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バスタード・ソードマン

ばすたーどそーどまん

「バスタード・ソードマン」とは、小説投稿サイト「ハーメルン」及び「小説家になろう」に投稿されているweb小説である。作者はジェームズ・リッチマン氏。
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概要編集

2022年7月にハーメルンで連載を開始したWeb小説。現在は小説家になろうでも同時に連載されている。通称は「バッソマン」。


元日本人の転生者が、異世界の地方都市レゴールのいち市民として平穏に暮らす日々を描いたファンタジー日常コメディ(時々シリアス)。

転生ものの主人公らしいチート能力や現代の先進的知識を持ちつつも、それらを表立って活かすことはなく、その日を適当に生きるギルドマンとして愉快な仲間たちと平穏で騒がしい日常を送る様子を描いている。


2023年7月現在、ハーメルンの累計ランキングで1位となっている。


2023年5月30日、KADOKAWAファミ通文庫から書籍化単行本が刊行された。イラストレーターはマツセダイチ。


2024年1月19日から、電撃コミックレグルスにおいてコミカライズが連載中。作画はマスクザJ


あらすじ編集

モングレルは元日本人の異世界転生者である。強力なギフトと高い戦闘力を持ち、現代地球の知識もそこそこ有していたが、それらを開陳することで発生する面倒事が彼は大嫌いだった。

ゆえに彼はそんな秘密はおくびにも出さず、半端な長さのバスタードソード一本を腰に下げ、今日も変人ギルドマンとして名声とも富とも無縁の暮らしを満喫している。

討伐に出かけたり、街の清掃をしたり、知り合いと酒を飲み交わしたり、変な工作をしてみたり、猥談バトルに巻き込まれたり、後輩の世話を焼いたり、時々キャンプで魚を釣ったり。

これは中途半端な適当男の、あまり冒険しない冒険譚。


主な登場人物編集

モングレル

主人公。29歳。バスタードソードを得物とする、レゴールのブロンズギルドマン。

黒色の短髪、前髪に白いメッシュ、黒色の凡庸な目、中庸な容姿と小説で描写されている。

確かな実力と実績、そして広い顔を有しながら、昇格を頑なに拒み続けてソロで活動している変人。

その正体は元日本人の異世界転生者。高い戦闘能力も先進的知識も有しているが、周りには全くそれを悟らせず、目立たない一般市民として暮らしている。

在所ハルペリア王国人の父と隣の敵国サングレール聖王国人の母を持つハーフで、髪の色に現れている。昇格や目立つことに対する忌避感はここにも由来する。

趣味は変な武具の収集。エロトークを自分から振ることはないが、乗せられると謎の「スケベ伝道師」から聞いた(という体の)深い知識を披露する。


ライナ

女性中心に構成された花形パーティー「アルテミス」に所属している弓使いの女の子。16歳。ランクはブロンズ。青髪のショートカットで、色気のない平坦な体をしている。ジト目がデフォルトであると小説では描写されており、「っス」口調で話す。

田舎からレゴールに出てきたばかりの頃、モングレルにあれこれ世話をされて以来よく行動を共にしている。異性として少し意識している様子はあるが、モングレル側からは可愛い姪っ子程度に思われている。狩猟(主に鳥)が趣味。エロトークからは普通に距離を置くタイプ。ザルのウワバミ。


ウルリカ

「アルテミス」に所属しているライナの先輩で、強射系のスキルを持つ薄紅色の髪(書籍化が決定した直後に茶髪から変更となった)の弓使い。ランクはシルバー。明るく気さくで積極的な性格をしており、可愛らしい容姿も相まってギルドの男性連中からの人気は高い。

最初はライナを心配してモングレルを見定めようとしていたが、彼に同行しすぎて様子を見ているうち、徐々に心境に変化が訪れていく。エロトークには関わらないがしっかり聞き耳は立てるタイプ。本作のお色気担当。だが男である。


ゴリリアーナさん

「アルテミス」の前衛。2mを超える容貌魁偉な女性。ランクはシルバー。

巨躯を生かしたグレートシミターによる肉弾戦闘を得手とするが、性格はおとなしく気は優しい。


シーナ

「アルテミス」を率いる団長。黒色の長い三つ編みワンテール、紺色のツリ目と小説では描写されている。ランクはゴールド。継矢の異名で呼ばれる弓使い。

本名を隠してギルドマンとして生きているが、貴族の出で王都育ち。

幼少期に発覚したギフトに合わせて教育を受け学園にも通っていたが、王都を離れ市井のギルドマンとなった経緯は伏せられている。

レゴールでアルテミスに加入した後は、性格と能力を見込まれて程なく団長となった。


ナスターシャ

シーナの相棒。青色のロングヘア、碧色の冷淡な目と小説では描写されている。ランクはゴールド。氷壁の異名を持ち、主に水系に特化した魔法を操る魔法使い。

ローブの下は非常に女性らしい体型で、コミカライズ版ではゴブリンも魅了した。

シーナと同じく貴族の出で、少なくとも学園以来の関係。

彼女に付いてアルテミスに入り、現在も寄り添い支えている。


ディックバルト

大手パーティー「収穫の剣」の団長。ゴールドランクを誇る岩のような体躯の大男。

常に冷静沈着、強敵を相手にしても不屈の闘志で一歩も引かず戦い続ける漢の中の漢だが、それ以外の私生活の全てが卑猥な桃色に染まっているでもある。レゴールのあらゆる娼館とあらゆる性技に精通し、度々起こる猥談バトルでは絶対的な信頼の元に公平な審判を務める。


