概要
イベリア半島の山の幸と地中海の海の幸をよく生かした料理で知られる。豊富な食材を多彩な風土に生かした郷土料理という点では日本料理と共通する部分も多い。
共通した特色としてオリーブオイルをふんだんに使うという点があり、日本でも有名になったアヒージョはまさにその典型。また、中国と並んでとにかく豚肉料理が発達しており、一時大ブームになったイベリコ豚はスペイン産の最高級品。
また、豆類の消費が多い。そのため豆に火が通るようにとにかく煮込んだ料理が多いことが特色で、そのためスペイン料理はフランスやイタリアと比較しても、とにかく煮込むことで知られている(パスタさえもクッタクタに煮込む)。
魚介類の消費も多く、沿岸部を中心に日本と同様に白身魚、エビ・カニ類、貝類を使った料理も多い。
日本ではエスニック料理の一環として入ってきた傾向があり、かつては辛い料理と誤解されていた節があったが、現地ではあまりスパイス類を使わない。昨今は日本でもバル(本当はヨーロッパに多いスタンドバーのことなのだが、日本ではなぜかスペインバルのみをバルと呼んでいる傾向がある)などによって、本格的なスペイン料理が知られてきている。
スペイン料理の一覧
ピミエントス・デ・パドロン……スペイン産のししとうをたっぷりのオリーブオイルで煮るように揚げたもの。