ティミムス
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てぃみむす
白亜紀前期のオーストラリアに生息していた獣脚類。
オーストラリア南部にあるダイナソー・コーヴの白亜紀前期の地層から成体と幼体の大腿骨がそれぞれ1本ずつ見つかり、1993年にオーストラリアを代表する古生物学者トーマス・リッチとパトリシア・リッチによってティミムス・ヘルマニと命名された。
学名はリッチ夫妻の息子ティムと、夫妻の発掘プロジェクトを長年支援してくれたジョン・ヘルマンに由来する。
属名から示す通り、発見当初はオルニトミモサウルス類と考えられ、「この仲間では珍しく南半球にいた原始的な種類」として記載された。しかし、その後の研究でオルニトミモサウルス類ではないことが判明し、アベリサウルス科とする説もあったが、近年ではティラノサウルス上科であるという説が有力となっている。
また、骨に残された痕跡から冬眠したのではないかという説がある。当時のオーストラリア南部は南極大陸と地続きで、現在ほどではないが冬季は中生代としては非常に寒冷だった可能性があり、そうした環境に適応した結果と推定される。
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