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概要編集

2006年33号から2010年20号まで『週刊少年マガジン』で連載。ジャンルとして珍しいバドミントン漫画である。


連載の経緯は当時の小椋久美子と潮田玲子のコンビによるオグシオブームに便乗した編集部の方針と思われるが、作者の咲香里はバドミントン経験者で、これまでも「ヤングマガジンアッパーズ」で『やまとの羽根』などバドミントンを題材とした作品を連載している(『やまとの羽根』は作品自体は人気があったが「ヤングマガジンアッパーズ」が休刊となってしまい、あえなく連載終了)。そのためバドミントンの描写はしっかりしている。また、ラブコメも織り交ぜているが、これも咲香里が得意とするジャンルである(ちなみにバドミントン漫画以前は成人向け漫画、それも百合を中心とした漫画が中心である)。


ちなみに作中に『やまとの羽根』の登場人物がクロスオーバーで登場する。


登場人物編集

主要人物編集

  • 東 翔太(あずま しょうた)

主人公。中学3年の冬にゲームをした優飛に憧れ、バドミントンの強豪校である東城第二高校に入学。強くなりたい一心で練習に励み、新人戦優勝、インターハイ予選準優勝を成し遂げる。途中アキレス腱を断裂するも必死のリハビリで全国選抜大会前に復帰。高校1年生ながらU-19ナショナルメンバーにも選出。

途中で大阪に転校した優飛と遠距離恋愛してたが、中国人選手の林に敗れたことで別れ、ダブルスのパートナーである亜南と一緒に東南アジア遠征に出る。その成果もあり、直後に出場した世界ジュニア選手権でダブルス優勝を果たした。

最終回では男子シングルス日本選手として史上初の金メダルを獲得。また決勝前に優飛に再度告白している。

空間認知能力に長けており、ミスも少ないためラリーにめっぽう強い。ルービックキューブを56秒で全面揃えることもできる。

  • 鬼頭 優飛(きとう ゆうひ)

本作のヒロイン。将来のオリンピック金メダル候補である一方、両親の交通事故のショックで失語症になっている。また才能はあるがメンタルが弱く、対戦経験の多い相手には苦戦する。

当初は東城第二高校に入学するが、途中で大阪に転校(ちなみに高校のバドミントンは東京より大阪のほうが強い)。U-19代表メンバーに選出され、シンガポール大会でも優勝している。

最終回で失語症が回復し、優飛に再度告白されて了承した。

  • 羽柴 亜南(はしば あなん)

高校入学時点で(全国経験者がいた中で)同学年ナンバー1と称されるほどの才能の持ち主であったが、翔太に先を越されてしまう。以来翔太の才能を認めており、以来翔太のダブルスのパートナーとなる。

翔太に越されたとはいえ才能は健在で、U-19ナショナルメンバーにも選出されている。

実は美羽が好きであるが、かなり奥手で美羽の名前すら呼べなかった。全国大会で優勝することを条件に交際の約束を結びつけるも負傷のため棄権。交際を諦めようとしたが逆に美羽に告白され、以降付き合うことになる。

  • 岡本 美羽(おかもと みわ)

翔太の幼馴染で隣同士。気は強いが泣き虫ツンデレ。作中で髪型がよく変わっている。

元々バドミントンが強く、東城第二高校も推薦枠で入学したが、シングルス予選3回戦で優飛に惨敗してその差を見せつけられる。それでも亜南と組んだミックスペアでは全国大会上位の先輩ペアと互角だったり、シングルスでも全国大会に出場する才能を持つ。

翔太のことが以前から好きであったが、翔太が優飛と付き合っていることを知り失恋。代わりに亜南に優勝したら付き合えと実質告白に近いことを言われ、棄権した亜南に対してぎゃきに告白した。


東城第二高校関係者編集

  • 美都 陽二(みと ようじ)

翔太が1年時の時の男子バドミントン部エース。インターハイシングルス3連覇で、ダブルスでも優勝している。卒業後は日本代表最年少選手となる。

  • 吉川 陸(よしかわ りく)

翔太が1年時の時の男子バドミントン部部長。ダブルスは美都とコンビを組みインターハイで優勝している。卒業後は大学へ進み、塩田と付き合っている。

  • 塩田 麗(しおた れい)

翔太より2つ学年が上で、潮田玲子をモデルにしている。吉川に何度か告白しては断られていたが、実は吉川の勘違いであり、それが解けた後は吉川と付き合うことになる。

  • 小倉(おぐら)

翔太より2つ学年が上で、小椋久美子をモデルにしている。

  • 野原 正善(のはら まさよし)

翔太が2年時の時の男子バドミントン部部長。眼鏡がトレードマークで、外すと美形である。

  • 久我山 亮(くがやま りょう)

野原と同学年で、ダブルスのパートナー。翔太や亜南をいびっていたが、吉川の件で亜南と意気投合するようになる。

  • 高柳 莉紗(たかやなぎ りさ)

翔太が2年時の時の女子バドミントン部部長。自分に酔ってしまうところがあり、気性が荒い部分がある。美都のことが好きで、隠し撮りなどストーカーまがいのことをしてしまうことも。合宿の時緊張のあまりテンパって美都に告白するも、その後振られた模様。

高柳と同学年で、ダブルスのパートナー。

優飛が大阪へ転校した後に登場。バドミントンの才能は高く、高柳と組んだダブルスではインターハイベスト4になっている。見た目がギャル極上の女体を持つが、実は純情乙女で翔太に対して一途である(翔太が優飛と付き合っていることは知っており、叶わぬ恋であると嘆いている)。

  • 北 徹夫(きた てつお)

男子バドミントン部顧問。負傷した翔太にリハビリのアドバイスをし、見事復活させている。

  • 鬼頭 美華(きとう みか)

女子バドミントン部顧問で、優飛の姉。バドミントンの一流選手であったが、優飛が失語症となった交通事故を機に引退し、指導者となった。

当初は優飛に近づく翔太を引きはがそうとしていたが、次第に翔太を認めるようになる。


その他編集

  • 鳥羽 大和(とば やまと)

富山帝東高校の選手で、前作『やまとの羽根』の主人公。ダブルスで翔太と亜南に立ちはだかり、その後U-19ナショナルメンバーにも選出されている。思い立ったら即行動するタイプで周囲を驚かせている。

  • 上野 ハル(うえの はる)

富山帝東高校の選手で、大和のパートナー。前作『やまとの羽根』でも登場している。インドネシア出身。

  • 林 健一(はやし けんいち)

日本人っぽい名前であるが中国人で、17歳にしてバドミントン王国である中華人民共和国のナショナルメンバー。インターハイシングルスでは準決勝まで大差でストレート勝ちし、決勝では翔太に僅差ながらもでストレート勝ちするなど圧倒。翔太が優飛と別れる要因にもなったまさにラスボス的存在であった。その後オリンピック決勝でも翔太に立ちはだかることになる。


関連項目編集

週刊少年マガジン バドミントン

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