概要
『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第18作。2006年9月8日放送。
2020年1月17日にはYouTubeの「TMSアニメ55周年公式チャンネル」にて本編の無料配信(21時からのプレミア配信→アーカイブ配信)が行われたが、これは当初の配信予定作品であった(本作の翌年に本放送された)「霧のエリューシヴ」が当日になり「技術的理由」から急遽配信を取り止めた事によるものである(トムス公式によるツイート)。
あらすじ
一週間後に控える「マンハッタン・ステークス」の売上金(と見せかけて実際はその大穴馬券でマフィアから大金をせしめる)強奪計画を立てたルパン。シミュレーションは完璧で、後は6日後の決行日を待つだけだ。
前祝だと街へ繰り出したルパンと次元。途中用事を思い出した次元と別れたルパンは、 怪しい男たちに追われている少女(ミシェル)を助けた。
そして悪事を働いている父親(ガス・キューイック大佐)からダイヤを奪い、悪事を 阻止してほしいという依頼を受ける。6日後には競馬場の金、上手くすればダイヤまで手に入るかもしれない。
ルパンは6日間、ミシェルの依頼を受けボディーガードをすることにした。
一方、次元は、かつての戦友ライアットと再会していた。今は傭兵会社で大もうけしている。かつての隊長キューイック大佐をギャフンと言わせてやろうじゃないか・・・と
次元はその話に乗り、売上金強奪計画までの6日間を、ライアットと過ごすことになる。
また不二子、五エ門と共にダイヤ展示会に潜入し、ダイヤを奪う計画を立てていた。その 展示会の主催者はキューイック大佐・・・・・・。
ルパンの知らないところで、運命は大きく動こうとしていたのだったが・・・・。
オリジナルキャラ
ミシェル・キューイック -伊瀬茉莉也
ガズ・キューイック -津嘉山正種
ライアット -立木文彦
副社長 -玄田哲章
ダノン -秋元羊介
ファイヤー -咲野俊介
ジェニー -安藤麻吹
余談
ゲストヒロインを演じた伊瀬は後にルパンと不二子をモチーフにした『緋弾のアリア』の峰・理子・リュパン4世を演じ、キャラも二人と共通する部分もあり、劇中でも二人らしき人物の話がある。
ただし、次作の『霧のエリューシヴ』ではルパンの子孫は不二子の子孫と付き合っており、実質、二人は結ばれなかったことが示唆される。
冒頭の競馬実況の場面に登場するアナウンサー(何故か杉下右京似の人物の隣に座っている方)は元ラジオたんぱ(現在の日経ラジオ社)アナウンサーであった小林皓正氏が演じているが、彼自身も実際に競馬中継の経験があり、その手腕を大いに活かした形となった。