概要
ドラえもんプラス4巻及び、藤子・F・不二雄大全集15巻に収録。
これをテレビに取り付けると、テレビ画面に相手の姿を映し出しながら電話をすることができる。
電話の着信にも対応している他、テレビ画面に映った通話の様子をテレテレホンでビデオに録画することもできる。
ストーリー
ママが長電話をしているせいでのび太は、宿題の分からない問題を出木杉に聞くことができなかった。そこでドラえもんはテレテレホンを取り出しテレビにセットして出木杉の電話に繋いでみせた。さっそくのび太は出木杉に完成した宿題のノートを電話機の方に向けさせ、ドラえもんが止めるのも聞かず宿題を丸写しし終わらせた。
それからのび太はしずかに、宿題の分からないところを教えてあげると電話をかけ、更にジャイアンにも電話をかけるが、ジャイアンは持っていたラーメンを指摘されびっくりしてこれを落としてしまった。これに怒ったドラえもんはテレテレホンをしまおうとしたが、その時電話がかかってきて取ってみると、少女を人質に取り一億円を用意しろという男からの脅迫電話だった。
最初ドラえもんとのび太は何のことか分からなかったが、犯人の男が番号を間違えてかけてきたことが分かると、窓の景色に映っていた東京タワーを目印に、夕日の方角などの条件も合わせて犯人の隠れている家を特定。警官を連れてきてその家へと乗り込むのだった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1986年10月31日放送。
- 冒頭にはドラえもんが窓から空を見上げ、珍しく宿題をしているのび太に「せっかくの天気を雨を降らせないでね」と茶化す描写が追加され、それからのび太は分からない問題をドラえもんに聞くが、ドラえもんにも分からなかったので、出木杉に聞くことにした。
- ママは長電話で話し相手の子供とのび太が同じく勉強を嫌がっているという内容を話しており、いら立ったのび太は原作のセリフをママの前で怒鳴ったが、静かにするよう怒鳴り返されてしまった。ちなみにドラえもん曰くママの電話はお昼からずっとで一時間を越えているとのことで、これによりのび太はやる気をなくしかけ、ドラえもんはテレテレホンを出した。
- のび太は宿題のノートを見せてとお願いする際、手を合わせてお願いしているが、あっちからは見えないのにとドラえもんにツッコまれている。更に画面に映るよう、ちょうどいい位置までノートを動かしてとも出木杉に頼んでいる。そして出木杉は受話器を支えながら、ノートを持ち続けたため、腕が疲れてしまった。因みに出木杉の部屋にあった電話はボタン式のものに変更されている。
- ドラえもんはのび太がこれ以上ズルをしないようテレテレホンをしまおうとしたが、のび太に皿回しをして皿を割ってしまったことをママにチクると脅され貸すことにした。
- のび太が電話をかけた時、しずかは風呂上りで体にバスタオルを巻いた状態だった。そしてのび太に服を来てくるよう言われ、びっくりした勢いでバスタオルが落ちてしまい、ドラえもんとのび太はもびっくりするが、その瞬間にテレビの画面が消えてしまった。これに対して2人はおしいことをしたと言っている。
- のび太にラーメンを指摘されたことで、ジャイアンは足の上にラーメンを落としてしまっており、この後再びドラえもんはテレテレホンをしまおうとしたが、のび太に皿の件を言われそのまま貸すことにした。
- それからのび太はスネ夫に電話をかけたが、この時スネ夫は先ほどのしずかと同じく風呂上りで、バスタオルを巻いていた。そして「昼間からお風呂に入るのはしずかちゃんだけでいいの!」とのび太に言われ言い返したが、その際にバスタオルがずれ落ちたため、ドラえもんとのび太はスネ夫の全裸を見てしまい、ドラえもんに止められたがのび太は口直しにとあちこちに電話をかけた。
- その後ドラえもんはイタズラの時間は終わりと本当にテレテレホンをしまおうとしたが、その時電話がかかってきたため、あちこち電話をかけたことで電話会社が文句を言ってきたのだと思い受話器を取った。
- 誘拐事件だと分かったドラえもんとのび太は原作と同じように犯人のいる家を探すが、見つけられなかったので、偵察衛星を打ち上げ犯人のいる家を特定した。また犯人がいた家は木造ではなかった。
- 犯人が警官に逮捕された後、ドラえもんとのび太は事件が無事解決したことや、警官に褒められたことなどについて東京タワーに座って話した後、晩御飯の話をしながら帰っている。
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テレビ電話…ある意味近いものになっている現実の技術ただし、電話越しに今の画面を見ることはできない