スズキ・テツオ
すずきてつお
「大丈夫、やり直せます。その為の保険屋ですから…!」
演:金井勇太
ウルトラマンブレーザー第22話「ソンポヒーロー」に登場したゲストキャラクターであり、ある意味では今回のエピソードの主人公と言うべき人物。
漢字表記は「鈴木哲男」。
「日本怪獣損害保険株式会社」に勤める営業マンだが、営業成績は悪く、上司には毎日叱られ、後輩からもバカにされ見下される、学生時代の同級生は華々しい日々を送っている、そんな彼らと自分を比較するなどやるせない日々を送っていた。
独身の一人暮らしのようで親とも同居しておらず、アパートでコンビニ弁当を食べながら孤独を感じる毎日を過ごしていた。
一方で、契約の為に立ち寄った家の家主であるタナカ・ミチコとのやりとりで、自分と話していたせいで鍋を焦がしてしまった弁償の為に食材を買い直したり、家の掃除もするなど、お人好しで心優しい性格の人物でもある。
立ち寄ったその日にミチコから振る舞われた夕食の温かさに感動し、リクエストを聞かれたことで好きな料理であるハンバーグを次の日に作ってもらうことを約束した後、「小さな目標でも叶うと嬉しいでしょ?」と彼女が契約書にサインしたことによりひとまず契約を取ることを達成した。
しかし翌日、ミチコの家のある松本市にギガスが出現したことで彼女の危機を感じて家に向かい、レッドキングも出現したタイミングで家に到着、夫に先立たれていたことで後を追おうと家屋と運命を共にしようとしていたミチコを背負って避難。この際、「外回りで歩き回って得たもの」として住宅街の通路に関する知識をフル活用し、2大怪獣とアースガロンの戦闘によって目先の進路を塞がれても臨機応変に対応していた。
「逃げ延びて、ミチコの作るハンバーグを一緒に食べたい」という目標を果たすべく命懸けで彼女を守りながら避難所へ向かい、その場に居合わせていたSKaRD隊長のゲントの変身したブレーザーがレッドキングを抑えつける様子を二人で目の当たりにする。
その後は無事避難所に到着したようで、2大怪獣が撃破されたのを聞いて安堵するとともに、「死にそびれたけど、きっと家はボロボロ」と落ち込むミチコに対し記事冒頭の台詞で彼女を元気付けていた。
この事件を経て互いに自信を得るようになり、ミチコが知り合いに紹介したようでラストでは営業成績も目に見えて上がったことで上司からも褒められるようになり、笑顔で仕事に励むようになった(ちなみに、彼をバカにしていた後輩のアイカワ・リュウジは、テツオだけでなく営業先の客に対して態度が悪かったらしく、ラストでクレームが来ていた事で今度は自分が上司に叱られていた)。
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EPISODE.22:小さな主人公
大遅刻で大変申し訳ありません。ウルトラマンブレーザー第22話『ソンポヒーロー』、ウルトラシリーズでは非常に珍しい怪獣災害に対応する損害保険会社にスポットライトが当たったエピソードでした。主人公のスズキ・テツオは、いわゆるパッとしない保険の営業マンです。最初は思うように契約が取れず、後輩にはバカにされ、同級生が華々しい生活を送っている中で「俺は何やってんだ…」と自己嫌悪に陥る本当に『普通の人』です。私は営業職ではありませんが保険会社に勤めている人間なので、テツオさんのような営業マンの苦労は少しは理解できます。そんなテツオさんですが、ようやく契約してくれたミチコさんとの出会いがきっかけで少しずつ変わっていきます。まるで家族のようにミチコさんと接するテツオさん。テツオさんは要領は悪いかもしれませんが、目の前の人にきちんと向き合い親身に接する優しい心の持ち主です。独居生活を送っていたミチコさんにとって、テツオさんは良き話し相手になってくれました。そんな中、長野県松本市にレッドキング2代目とギガスが出現(おそらく、怪獣損害保険株式会社も長野県松本市にあると思われます)!社員が保険の対応に追われる中、テツオさんはミチコさんが住んでいる地域に怪獣が迫っていると知って必死に走り、ミチコさんを救助して必死に避難所へ走って向かおうとします!「大切なあの人を想う時 誰だって小さな主人公になれるはずだよ」、SSSS.DYNAZENONの主題歌『インパーフェクト』の歌詞の一節が頭に浮かびました。なので、今回のタイトルも『小さな主人公』にさせてもらいました。レッドキング二代目とギガスのコンビネーション攻撃に翻弄されるブレーザーとアースガロンですが、こちらも抜群のコンビネーション攻撃で見事大勝利!そして、テツオさんは日々の積み重ねが功を奏して良き営業マンとして正当に評価されるようになりました。良かったですね、テツオさん。さて、もう放送されていますが次回からいよいよ最終章に突入!次々と発生する地球怪獣、ゲント隊長の衰弱、そして宇宙から迫り来る『第三の脅威』!果たして、人類の命運はどうなる!?さあ、次回もみんなで見よう!10,786文字pixiv小説作品