぎ取ってしまう。
移動後に「暗闇」というCSを制限するデバフを自身に付与することができるため、ここぞという場面以外では動かしてバッファー・アタッカー側に回って貰うことを推奨する。
- 限定
武器種変更:全域を活かした実質全域アタッカーへと変化。
火力面では「極限」・「熱情」2種の攻撃バフに加え、先述の「暗闇」時に攻撃力・防御力を強化する特殊バフを持つ。
デバフ面では固定ダメージを与える「火傷」を移動後に前方3×3マスへ、数ターン間攻撃を不能にする「魅了」を攻撃してきた敵に付与できる他、極め付けにそれらへの超特攻(×5.0)まで付いてくる。尚、前述した暗闇も移動後に自力で付与することができる。
その他にも(自身を除く)味方全体への「魅了耐性」や攻撃後の弱体単体解除+CP増加など、火力面以外にも充実している。
だがこちらは恒常とは別ベクトルで癖が強く、初手の武器種変更の付与タイミングが【登場時】であるため、3ターン分あった効果が1ターン短縮してしまう。1クエストにつき大体3~4フェーズまであることの多い放サモの環境を鑑みると、1ターン分効果が潰れてしまうのは結構な痛手となる。
特殊バフのトリガーになる暗闇も弱体単体解除の影響で攻撃が数回ヒットすれば勝手に取れてしまう上、全域のダメージ補正の低さも相まって「言うほど火力高くないな……?」と拍子抜けしてしまう面があるのも否めない。加えて恒常よろしく防御系のスキルを殆ど持たないため、防御面での補助が必要。
付け直しのためにはCSを発動する必要があるのだが、誤って移動させてしまったせいで暗闇が付いて発動できない……といった事故が起きてしまう場合がある。
更に攻撃範囲が1マスに戻ってしまえば折角の弱体解除も運要素が強くなり、再度発動するまで手こずることもあるのでくれぐれも注意されたし。
敵全体に「火傷時被ダメージ増加」を付与できるジェド(限定)や、自身以外の味方全体に「(移動後)回避+クリティカル付与」を付与できるショロトル(限定)はシヴァの物足りない火力面・防御面をかなり補ってくれるため非常に相性が良い。
最大で⭐︎5×3ということでかなり重たいコストになってしまうが、戦友から借りることもできるので是非オススメしたい。
因みに、前者は20年12月の『サンシャイン・クリスマス』、後者は21年9月の『摩訶不思議!?地獄の極楽温泉郷!』の特別転光召喚にてそれぞれ実装されている。復刻した際には狙ってみてはいかがだろうか。
22年6月には第2スキルの特定スキル進化が実装され、登場時の武器種変更の効果が1ターン増えた他、同タイミングで「全方向移動力増加」が付与できるようになった。
残念ながら後者は実質1ターンのみになってしまうが、上述した前者の問題点が改善されたことにより、ある程度余裕を持って運用できるようになったのはありがたい。
余談
担当声優の加瀬氏も今回の出演を通して放サモを始められたようで、氏のTwitterで告知を兼ねて引用ツイートにシヴァ(⭐︎5)のガチャスクショを添付した投稿がされている。
限定の実装当時、Cygames発のスマートフォンゲーム『グランブルーファンタジー』の方でも時をほぼ同じくしてあちら側のシヴァの水着バージョンが実装され、奇しくも同時期に水着姿のシヴァが2人並び立つ事態が起こった。
グラブル側でも水着ver.のシヴァの実装は大いに驚かれたようで、Twitterでは見事「水着シヴァ」などの単語がトレンド入りを果たしていた。
タイミングがタイミングなので当然ではあるが、上述の単語で検索した際にはこちら側のシヴァについてのツイートも多数含まれていたため、「水着シヴァがトレンド入りしてると思ったら放サモじゃなくてグラブルの方だった」と書き込んでいた召喚主も珍しくはなく、本来直接的な交流のなかったゲームタイトル同士の中である種の異文化交流的な状況が生じていた。
ところがこの2作がネットの海で偶然の悪魔合体を起こしていた中、露出の多さや全体的な雰囲気には大きく差があれど、どちら側のシヴァも屈強な肉体をこれでもかと魅せるデザインの水着であったためか、はたまた他の要因か……
真意は当然当人にしか分からないが、自ジャンルについて検索していただけなのに予想外の方向から沼に引きずり込まれた騎空士が複数人現れるという珍事が勃発してしまい、それに沸き立つ召喚主も散見された。
放サモはジャンルの特色故に同性愛表現やGMPD男性の肌色表現、その他セクシャルマイノリティについての描写が多数存在するため、門戸が狭い・受け入れ難いと感じられてしまうことも珍しくはないのだが、このようなふとした繋がりを通して作品に触れていただける切っ掛けが芽生えるのは非常に喜ばしいことである、と言えるのではないだろうか。
関連イラスト
- 恒常
- 限定