概要
エンヤ婆がジョースター一行を始末するべく送った七人の刺客の一人。
作中ではスタンドを制御出来ないホリィや当時はまだスタンドが不明だったエンヤ婆を除けば初の女性スタンド使いである。
外見は非常におしとやかで美しい16歳の少女で、初登場時はホル・ホースの恋人として登場した。ホル・ホースの台詞によれば貴族の名門の家柄らしい(自称・聖地ベナレスの良家の娘とのこと)。
花京院とポルナレフに追い詰められたホル・ホースを救うべくポルナレフの足にしがみ付き、逃げる時間を与える。その際にポルナレフに引きずられて腕に擦り傷が出来、手当てしてくれたジョセフ・ジョースターの右腕に血が飛ぶ。
これこそがネーナの手口であり、血液を通して自身のスタンドをジョセフの右腕に取り付かせたのだった(献身を装った上に義手ではない方に取り付かせる辺り、なかなかにしたたかである)。
その後、彼女を敵だと知らないジョースター一行に保護されてしばし行動を共にする。
ターゲットのジョセフを一人にさせるため、自分はポルナレフを誘惑するなど巧妙な手口を使うが、最終的にはジョセフにスタンドを倒されたことでダメージが伝播。
直後、『ネーナ』の腹部から本体が血を噴き出しながら出現し、そのまま死亡する。
本体の本当の容貌はジャバ・ザ・ハットのような見た目の醜女であり、スタンドを使って変装していたのだった。
ポルナレフはまんまと騙されていたが、ホル・ホースのほうが彼女の正体を知っていたかどうかは不明。(「貴族の名門」というプロフィールが存在しているので、ネーナという16歳の少女自体は実在しており、ホル・ホースと一旦別れた後に、スタンド使いが本物の彼女になりすましてジョースター一行の前に現れたと考えれば辻褄は合う)。
いずれにせよ描写が少ないため「元々ネーナは存在せず、貴族だと詐称してホル・ホースに接近していた」「ネーナという美少女に女帝本体が取りついた(ネーナの舌にもジョセフと同じ腫瘍があるため乗っ取られた可能性がある)」「女帝本体がスタンド能力でネーナという美少女に化けていた(ジョセフ曰く「ネーナは肉人形」とのこと)」など諸説が挙げられ、読者間で度々議論される。
ジョセフ曰く「人面疽がくっ付いて肉人形と化し、美人にカムフラージュしていた」とのこと。
これを「人面疽(型のスタンド)が(ネーナという16歳の少女に)くっ付いて肉人形と化し、(本体が)美人にカムフラージュしていた」と読めば一応の説明はつく。
スタンド「女帝(エンプレス)」
「チュミミーン!」
ターゲットに取りつき成長してゆく人面疽スタンド。詳細は当該記事へ。
元ネタ
名前の由来となったのはドイツの歌手並びに彼女がボーカルを務めた同名ロック・バンド「ネーナ」。
「ロックバルーンは99(原題:99 luftballons)」で世界的ヒットを飛ばした。
NENA|99 Luftballons (1983) - NENA(公式)