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概要編集

整備新幹線の建設コストを削減するため、路盤やトンネル、高架橋といった構造物は新幹線規格で整備するが、軌道は在来線と同じ軌間の1,067mm(狭軌)として建設するもの。架線電圧も在来線と同じ交流20kVになる。


主たる区間を200km/h以上で運行するため、全国新幹線鉄道整備法上も新幹線として扱われるが、狭軌のため在来線との直通運転が可能なことが大きな特徴。車両の新造は必要になるが、車両基地やターミナル駅を在来線と共用できる。イメージとしてはフランスのTGVやドイツのICEのような感じ。


狭軌の私鉄第三セクター鉄道において通常の在来線より高速で運行できる鉄道はあるが(北越急行ほくほく線など)、これらの路線での営業速度は最高で160km/hに留まっており、厳密な意味でのスーパー特急は実現していない。


海外において20kV下での200km/h超での運転は実現しているものの、狭軌でそれが可能であるのか不明(狭軌の速度記録は南アフリカのメーターゲージでの245km/hであり、日本でも技術的には不可能ではないと思われるが、営業運転として現実的かは別問題。また線形の良い線路を引ける土地が少ない)、三線軌条のほうが実績があるなど、そもそも現時点では計画対象にある路線が無いことから、今後も実現の可能性は低い。


一説には、フル規格新幹線の採用をスムーズに決めるための「当て馬」であったともいわれる。


余談編集

スーパー特急計画が検討されていた1980年代~1990年代は、「スーパーひたち」(1989年)や「スーパー北斗」(1994年)などといった『新型車両で運行されるダイヤ、あるいは同一の列車名でも停車駅の少ない列車では「スーパー」をつけた列車名で運行する』路線が少なくはなかったためか、幼児向けの書籍や映像作品ではそれらの列車や同時期に登場した特急列車を「スーパーとっきゅう」と紹介するケースが多かった。

JRのみならず私鉄の特急でも同時期に登場したものや、中には同時期にリニューアルした車両(例:スーパー雷鳥)でも紹介されることがあった。

しかし、列車名をそのままに新型車両を運行する、スーパーを冠さずに特急列車を新設(例:成田エクスプレス、つばめ)する、スーパー以外の接頭語(例:ビューさざなみ、フレッシュひたち)がつくといった例外も多かったために、こちらの用法は2000年頃から使われなくなった。特に、2001年に「あずさ」にE257系が採用されたことにより、無冠特急がスーパー特急より新しいという現象が起きたことも一因か。


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