概要
CV:加藤みどり (第1作)
CV:頓宮恭子(第2作)
八百×で現経営者のア太郎を親分と慕う、ア太郎と同世代の大変石頭の少年。
頑固という意味でも、物理的にも石頭でこの石頭がデコッ八最強の武器である。
この石頭は重さにも耐えられ、ア太郎に野菜の配達を頼まれた際には、頭に乗せて運ぶことができる。
また自分で間違って石頭を殴ると手を痛めてしまう。
顔はジャガイモに似ていてチビ太とほぼ同じ身長で服装も基本的には色違いで同じである。
鉄砲玉のような性格だが、その反面大変情に厚く、困っている人を見ると放っておけない正義漢である。頬にホクロがあるが右にあったり左にあったりする。時にはア太郎よりもお人好しで1度決めたらなかなか折れない少年で、それがいい結果に繋がったり悪い結果に繋がったりする。基本的にはア太郎と大の仲良しで固い友情で結ばれていると称されるが、1度喧嘩になると収拾がつかなくなって大変なことになり、1度ア太郎と喧嘩別れしたこともあった。
原作版
ア太郎が×五郎の提案でスキーにいった際のスキー場の宿「雪田屋」の息子で当初はスキーが出来ないのをバカにしていたが、ア太郎が×五郎の力を借りてスキーの腕前を見せつけると、親分と慕い、八百×までついてきた。ア太郎のことを「ケイベツしている」といい、ア太郎に「ソンケイじゃないか」と修正される。
当初は客と些細なことで喧嘩したり、近所の子供と喧嘩して×五郎とは別な方向でア太郎の手を焼かせて居たが、徐々に八百×の仕事が板についてくる。×五郎のことは見えなくて信じてなかったが、×五郎が地獄の使者に騙されて連れ去られそうになった事件を切っ掛けに信じるようになった。×五郎にお願いして、犬や猫に入って貰うことで会話も可能である。
女の子にはモテるが、たまにつれなくしたり、ア太郎と同じ人を好きになった際には黙って身を引きア太郎を立てることもあった。
- 「花のデコッ八」シリーズ
デコッ八が主役のパラレルストーリーを含んだ主役シリーズ。最初のマラソンの話以外は全てパラレルである。それには、ア太郎が脇役か全く出てこない話がある。本編と人格設定が同じものもあれば、他の赤塚不二夫作品のキャラクター同様人格が破綻している場合もある。
舞台設定も様々で、現代劇で設定を変えたものから未来の話や江戸時代のア太郎と一緒に八百屋を話もあったりする。このシリーズのみのオリジナルキャラクターのデコッ八の妹の「デコちゃん」や、ロボットの「ミーナ」は設定を変えて、「デコちゃん」はアニメ第1作の本編、「ミーナ」は第2作の本編に登場した。
原作リメイク版
親分としてア太郎を慕う経緯は、後述のアニメ第2作と同じ。子どもであるはずなのに、八百×の仕入れ用のトラックを運転し仕入れをする。
アニメ版
第1作
八百×の近所に住むチンピラであり、しばしば八百×に嫌がらせをするが、×五郎の死後、けなげに八百×を支えようとするア太郎の姿に感動し、原作と同様に子分となり八百×で働くようになる。また、このアニメ第1作では、とある山奥が田舎であるが、その田舎は 悪徳市長(イヤミ)と悪徳工場長(デカパン)のために工場からの排煙や排水で汚染され、更に工場の用地拡大のために、幼馴染(トト子)の家が工場長の息子(チビ太)やその子分(ハタ坊)に嫌がらせを受けていた時が有った。この時は、デコッ八の窮状を聞いて、急遽駆けつけてきたア太郎、ブタ松、ココロのボス、ニャロメらの支援を受け、イヤミ、デカパンらを懲 らしめている。
第2作
ア太郎・×五郎親子の泊まった温泉宿「雪田屋」の息子。宿の名前は同じだが、設定が温泉宿になっており、同じく原作に登場する父親は容姿も同じだが、「デコイチ」という名前が設定されている。
ア太郎達が宿に来た当初はア太郎に悪態をつき、二人は喧嘩腰になったがア太郎たち親子が背中を流し合いながらの話を聞いて少し心境が変わり、
次の日の朝ココロのボス一味に借金のカタに家具などを差押えられたところをア太郎が救うと心を開き、ア太郎を親分と慕うことにした。
だが×五郎が不慮の事故で病院に運ばれ、親子で病院に駆けつける。病室の外でア太郎の泣き叫ぶ声を聞くとやりきれない想いで涙を浮かべ、病室から医者が出て首を横に振るのを見ると「クソー!」叫びながら病院を後にする。デコッ八が×五郎の死に直接立ち会ったのはこの第2作のみである。
その後東京に戻ったア太郎を訪ね、「子分」として置いて貰うように頼んだ矢先、ニャロメが荷物の中から現れ二人は喧嘩になり、大暴れ。ア太郎に迷惑をかけてしまい、追い出されそうになるが見えない×五郎の「父ちゃんのお許しがでたぞ」というア太郎の言葉に(×五郎は死んでいるのを知っているので)震え上がるも置いて貰うことに素直に喜んだ。そして3人で暮らすことになる。
第2話から×五郎の存在を信じ、×五郎のことが見えるようになった。
他作品におけるデコッ八
「レッツラゴン」では5人いるゴンの兄のうちの一人で故人。ア太郎とも兄弟でこの作品では同じ身長になっている。ゴンの父に雪の中に裸で5時間立たせられ、命を落としてしまう。