概要
CV | 中井和哉 |
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身長 | 212㎝ |
体重 | 115㎏ |
超人強度 | 140万パワー(147万説も) |
出身 | 惑星IGA |
キン肉万太郎の“火事場のクソ力チャレンジ”の二人目の刺客として登場した悪行超人。
“ハンゾウ流極意”なる変幻自在の忍術を使うノーリスペクトNo.2。通称は“鬼畜超人”、“問答無用の面剥ぎ師”など。
赤ん坊の頃、実家の火事により顔面にケロイド状の火傷を負ってしまう。辛うじて一命を取り留めて失明を免れたものの、鼻を失ったほどの醜い火傷のために幼少期から酷いいじめに遭い続けていた。
頭はスキンヘッドで、顔は火傷の跡を隠すために上半分と頬を覆う般若の面を被り、身体には赤い甲冑を身に付けている。また、「トートトトト」という癖のある笑い声を持つ。
背中の鞘に納めることにより変化する右腕の“妖腕刀”で多くの超人の顔の皮を剥ぐ…というか丸ごと斬り落とす「御面(おつら)頂戴」という凶業を繰り返し、一晩で10人を殺した事もある程の辻斬りとして畏れられていた。
指名手配犯フォーク・ザ・ジャイアント、超人ハンターボーン・コールドと結託し正義超人の総本山たるキン肉星を襲撃した際には、一人で295人の兵士を殺害、更に超人警察のコクモを殺した。
ザ・ニンジャらに捕獲され終身刑が科せられるも、前述の“火事場のクソ力チャレンジ”のためフォークやボーンと共に仮釈放され、日本の京都に送り込まれる。
清水寺でザ・ニンジャを殺害するも、万太郎のマッスル・ミレニアムレングスを受けて敗北。仮面を砕かれ正気を失うも、自らがボロボロになってもなお相手を思いやる無我の心を得た万太郎から、顔を布(ニンジャの遺品である襟巻)で隠され、涙ながらに縄を受けた。
万太郎に倒された後に宇宙刑務所に収監されていたが、悪魔の種子襲来を受けて特別出所が命じられ、スカーフェイス、バリアフリーマン、イリューヒン、ケビンマスクと共に悪魔の種子討伐とミート君の奪還を誓う。
鹿児島県甑島にてゲッパーランドと壮絶な戦いを演じ、勝ち星を納める。
その正義超人入りした初試合にて「御面は無用」と面剥ぎをやめたことを大観衆の前で宣言した。かつての鬼畜超人は罵声ではなく歓声を持って歓迎されることとなった。
アニメ版
アニメでは、少年時代に隕石群が惑星IGAに降り注ぎ、母に手を引かれ村人たちと逃げ惑っている際に不幸にも隕石に激突し、火に包まれて顔に火傷を負ったという設定に変更されている。
なお、彼の近くに倒れている女性の足が見えていたことから、少なくとも原作では生存していた母も隕石の激突によって命を落としたと思われる。
万太郎との戦いの後も仮面はひびが入っただけで割れて素顔をさらしてはいない。
ちなみに御面頂戴も、顔の皮を剥ぐという行為は子供向けアニメでは残酷すぎたためか、妖術により“妖腕刀に相手の顔を吸い取ってのっぺらぼう状にする”という設定に変更されている。
代表的な技
様々な忍術を使用した技巧派残虐ファイト「ハンゾウ流極意」を得意とする。
傀儡人型
手で触れた床で人型の傀儡を作り、マリオネットのように気で操作して離れた相手を攻撃する。ただし、傀儡は気で術者と繋がっているため、傀儡の受けたダメージが術者本人にも伝わるのが欠点。
悪魔の種子編では海面から水傀儡を作っていた。
撥雲風車
襟巻を広げて折紙の様に折り曲げて手裏剣を作り、中に入って牛馬断体車として相手を切り裂く。応用技としてゲッパーランドとの海上戦では、巨大な帆掛け舟を作り上げる怒涛帆掛け舟も存在する。
釣鐘割り
空中で逆さまにして捕らえた相手の頭を、自らの膝と相手の膝で挟み込むような体勢にし、両脚を前後に固定したままキャンパスに叩きつけるフィニッシュホールド。落下の衝撃で相手の頭は両方の膝の間に強く打ちつけられる。
余談
ちなみにハンゾウの声を担当したのは同社で連載される漫画『ONEPIECE』のロロノア・ゾロを担当していることで有名な中井和哉氏。顔に傷があったり(アチラは切り傷だが)、「妖刀」に縁があったりなど、妙にリンクしている部分も多い。
また、彼と対戦したザ・ニンジャの声を担当したのはサンジ役の平田広明氏である。そのため一部ファンの間では「監督はONEPIECEを意識してキャスティングしたのでは?」と推察されていたりする…というか両氏に限らず2作品共にキャスト声優陣が被っている例は割と多い。
(どちらもアニメシリーズとしては長寿作品なので当然と言えば当然かも知れないが)
本人の名前および出身地名の由来は実在した徳川家家臣・服部半蔵から。
半蔵自身は忍者ではなく、忍衆を従える一武将だったようだが、後年の創作ではよく「伊賀流忍者」として描かれており、本項のハンゾウもそうした影響で忍者キャラとなった模様。
巡り巡って二世におけるザ・ニンジャの後継者ポジションとなったハンゾウだが、現行のおシリーズの『ザ・ニンジャは依然として悪魔超人だが二世ほど正義超人や完璧超人の仲は険悪ではない』においてどういう経緯をたどるかは気になるところではある。