バルガー

「収穫の剣」に所属する中年の槍使い。

シルバーランクのベテランとして、レゴールに来たばかりのモングレルにギルドマンのイロハを教えてくれた先輩ギルドマン。稼いだ金はバッと使い切ってしまうタイプ。そろそろ引退を見据えているが、一仕事やって酒を飲みながらモングレルたちとバカをやる楽しさからはまだ離れられないでいる。


ケイオス卿

レゴールに出没する謎の発明家。農業・工業・産業・医学等数多くの分野に通じ、一切の見返りを求めず匿名で各所に有用なアイディアをばらまいている。その影響力は極めて大きく、ぱっとしない地方都市だったレゴールがケイオス卿の発明物によって著しく活性化し、今や国内有数の一大発展を遂げようとしているまでに至る。その正体は一体何グレルなんだ……。


ウィレム・ブラン・レゴール伯爵

レゴール領主。チビデブハゲの三重苦を背負った卑屈な小男だが、真面目で善良な気質の苦労人。自信のなさ故に平凡を自称しつつ、類稀なる調整能力と管理能力で領地の発展に尽力している。ケイオス卿には深く感謝しつつ、その意図を汲んであえて正体を探らないようにしている。甘味が大好物。


用語編集

レゴール

主人公達のホームである都市。

近隣にギルドマンの主要な『仕事場』であるバロアの森を有する。

ケイオス卿の手紙により様々な商品が誕生していることから「発明の町」とも称され、ハルペリアでも一二を争う発展をしている。


ハルペリア

典型的な王侯貴族制の農耕国家。

海や自然が豊富で、作物の生産が盛ん。

一応月神を信仰しているが、サングレールへの当て付けの意味が強く宗教観は希薄。

主人公のホームであるレゴール領はこの国に所属している。


サングレール

太陽神を信仰する宗教国家。

土地は山が多く鉄がよく取れるが、不毛のため慢性的な食糧不足。

そのため豊富な鉄を武器に変えて周辺国に口減らしをも兼ねた食料調達・領土獲得のための侵攻を行う傍迷惑な国。

ハルペリアにも長年侵攻を繰り返しており、ハルペリアの宗教信仰が薄い元凶。


ギルドマン

いわゆる冒険者ギルド所属の冒険者にあたる存在。

基本的には魔物の退治や工事の手伝いなどの雑多な依頼を請け負う。

荒くれ者や農家で口減らしを受けた人などのセーフティネットのような存在。


ランクは上からゴールド、シルバー、ブロンズ、アイアン。

ランクが上がるほど依頼がよくなるが、同時に義務も発生し、シルバーからは戦争時の兵役の義務もある。

他作品の冒険者と違いギルドマンは基本的に兵士より弱い。(ギルドマン最高峰のゴールドランクが騎士団上層部に負ける程)

兵士は国防のために衣食住が保証された中日々訓練しているのだから当然の話ではあるが。

ハルペリア独自のシステムであり、他国に支部などは無い。サングレールではこれに当たる職はプレイヤーと呼ばれている。


スキル

人間が生きていく中で経験を積むことで取得する特殊能力。

基本的には戦闘系の行動を行うことで取得する。

得られるペースは人によって異なるが、5年に1つくらいが大まかな目安。

発動時に魔力を消費し、目が光る。発動には必ず使用スキルの宣言が必要。


ギフト

一部の人間が所有する生まれ付きの特殊能力。

性能は様々だが、基本的にスキルよりも強力。

特に強化系のギフト持ちは国から重宝され、在野のギルドマンならトップクラスになれるほど。

ただし習得者の志向に沿った物が備わるとは限らず、腐らせる人も居る。


スケベ伝道師

モングレルにその汲めど尽きぬ先進的なエロ知識を伝えたとされる人物。

劇中ではレゴールの街はもちろんのこと、王都まで足を伸ばし捜索を行った者もいるが足取りは得られていない。


シュトルーベの亡霊

サングレールの国境の廃村、サングレール領(旧ハルペリア王国領)シュトルーベ元開拓村跡地に周期的に現れるという正体不明の何か。

毎年夏になるとこの地に現れサングレールの軍事施設とその人員を攻撃する。姿形も不明瞭で人型だったとか、棘だらけだったとか、鋭い鎖を尻尾のように波打たせていたなど、証言者(≒生き残り)の絶対数が少ないこともあってか有用な証言は得られておらず、謎が多い。

この執拗かつ徹底して軍事施設や軍人を襲うという行動がサングレールに対する軍事的なストレスとしても働き、シュトルーベを足がかりとした侵攻を阻む障壁ともなっている。

正体はいったい…■■■■■(読めなくなっている)


外部リンク編集

KADOKAWAの作品紹介ページ

ハーメルンの連載ページ

小説家になろうの連載ページ

コミカライズの連載ページ:カドコミニコニコ静画

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