ニック(BLACKSUN)
にっく
演:ジュア/ヴァーノン未来(幼少期)
和泉葵の友人の青年。
非日本人の顔立ちだが、日本で生まれ育ったためか、日本語が堪能である。
葵や小松俊介のように怪人解放運動には加わってはいないが、独自に行動し、葵に情報を提供していることから、怪人擁護派であることは間違いない。
なぜか怪人に強いあこがれを抱いており、いつの日か自身が怪人になることを夢見ている。
実は、50年前に怪人解放団体「護流五無」の一員として活動していたオリバー・ジョンソンの知り合い。
幼い頃、オリバーが隠れ潜んでいた教会に、しばしば遊びに行っていた。
そんなある日、「民の党」総裁となった堂波真一と、その部下となったビルゲニアが教会に現れる。
恐怖で動けない中、彼らがオリバーをなぶる様を、すぐそばでまざまざと見せつけられる。
そして、オリバーが自分に預けていた緑色のキングストーンを堂波に奪われてしまう(なぜかニックは、キングストーンを口の中に入れていた。そのため、不自然にほっぺが膨らんでいるのを堂波に見抜かれ、口に指を入れられて石を盗られた)。
目的を果たした堂波たちが去って数日後、オリバーは暴行のダメージがもとで、この世を去る。
こうして、権力と暴力に知り合いを奪われたニックは、超人的な能力を持つ怪人に憧れるようになった。
2022年パートでは、怪人になることを渇望するあまり、ビルゲニアに、自分を怪人に改造することを報酬に、葵をビルゲニアに売り渡そうとしたこともあったが、ビルゲニアは貴重なエキスをニックの改造に使う気はさらさらなく、むしろ葵を怪人に改造した。
一時は希望が絶たれたニックだったが、葵の姿を見て、なおも改造をノミ怪人に頼み続けた。
なお、葵はニックのせいで怪人に改造された挙句、母親をすぐそばで殺されるという目に遭ったにもかかわらず、ニックを赦している。
第9話。
夜明けに路地裏を歩くコウモリ怪人の前に、コオロギの頭を持つ怪人が現れる。
「俺だよ」と、うなじからのびるドレッドヘアを示した彼こそ、ついに改造手術を受けて怪人となったニックだった。
夢を叶えたニックに、コウモリ怪人は「良いところに連れて行ってやるよ」と共感と喜びを示す。
最終回。
祖父のスキャンダル(怪人を生み出した戦前の部隊の責任者であること)を世間にバラされた堂波真一が立ち小便をしているところに、ニックとコウモリ怪人が現れる。
50年前同様、コウモリ怪人を懐柔しようとする堂波だが、コウモリは「あんたは信用できない」と吐き捨て、その背中にキック。
吹き飛んだ堂波の頭めがけてニックは腕を振り、その首を落とした。
自身が排泄した小便の水たまりに堂波の頭が落ちるのを見届けたニックは「Never forget,Oliver Johnson!(オリバー・ジョンソンを忘れるな!)」と高らかに叫びながら、コウモリと一緒にその場を去るのだった。
小説版ではオリバーの孫に変更され、カイジンの憧れの経緯はオリバーがビルゲニアによって殺された際にその変身する姿に感銘を感じたとのことで、ビルゲニアからは「狂ってる」と称された。
Mr.ジェイ/クロコダイルオルフェノク - 黒人俳優が演じたキャラ繋がりで人間から怪人になった存在。ある意味で彼の理想を体現したキャラとも言える。
カタル - 劇場版仮面ライダーフォーゼ『MOVIE大戦MEGAMAX』の登場人物で黒人俳優が演じたキャラ繋がり2。ただしこちらはミュータントのため黒人という設定はない。