概要
邪神ガタノゾーア復活のための儀式として、カミーラが岩坪香奈枝(いわつぼかなえ)という女性に処置を施すことで誕生した異界獣と呼ばれる怪獣の一種。
全身に無数の葉が絡みつき、血のような赤い花が咲いた植物の怪人のような姿をしており、鋭い槍状の蔦を武器にしている。
素体となった岩坪は、学生時代に同級生たちから壮絶ないじめを受け誰からも助けてもらえなったという暗い過去を持ち、それでもいつも帰りが遅い母親のために必死で耐えてきた。
卒業後は葬儀屋に事務として就職。ある日たまたま立ち会った葬儀で自分と同じくいじめにあい、最後は自ら命を絶った男子高校生の悲しむ親の姿を目撃し、昔のいじめの記憶を思い出してしまう。
そして学校側がいじめの事実を隠蔽し、いじめの主犯たちも人を死なせるほど傷つけておきながらも少年法に守られ実名すら明かされず、まるで自殺した少年などいなかったかのようにふるまい別の生徒をいじめている事実を知り絶望。
自ら死に場所を探していた時に宇宙人の起こした事件に巻き込まれ、そこで早田進次郎のウルトラマンスーツに助けられた。
そこで敵対する宇宙人たちに過去のいじめっ子たちの姿を投影し、ウルトラマンが宇宙人を倒す姿を見たことで初めて自分の生きる意味を見出した。
そこですぐさま「正義」と称した行動に移り、手始めにかつて自分のいじめを黙認し続け今は別の学校でのうのうと校長になっていた担任教師や、いまだに他者をいじめ続ける昔のいじめグループ、そして自分が立ち会った少年の死の原因となったいじめグループたち、表向きは生徒思いの優しい教師を演じ裏では生徒の事を奴隷のようにしか考えていない教師を事件や事故に見せかけ次々と惨殺していた。
そして最後に殺した教師の取り巻きだったいじめグループたちが、とある無実の女子生徒を病院の廃墟に監禁し、逆恨みで殺したと決めつけリンチにかけようとした現場でカミーラに謎の結晶を飲み込まされ怪獣化。
蔦でいじめグループたちを次々と血祭りにあげていったが、ウルトラマンとの戦闘で暴走状態になり監禁されていた女子生徒まで殺しそうになってしまい、彼女の行動原理が自分に合ったことに動揺した進次郎が迷いながらも放ったスペシウム光線で全身を焼かれ、ウルトラマンにお礼を言いながら、亡き母と過ごした幸せだったころの記憶を脳裏に浮かべながら消滅した。
彼女の行動のきっかけが自分だったことは進次郎の心に暗い影を落としてしまう。
余談
元ネタは「ウルトラマンティガ」に登場する超古代植物ギジェラと「ウルトラマンT」に登場した蔦怪獣バサラから。変身者の名前から特に後者の要素が強い。