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ダッピ灯

だっぴとう

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品「ドラえもん」に登場するひみつ道具の一つ。
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概要

ダッピ灯とは、藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品「ドラえもん」に登場するひみつ道具の一つ。初登場はTC第14巻『からだの皮をはぐ話』。

この道具の光を当てられた者は、今の皮膚の下に新たな皮膚が作られ、外側の皮膚を脱皮のように脱ぐことができる。脱いだ皮は空気を入れると膨らんで元の人そのままの姿になるが、全裸なのでダミーとして使う際は、服は別途用意するか絵の具などで描かなければならない。

エピソード『からだの皮をはぐ話』

ドラえもんが部屋で本を読んでいると、ボコボコに殴られたのび太が帰宅してきた。「どうしたんだよ、そのデコボコ頭は!」と驚くドラえもんにのび太は事情を話すが、「何、スネ夫が褒めて?しずちゃんが断って?ジャイアンが絵を描いて?動いたら殴られた???」とまるで要領を得ない。

改めて話を聞くと、ジャイアンの絵を見たスネ夫がなぜか「君は、道を間違えている!歌手よりも画家を目指すべきだ!」と褒めまくり、これに調子に乗ったジャイアンはしずかに絵のモデルを強引に頼み出した。「ダメ?こんなに頼んでも?フウン…ホー…」と脅してくるジャイアンとしずかの嫌がる様子を見かねたのび太は代わりに絵のモデルを引き受けることにしたが、のび太をモデルにして絵を描き始めたジャイアンはのび太がクシャミしただけで「モデルが動くからうまく描けない」と言いがかりをつけて、のび太に暴力を振るったというのだ。

「昼食後にはまた行かなければならない」というのび太を引き留めるドラえもんだが、「行かないと後が怖い」というのでひみつ道具・ダッピ灯を出し、「脱いで!早く!全部!もっと!」とのび太を脱皮させる。この皮に空気を入れて膨らませれば自分そっくりのダミーが作れるという訳だ。


昼食を終えたのび太は、ジャイアンの所へ行くと「まず頭の中で絵の構想を練るといい」と助言し、言われた通りジャイアンが絵の構想を練っている間に、先ほど作った自分の皮にゴム球ポンプで空気を入れて服を着せ、ダミーを作るとそれを置いてこっそり退出した。そして何も知らないジャイアンはのび太(のダミー)に「考える人」のポーズを取らせて絵を描き始める。

しかしやはり何枚描いてもうまくいかず、「動かなくてもうまく描けないのはモデルが悪くて、気が乗らないからだ。これがしずちゃんだったら素晴らしい絵が描けた」と難癖をつけ出す。微動だにしないのび太(のダミー)に「おい、何か喋ったらどうなんだよ!」と怒鳴るが、それでも微動だにしないので「俺をバカにしてるのか」と腹を立ててのび太(のダミー)を殴り飛ばすと空気が抜けてしぼんでいき、皮だけのダミーだと気づく。


「のび太に騙された」と怒って家を飛び出したジャイアンは「見つけたらただじゃおかねえ。俺がこの手で皮を剥いでやる」と物騒なことを言いながらのび太を捜し、空き地にいた所を発見。そこにはスネ夫としずかもおり、スネ夫はちょうどしずかとのび太に「ジャイアンの絵なんてめちゃくちゃさ」「(絵を褒めたのは)これ以上あのひどい歌を聴きたくなかったからだよ。あれだけ煽てとけば当分静かに絵を描いてるだろ」と先ほどの絶賛の真意を語っていた。ところが運悪くそれを当のジャイアンに聞かれてしまい、ジャイアンは「殺してやる!」とスネ夫を追いかけていった。


その後帰宅したのび太がドラえもんと「スネ夫は無事逃げ切れたかな」と話していると、当のスネ夫が訪ねてきて「ジャイアンの目を逃れるためにダッピ灯でダミーを作ってほしい」と頼んできたので、言われた通りダミーを作ると、スネ夫はそのダミーを空き地の木の上に設置した。その後、木の上のスネ夫(のダミー)を見つけたジャイアンもやはりのび太の部屋を訪ねてダミーを作ってもらい、「降りようにも降りれないだろ。今夜一晩たっぷり怖がってろ」と木の下に置いていった。実はここで2人のダミーの着ている服は、共に水彩絵の具で描いた物だったりする。

そしてその後雨が降った結果、両方とも絵の具で描いた服が溶け落ちて全裸の状態になり、通りかかったしずかがそれを見て「キャッ、あの人たち何やってんのかしら」と驚いていた。

余談

上記のエピソードは、大山のぶ代版及び水田わさび版で1回ずつアニメされており、のぶドラ版(1980年1月13日放送)はほぼ原作版通りの展開だが、わさドラ版(2010年7月16日放送)ではよりドタバタ感が強調された展開になっている。ここでは原作版及びのぶドラ版と異なる部分を記述する。

  • コンプライアンスへの配慮からか、全裸になった時の局部をあの手この手で映らないように隠している。
  • ボコボコに殴られたのび太に、ドラえもんがお医者さんカバンで手当てをするシーンがある。
  • のび太(のダミー)を殴り飛ばすと空気が抜けてしぼんでいくシーンで、ダミーの着ている服が1枚ずつ脱げていく描写が追加されている。
  • スネ夫のダミーを作る場所がのび太の部屋から公園(つまり屋外)に変わっており、「こんな所で!?」「お婿さんに行けない」とうろたえるスネ夫に、のび太が「大丈夫、隠してあげるから」と答えている。そこにちょうど巡回中の警官が来て「君たち!そこで何やってるんだ!」と言ってきたので、のび太とドラえもんが咄嗟に体操をしてごまかしている。
  • スネ夫とジャイアンのダミーに服を描く時に、ドラえもんがひみつ道具の「色々カラーパレットと筆」を使っている。
  • 最後のオチのシーンが「雨が降った翌朝の登校時」となっており、しずかはもちろんのび太とドラえもんや、スネ夫とジャイアン本人も自分たちの全裸のダミーに気づき、2人は慌ててダミーを回収しようとするがちょうど風が吹いてダミーが飛ばされ、その場にいる全員に丸見えになるという、よりドタバタ感の強い物になっている。

関連タグ

ドラえもん ひみつ道具

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