概要
2002年9月27日に発売された、スターフォックスシリーズの第三作目。
元々はNINTENDO64用の『ダイナソープラネット』というオリジナルのゲームだったが、商業的にヒットするかどうか疑問視された結果、スターフォックスシリーズに組み込まれた。発売した同年には開発元であるレア社がマイクロソフトに買収された為、任天堂作品で最後にしてゲームキューブ作品で唯一の作品でもある。
シリーズでは初となる地上戦メインのゲームとなっており、アクションの他に謎解きを駆使してステージを進むRPG風の側面も持っている(STGは特定のイベントでプレイ出来る)。
ゲームシステムや謎解きの構造はゼルダの伝説を元としている。
ストーリー
やとわれ遊撃隊『スターフォックス』は長らく続いた宇宙の平和により、メンバーの一員であるファルコが理由不明の一人旅に消えたり、戦艦グレートフォックスの老朽化を修理する金銭に苦労しつつも安泰の時を過ごしていた。
しかし幸か不幸か、久々にペパー将軍から仕事の依頼が舞い込んで来る。
内容は恐竜達の住まう星『ダイナソープラネット』を調査せよというもの。
ダイナソープラネットは悪の恐竜により、惑星を繋ぎ留める宝『スペルストーン』を奪われ、バラバラに分裂してしまっていたのだった。
フォックスは惑星本体や分裂した大陸に乗り込み、そこに巣くう悪との戦いや謎の解明に乗り出していく。
登場キャラクター
本作のキャラクターボイスは全て英語音声となっている。
主要キャラクター
ご存じスターフォックスのリーダー。
惑星『ダイナソープラネット』の調査を依頼され探索に赴く中、不思議な棒『クリスタルスタッフ』を入手し謎解きや戦いへ乗り込んでいく事となる。
おなじみのアーウィンによるシューティングはステージ間の移動時に行える。
クリスタルスタッフの所有者であるキツネの少女。
物語の冒頭にて、星をバラバラにした黒幕との戦闘により棒を無くし、その後自らも封印されてしまう。
オープニングステージでは彼女を操作してストーリーを進めていく。
トリッキー
元気なトリケラトプスの少年。
肉食恐竜に襲われていた所をフォックスに助けられ、以降彼の仲間となる。
様々な命令を与える事が出来、謎解きの頼れるパートナーになってくれる。
スケール将軍
星の秘宝『スペルストーン』を奪って悪の恐竜達に植え付け、ダイナソープラネットを分裂させた張本人。
二足歩行で剣を構えた恐竜人の風貌であり、惑星の支配を目論んでいる。
ゲーム開始時はクリスタルを操作して彼の戦艦と戦う事となる。
クラゾア
惑星の神殿にて神として祀られている存在。
作中ではフォックスに力の源『クラゾアスピリット』を集めるよう依頼し、同時に彼へ試練を与えて来る。
スピリットを全て集めた時、惑星には平和が戻り、クリスタルの封印も解けるというのだが……?
恐竜達
シャープクロウ族
スケール将軍の手下であるヴェロキラプトル。
最初から最後まで登場するいわゆる雑魚敵の一員であり、小型や中型が存在する。
スケールの支配下に置かれる事には余り乗り気ではない模様。
ソンテイル族
オアシスに暮らすアンキロサウルス。
フォックスが最初に出会う種族であり、聡明かつ話の分かる恐竜。
武器になりそうな尻尾を持つが、どちらかというと安らぎを好んでおり争い事は嫌いなようだ。
アソーカ族
星を治めるトリケラトプスの種族。
勇敢で心優しい性格により多くの恐竜から支持を受け、クラゾアを守護する役割も担っていた。
トリッキーはこの一族の王子である。
クラウド族
唯一空を支配するプテラノドンの種族。
お喋りで気さくな恐竜が多いが、身分の高い者は気品があり豪華な城に住んでいる。
クリスタルのパートナーにもこの種族の恐竜が居るが、本編では彼女の封印後にスケールに捕らわれてしまっている。
スノーホーン族
寒冷地に住むマンモス。恐竜どころか爬虫類ですらないというツッコミは禁句。
全身を覆う毛皮と巨体に相応しいパワーを持つが、現在は殆どがスケール軍に囚われてしまっている。
ハイト族
惑星最大のブラキオサウルス。
大人しい性格の恐竜だが、外見の力強さを恐れられ悪の恐竜に狙われている。
その為か個体数は作中で最少であり、絶滅の危機に瀕している模様。
ライトフット族
古風な集落に暮らしているイグアノドン。
非常に警戒心が強く閉鎖的な種族であり、序盤では村に立ち入っても姿を見る事さえ出来ない。
後にフォックスを侵入者として捕らえ、罰として責め苦を与えようとするが……?
レッドアイ族
真紅の眼を持つティラノサウルス。
その凶悪さから隔離されていたが、スケールによって解放され他種族を襲うようになった。
一族の王はボスとして登場する。
シャブンガ
アイテムを購入できるショップで店員を勤めている集団。
足の無い竜人のような恐竜(?)で、お金の事には少々うるさい。
買物時は値段を値切る事も出来るが、やり過ぎると営業を拒否られてしまう。
余談
本作の舞台であるダイナソープラネットは、次作『スターフォックスアサルト』においても「惑星サウリア」という名称が名づけられて登場。
他の惑星と同様、アパロイドによる侵略被害に遭っていたが、駆けつけたスターフォックスの活躍によりアパロイドは撤退、再び惑星に平和が戻った。
また、ステージクリア後には、フォックスとクリスタルが成長したトリッキーと再会するというイベントムービー(しかも2828展開)が挿入される。
ファルコによる理由不明の一人旅の詳細は、公式サイトにて『さらば愛しのファルコン』として掲載中。
『スターフォックスコマンド』にも会話中に惑星サウリアという名前のみ登場。「クラゾア」の名前もちょっとだけ登場する。
デモムービー
関連タグ
スターフォックスアサルト:次作。
ダイナソープラネット(ゲーム):本作の原型となった作品。