概要
ロンドンでの最底辺生活についてつづったルポルタージュ『パリ・ロンドン放浪記』で、作家としての活動が始まる。
1936年、新聞記事を書くつもりで出向いたスペインでファシズムに義憤し、社会主義者としてスペイン内戦に参加。体験記となる『カタロニア讃歌』を書く。この時の経緯により、ソビエト連邦へ批判的となる。
晩年は小説家として、ソビエト共産党を批判した寓話小説『動物農場』を発表。続いて全体主義批判を込めたディストピア小説の金字塔『1984年』を遺す。
オーウェルの著作は共産主義とファシズムが実は同根の全体主義であることを暴露したものであり、あらゆる全体主義に反対するという意図に基づくものであるが、アメリカなどでは反共主義のバイブルとして歓迎され、全体主義的な思想弾圧である「赤狩り」に利用されるという皮肉な面ももたらした。
1950年1月21日没。享年46歳。
作品
小説
『動物農場』1945年
『1984年(小説)』1949年
ルポルタージュ
『パリ・ロンドン放浪記』1933年
『ウィガン波止場への道』1937年
『カタロニア讃歌』1938年